特急「あかつき」特急券

20061127

寝台特急「あかつき」の特急券です。
あかつきは当時長崎行きと佐世保行きがあり、途中の肥前山口で分割・併合を行っており、佐世保行きに座席車を1両連結していました。

座席車は14系客車が使われましたが、いわゆる「簡リク」と呼ばれる腰を浮かすとバタンと戻ってくるリクライニングシートが使われており、乗り心地はお世辞にもよくはなかったと思います。
現在もこの手のシートは「ムーンライト高知」「ムーンライト松山」等に残っています。
座席車1両以外はすべて開放B寝台車という味気ない編成だった「あかつき」ですが、
この後大きく手を加えられます。
まず長崎行きに「レガートシート」と呼ばれる独立3列シートの座席車が登場。
そして「ソロ」という個室寝台車が長崎行きに連結されます。
さらにB寝台もドアのついた「Bコンパート」が連結されるようになります。
このとき、佐世保編成についていた座席車は廃止されました。

さらに「出雲」の「サンライズ出雲」化に伴い、浮いたA個室寝台車「シングルDX」と、B個室寝台「シングルツイン」「ツイン」を長崎編成に連結。
そのあおりで「ソロ」が長崎編成から佐世保編成に移動になります。

しかし、長期低落傾向は歯止めがかからず、佐世保「あかつき」は廃止、
佐世保「あかつき」分は、そのまま宮崎行き「彗星」になりました。

さらに今度は「彗星」も廃止され、お相手は今度は熊本行き「なは」に変更。
このとき、「ソロ」は長崎行きに連結され、「Bコンパート」は廃止されています。
現在の「あかつき」は「シングルデラックス」「シングルツイン」「ツイン」「ソロ」「レガートシート」と、なんかイロモノ個室・座席車両のオンパレードと化しています・・・

この乗車券を購入したのはよく覚えており、当初駅員が「あかつき」の座席車の存在を知らず、B寝台で発券しようとしたため、駅員と指定席車がある・ないのバトルをした気がします。
当時のマルスはM形マルスと呼ばれ、パタパタとページをめくってピンで指定する方式でした。
いつのまにかこのページめくりタイプは見なくなりましたね。

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