福岡・大分DC&オフろう!きっぷ(進撃の日田)

福岡県、大分県のJR線が乗り放題の「福岡・大分DC&オフろう!きっぷ」です。きっぷ自体は名称以外の効力などは昨年発売された「福岡・大分ごほうびきっぷ」と全く同一で、

・発売は開始日の7日前まで
・お値段は8000円
・JR九州インターネット予約限定
・特急自由席乗り放題。指定席は3回まで利用可能。
・指定席は九州内のみどりの窓口か指定席券売機のみ
・自動改札機を通れない

とおいしい部分と謎な部分が入り混じったきっぷとなっています。
JR九州は今秋にサイト開設以来初めてのネット予約(JR九州列車予約サービス)の大規模リニューアルを予告しています。
2011年の九州新幹線全通とともに登場した本サービスは当時の他のJR系予約サイトと比べてかなり先進的でしたが、他JRサイトがフリーきっぷへの対応やチケットレスへの対応など新サービスを提供したりサイトを刷新していったのに対しJR九州は基本的に変わらず陳腐化。特にチケットレス対応がない件は基本的に駅での引き取りが必要なため、駅窓口の削減とともに混雑も激化。抜本的な改修が望まれていました。

JR九州、QRコードによるチケットレスサービス導入 窓口混雑の緩和へ

リニューアルで既にチケットレス対応などを予告していますが、おそらく本きっぷのような「ネット専売なのに指定席は窓口へ」なんて矛盾した状態も解消できるのではと期待しています。

なお、「福岡・大分DC&オフろう!きっぷ」は6/30で終了。7/1からは「福岡・大分オフろう!きっぷ」に衣替え。9/30まで利用可能です。
効力は同じですが、お値段が8000円→10000円と値上げしています。
この場合単純に博多~由布院往復などの場合はネットきっぷのほうが安上がりになりますが、大分、湯布院両方を自由に乗り降りできるほか、久大本線のネットきっぷが8/1に値上げされるので、一律に単純往復でもネットきっぷのほうが安上がりとは言えなくなっています。

割引きっぷ見直しのお知らせ

博多~由布院のネットきっぷは、「ゆふいんの森」往復利用の場合、10320円となるため、まだ10000円に値上げした本きっぷのほうがわずかながら安いです。

進撃の日田、発車!

博多駅
博多駅に入線した「進撃の日田」もとい「ゆふ3号」。4両編成で指定席が3両。

博多駅から「ゆふ3号」に乗車。やってきたのは「進撃の日田」ラッピング車両。

進撃の日田

「進撃の巨人」の作者諫山創先生の故郷ということで、地元おこしを兼ねたタイアップ企画となっています。
ラッピング車両は1編成のみで、使用される現時点ではほぼ「ゆふ」専属で使われており、検査等がなければ1号→4号→5号→(翌日)2号→3号→6号の順で回していくので、一度見かけたらある程度捕捉は可能です。

前面は進撃の日田のシールが。

側面
側面。派手さはないものの、そのシンプルさがかえってインパクトを生みます。
側面2
さすがに知名度抜群の「進撃の巨人」なだけに目を止める人も多数。

水戸岡氏デザインのキハ185のシャレたセンス+真っ赤な車両+諫山先生の悲壮感あふれるイラストが謎の融合を起こしてイラストがよりセンセーショナルに見えるのはたまたまなんでしょうか。

途中「ゆふいんの森2号」と離合しますが、やはりこのラッピングはかなり目をひくらしく、かなり注目されていました。

その諫山先生の故郷でもある日田駅で下車。

日田駅に到着した「ゆふ3号」
日田駅に到着した「ゆふ3号」。他のド派手ラッピングと比べると地味なんですが、なんとも言えない迫力が。

日田市は最近「暑さの町」で注目されることが多く。よく気象情報などでも最高気温の観測地点として紹介されることが多いです。
そんな日田ですが、この日は梅雨ということで熱さよりもねっとりとまとわりつく湿気が不快指数を急上昇。正直町歩きとかしたくありません。(すみません。)

でもまあ駅舎まわりを見渡すと、日田駅も「進撃」されていました。

タペストリ
駅に掲げられたタペストリ。温泉だけでも十分だと思うのは自分の気のせい?
日田駅正面
日田駅正面。最近よく見かける都市名のスタンドですが、「I」の文字がありません。理由はそこに人が立って「I」の代わりをするためですね。
リヴァイ兵士長像
ついに銅像になった「リヴァイ兵士長」。

このほかいろいろなところで諫山先生のイラストを見かけることに。
町おこしのためとはいえ、ここまで変わっていたとはちょっとびっくり。

7/11の記事に続く)

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