北陸おでかけtabiwaパス(期間限定版)

北陸おでかけtabiwaパス
北陸おでかけtabiwaパスです。期間限定で980円は破格すぎます。

JR西日本のアプリ「tabiwa」上で発売された「北陸おでかけtabiwaパス」です。従来は土休日のみ利用可能、利用の3日前から発売で2450円でしたが、2024/02/14~03/14限定で期間中毎日利用可能、利用の前日前から発売で980円と激安きっぷとなりました。
フリーエリアが小浜線青郷~敦賀~直江津および和倉温泉方面と幅広く、しかも在来線については特急券追加で特急利用可能と非常に使い勝手のいいきっぷになっています。(新幹線は不可)
以前似たタイプの「北陸おでかけパス」が1500円で発売されましたが、こちらは特急料金別払いでも特急は利用できず、しかもさらに安くなっています。
今更どれだけお得か言われてもなんですが、一応金沢起点で上げてみると

区間 往復運賃
金沢~富山2580円
金沢~直江津7800円
金沢~和倉温泉2820円
金沢~福井2680円
金沢~敦賀4620円

いずれも片道乗車だけで余裕でモトが取れます。敦賀~直江津を乗り通すと往復12420円を980円で利用することとなり、実に92%引き。もっとも普通列車だけで敦賀~直江津を往復するとほぼ早朝から深夜まで乗りっぱなしにはなりますが・・・

これで人気がでないわけがなく、乗車日で車内改札を見てるとほとんどがスマホ提示していたので、おそらく大半がこの「北陸おでかけtabiwaパス」利用と思われます。

提示画面
提示画面。車掌や駅員に提示するときはこの画面を見せることになります。

特に三セクは値段が高めなので、金沢~直江津みたいな三セクを3社またぐような経路はお得感が跳ね上がりますね。

現役最古の水族館

東滑川駅
東滑川駅はこじんまりとした無人駅。近くに「のるmy car」の「東滑川駅口」バス停があります。

大阪~敦賀の乗車券と本きっぷを組み合わせて大阪~金沢の乗車券にし、ありがとう北陸本線(敦賀~金沢)記念料金券を料金券としてサンダーバード1号で金沢に到着。さらに金沢から本きっぷでIRいしかわ鉄道の泊行きに乗車します。
富山までは立ち客も出るほどの盛況ですが、倶利伽羅付近で車内改札が。ほとんどの人がスマホを提示していたので本きっぷ使用が大半の模様(笑)そりゃ金沢~富山片道でモトが取れますからね・・・

富山を過ぎると立ち客はなくなって落ち着いた車内に。
駅舎が立派な駅が続きますが、下車した東滑川はこじんまりとした駅舎がある無人駅です。ここから徒歩3分ほどのところに滑川市コミュニティーバス「のるmy car」の東滑川駅口バス停があります。
ここからコミュニティーバスに乗って3分で本日のお目当ての魚津水族館に。運賃は100円。

なお、東滑川駅口から魚津水族館へのコミュニティーバスは1日3本なので、事前に時刻確認が必須。東滑川駅から徒歩だと20分ほど。当初、雨が予想されたためバスルートを取りましたが、晴れてたら歩いてもいいかも。

魚津水族館入り口
魚津水族館入り口。初代から数えて3代目の建物ですが、それでも築40年以上とかなり老朽化が進んでいます・・・

さて、今回やってきたのは魚津水族館。富山県唯一の、そして現存する水族館では日本最古の水族館(開館は1913年)となります。ただし、建物は1981年に建て替えられた三代目。それでも40年以上経過しています。
入館料は1000円と水族館としては安め。主に富山湾の魚類が展示されています。館内はこどもがいっぱい。何故?と思ったら、助成事業でおじいちゃんおばあちゃんとこどもの組み合わせの場合、こどもは無料なんだとか。

昭和の水族館らしく、小さい水槽をたくさん見せるスタイルです。全部見てまわると思った以上のボリューミー。

アクリルトンネル。
現在の水族館ではほぼ必須となりつつある大水槽を通るアクリルトンネル。日本初、世界でも2例目だそうです。

最近の水族館と比べると大きいとは言えませんが大水槽もあり、魚が回遊しています。さらにその大水槽を抜けるアクリルトンネルが。最近の水族館ではほぼどこでも見かけるようになりましたが、日本第一号がこの魚津のものになります。流石にこじんまりとしていて人一人が通り抜けられるぐらいのものですが・・・

人力水流起こし
ペダルを漕いで、人工的に水流を起こす仕組み。面白いですが漕いでると案外魚が見えないんですよ・・・

小規模で古い水族館ですが、手書きのPOPがあちこちに貼られていたり、上の写真のように人力で水流を起こしてみたりと、他ではなかなか見られないユニークな展示も。
小水槽を順にみていくとエリマキトカゲの水槽も。エリマキトカゲのブームって何年前だろう・・・(1984年です。)

バックヤード
バックヤードを常に公開している水族館も珍しい。これは大水槽でのエサやりのためにダイバーさんが潜っているところです。

珍しいところでは、バックヤードが常時公開されてるところでしょうか。普通は別料金で申し込み制だったりしますが、バックヤードにも見学コースを設けています。自分が見に来たときはたまたま大水槽でエサやりの時間だったため、ダイバーさんが潜ってエサやりをしたり魚を撫でていました。

水族館の人気者。ゴマフアザラシ。
水族館にはたいていいるゴマフアザラシ。ペンギンもいます。

富山湾の魚がメインですが、もちろん水族館の人気者のアザラシとペンギンはここにもいました。
じっくり見て回るとだいたい1時間から1時間半といったところでしょうか。今となっては小規模な水族館ですが、建物が3代目になったときはこれでも日本海側最大級の水族館だったそうです。

真珠屋さん
魚津水族館に隣接するお土産屋さん?どうみても品ぞろえがdeeeeeeeeeeeeeeeeep過ぎるんですが(笑)

水族館を出て隣の建物がレストハウス。要は休憩所。その一階に「真珠コーナー」。中に入るとヴィレヴァンがかわいく見えるぐらいdeeeeeeepな品揃えが。いったいここは何を売っているんだ(笑)

後で調べると結構有名な店・・・らしい。
ただ、ヒスイなど鉱物や貝殻の種類はそこらのお土産屋と比較にならないほどけた違いに充実してます。

 

十割そば、大盛!

そば屋
自家製の十割そばのお店。その名も「そば屋」。なんともベタな名前で(笑)

魚津水族館から今度は魚津市民バスに乗り、アップルヒル前で下車。こちらは市内を循環しており、1乗車200円。だいたい1時間に1本の割合で走っています。

バスを下車してすぐ左手に「そば屋」があります。
ここは自家製麺で十割そばを食べさせてくれる店。蕎麦の作り方は蕎麦の殻を剥いた白い「更科そば」と、殻を巻き込んだ黒い「田舎そば」の2種類。
両方を楽しめる「二色そば」なんてものもあり、今回はこれを注文。

二色そば
二色そば、大。かなりのボリュームになります。

二色そばの大。1300円也。どちらかというとお高いイメージのある十割そばが心行くまで食べられるという点で貴重なお店。
更科そばは完全に殻が抜けてツルツルとしたのど越しがさわやかな、食感がうどんに近い感じ、一方田舎そばのほうは口に含むとかすかに蕎麦の香りが鼻につく感じ。
富山には立山そばというのがありますが、それとはちょっと違う系統のようです。
十割という割には田舎そばのぼそぼそ感が少ないのは驚きで、どうやって実現しているのかは聞いてみたかったところ。

アップルヒルから魚津駅までは徒歩15分ほど。大通りをぶらぶら歩いているうちに魚津駅に到着。富山行きの人となりました。

 

 

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