新大村->新鳥栖新幹線特急券

「かもめ36号」「リレーかもめ36号」新幹線特急券(株主優待)

西九州新幹線開業に伴い、博多~長崎間は武雄温泉での乗り換えが発生するようになりました。
そのため「かもめ」「リレーかもめ」などの間では新たに乗り継ぎ用の特急券が設定されました。
スタイルとしては、以前九州新幹線が新八代~鹿児島中央間で運転されていたときの「リレーつばめ」「つばめ」と同じスタイルです。

つばめとリレーつばめ
「つばめ」「リレーつばめ」の幹特在特の特急券

こちらが、その「つばめ」「リレーつばめ」の時の特急券ですが、スタイルはあまり変わっていません。
今回のほうが一本目の列車の到着時刻が記載されるようになりましたが、その分発着時刻の行の文字が小さくなり、時刻のカッコがなくなってしまいました。

また、チケットの下部には「幹特在特」の文字が入っています。これは、特定の特急料金を示しています。
新幹線分の特急料金は通常料金で、在来線分の特急料金が特定の特急料金だった場合は「幹在特」、新幹線、在来線も特定の特急料金だった場合は「幹特在特」となります。
じゃあ、具体的に「特定の特急料金」とはなんぞやといいますと。。。

・新大村~武雄温泉(新幹線)1260円->1130円(1割引)
・武雄温泉~新鳥栖(在来線)1000円->900円(1割引)
1130+900=2030円(自由席利用)※指定席は530円増しで2560円

となります。つまり、それぞれの自由席相当の特急料金を1割引して合算。指定席利用の場合はそれに530円(通常期)プラスという料金計算方法となっています。この「新幹線、在来線とも1割引」が幹特在特の意味するところです。

ただし、これはあくまでも料金算出上のベースとなる考えであって、実際は「旅客営業規則125条の1のハ」で決められた運賃表に従って時刻表等に掲載されています。

旅客営業規則
旅客営業規則(JR東日本HPより抜粋)新鳥栖は武雄温泉から75キロメートルまでとなるため、新大村からだと上記の表にあてはめれば2560円となります。

ちなみにかつて存在した「つばめ」「リレーつばめ」の特急料金も同じ料金算出方法でしたが、「かもめ」「リレーかもめ」と違って、新幹線、在来線とも2割引でした。

おい、なんかしれっと値上げしてね?

ちなみに今回発券したきっぷは株主優待により、所定料金2560円から半額の1280円になっています。
2023年7月以降は株優の特急券は事実上発券できなくなりますので、この幹特在特の「かもめ」「リレーかもめ」の株優特急券は、2022年9月から2023年6月までの極めて短命な特急券となってしまいました。。。

混雑激しい長崎新幹線

新大村駅ホーム
新大村駅ホーム。九州新幹線の駅は割と似ている駅が多い気がします。まあ、そのほうがコストは押さえられそうですが。

7/5の記事からの続き)

改札口を抜けてホームに上がると、相対式のホームで2面2線。九州新幹線/西九州新幹線の中間駅はこのタイプの駅がほとんどで、ぱっと見どの駅かわからないこともあります。
西九州新幹線は九州新幹線の開業の頃より合理化が進み、中間駅のホームに駅員がいません。
新幹線はホームに駅員詰所があって、安全のために駅員が常駐しているのが普通ですが、JR九州では開業当初から博多を除く全駅にホームドアがあることもあってか、2016年ごろから中間駅を中心にホームの無人化が進んでいます。(2023年6月現在ホームに駅員がいるのは博多、新鳥栖、熊本、鹿児島中央、武雄温泉、長崎)

かもめ36号入線
「かもめ36号」から長崎方から入線。右に見える古ぼけた線路は大村線。
かもめ36号車内
かもめ号の行き先は博多行き。N700S系の行き先表示の見やすさは特筆ものです。

しばらく待っていると、長崎方から「かもめ36号」が入線。
この日の「かもめ36号」の指定席は自分が購入した時点で残席1。ほぼ満席という状況。実際に乗車してみると、指定席は確かに満席です。
しかし、自由席を覗いてみるとガラガラ。「かもめ」のN700S系は1~3号車が指定席、4~6号車が自由席となっており、両数的には半々なものの、所定の自由席より安い「かもめネットきっぷ早特3」「おためし!私たちも、かもめ。早特7」には自由席の設定がなく指定席限定であることを考えると、自由席よりも指定席に客が集まることは予想はつきそうです。

車両製造時と現状の需給がマッチしていないといえばそこまでですが、2枚きっぷを廃止してネットきっぷに移行する時点でこうなるのは予測できたはずです。
JR九州は需要予測をちゃんとやってるのかな?と思うときもしばしば。高速バスとの対抗のために場当たり的にきっぷをだしてるんじゃないか、と。

混雑した指定席を見て、ちょっと考え込んでしまうのでした。

ロマンシング佐賀

行き先表示
かもめの行き先表示に「武雄温泉」が登場。普通に出せるんですね。「青色」かもめは各駅停車を意味します。
乗り換えホーム
武雄温泉での乗り換え時間は3分。隣のホームなので乗り換え自体はラクです。

新大村から武雄温泉まではわずか15分。
その昔大村線の彼杵から嬉野温泉温泉を経由して武雄温泉に向かうJR九州バスに乗ったときは約1時間かかっていたことを思えば、新幹線の威力を改めて思い知ることとなりました。
もっとも15分ということは座ったらすぐに終点ということなのであわただしいことこのうえなし。

武雄温泉で「リレーかもめ36号」に乗り換え。こちらは787系の8両です。
こちらも指定席はほぼ満席の盛況ぶり。
乗り換え客を乗せるとほどなく発車しました。
肥前山口改め江北駅は通過。次の停車駅は佐賀です。

ロマンシング佐賀
佐賀駅に停車中のキハ47形の「ロマンシング佐賀」のラッピング車。

佐賀駅では、佐賀線の唐津行きの列車が停車中。2022年8月より運行している「ロマンシング佐賀」のラッピング列車「ロマ佐賀トレイン」です。
主に佐賀線を運行するキハ47キハ125を中心に16両もの車両にロマンシングサガのキャラクターや、佐賀県の沿線風景などを配したもので、今回見たのは「SAGA風呂号」。ドットキャラが風呂に入るとぬるぽしないか、と変にプログラマ的思考が一瞬頭をよぎってしましました(笑)

7/9の記事に続く)

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「「かもめ36号」「リレーかもめ36号」新幹線特急券(株主優待)」への2件のフィードバック

  1. 今日博多から江北までリレーかもめに乗車しました。
    e5489を見たら指定席が残席が数席しかなかったので自由席にしたのですが、博多発車時点で1両に10人ぐらいしか乗っていませんでした。
    ダイヤ改正でリレーかもめは指定席を1両増やすみたいですが、焼け石に水のような気がします。

  2. ありがとうございます。
    JR九州の特急の自由席よりも指定席のほうが混みあう状況はおそらくJR九州側も把握しているはずですが、なんか動きが遅い気がしますね。
    ただ、報道ではJR九州も本格的なチケットレス特急券を検討しているようなので、その際の全車指定とかやってきそうな気もします。
    「かもめ」も2+3列の車両も指定席扱いになるかもしれません。

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