「はやて5号」モバイルSuica特急券・乗車券

20080525

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(注:普段ならばたぶん評価も変わってくるとは思いますが、今回、トラブルに巻き込まれたせいもあり、かなり個人的に厳しい論調で書いています。あらかじめご了承ください。)

mobile乗車券第2弾は「モバイルSuica特急券」です。
2008年3月に登場。通常よりも安く利用できることが売りです。
予約、決済、乗車すべてがモバイルSuicaアプリで完結しており、航空会社の「チケットレス」やJR東海の「EX-IC」とは異なり、紙は一切使いません。
まさに究極のチケットレス乗車券といってもいいでしょう。

・・・とここまではいいのですが、実際使ってみるとトンデモないシロモノでした。

事前に大宮→仙台のはやて3号を予約。その後「受取り」というダウンロードという作業があります。
この「受取り」という作業がいまいちピンときません。用は、サーバに格納されているWEB乗車券を携帯端末に移す作業なのですが、頭では理解していて、慣れたら問題ないとはいえ、やはり手間が増える点で面倒です。
この「受取り」という作業は予約即「受取り」でいいんじゃないかな?とこのときは思いました。

で、乗車当日、「はやて3号」に乗るため、京浜東北線で大宮に移動中、なんと人身事故が発生。
大宮近辺のJR在来線が止まってしまいました。
再開時刻は不明、「はやて3号」に乗れるのかも怪しくなってきました。
大宮発の時刻を確認するためにSuicaアプリを起動してトップページ→パスワードを入力してログイン→注意書きを読んで→変更・払い戻しをするを選択、ここで初めてはやて3号のWEB乗車券が表示されます。なんて面倒臭い・・・
高速バスネット」も面倒は面倒ですが、一度表示させると画面コピーで保存できるので、以降は画面コピー呼び出しで一発なのでまあなんとかなりますが、モバイルSuica特急券ではそういう手段がないので、きっぷの確認をするたびにいちいちログインしてリンク踏んで・・・を繰り返さないといけません。
パケットもロスしますし、全然手軽ではありません。

で、「はやて3号」は難しそうなので後続の「はやて5号」に変更。
その場で手数料無料で変更できるのはモバイルSuica特急券の強みですが、なんと「受取り」した乗車券を「預入れ」でモトに戻さないといけません。つまり「受取り」の意味はこんなところになったのです。
いったんきっぷをサーバに戻して「はやて5号」に変更、そして再「受取り」です。
携帯版のエクスプレス予約はこういう変更は手軽であっという間に作業が終わるのに対し、こっちはこれらの作業をするのに5分近くかかります。
「えきねっと」もそういう傾向がありますが、どうもJR東日本のシステムはユーザーインターフェイスがいまいちというか、ユーザーの視点に立ってないというか・・・。機能は豊富なんですけど。

で、動き出した京浜東北線に乗って、大宮についていったん改札を出て、知り合いに頼まれ物を渡します。
その後、新幹線に乗ろうと大宮駅の改札を通ろうとすると「ピンポーン!」・・・弾かれます。。。
不審に思って駅員に聞くと、

「ああ、Suicaの残額がないから通れないね。チャージしてから通って。」

なに~!

大宮駅には新幹線専用改札がなく、在来線改札を通ってから新幹線乗り換え改札を通りますが、在来線改札はSuicaの残額が最低運賃額以上必要なのです。
つまり、新幹線改札がない大宮駅には新幹線に乗るためにはSuicaへのチャージが必須だったのです。
モバイルSuicaでSF利用はまったく考えてなかったため、残高は0円にしていたのですが、
そんな説明聞いてないと抗議しようにも時間がないため、仕方なくSuicaに意味なしチャージ。
なんか罠にはめられた感じで気分が悪いです。

一応JR東日本のページには注意書きが書かれています。(ただこの注意書きは以前はなかったような?)
http://www.jreast.co.jp/mobilesuica/use/e-ticket/about/index.html(現在リンク切れ)
が、大宮駅みたいな新幹線専用改札がない駅に対しての入場方法についての注意は一切ありません。
事前に新幹線専用改札のありなしなんて調べる人はまれでしょうから、私のような罠にはまる人は他にもいそうです。銀行チャージのないEasyモバイルSuica使ってたら大変だろうなあ。。。
(まあ、モバイルSuica特急券使う人はたいていモバイルSuicaでチャージして使うでしょうから、使わない人は奇特な人としてJR東日本側は片付けてそうですが。)

・・・とまあすったもんだの初利用です。まあ初めての試みですから今後は改善されていくことでしょう。

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