「大村車両基地~福岡市内」乗車券

「大村車両基地->福岡市内」乗車券(株主優待)

大村車両基地から福岡市内までの乗車券です。
経路が少々特殊で、新大村から西九州新幹線、新鳥栖から九州新幹線で鹿児島に出て日豊本線まわりでほぼ九州一周して博多に戻ってくる経路です。
経路的にはそれほど難しくないのですが、意外にも西九州新幹線のメインルートにあたる新大村~武雄温泉~新鳥栖の経路が全部印字されるのが意外でした。
このため、「大村・新大村・新幹線・武雄温泉・佐世保線・長崎線」と、新大村~新鳥栖を経由するだけでたちどころに印字数オーバーの憂き目に遭い、あとはひたすら手書きで記入というかなりアンバランスなきっぷになっています。

今回は株主優待をを使用して購入しています。JR九州の株主優待は、2023年6月までは、片道につき乗車券、特急券、グリーン券が半額という仕様で、特急を乗り継ぐ場合は乗り継ぐ列車すべてに半額の割引が適用されます。
ただ、2023年7月発行分からJR九州の株主優待にもメスが入れられ、1日乗り放題きっぷになりました。特急券は別途正規料金が必要です。(eきっぷなどと併用可)

株主優待制度の一部変更に関するお知らせ

例えば博多から鹿児島中央往復日帰りみたいな利用については、今回の改定された株優のほうが有効ですが、今回のような複数の日を使い、複数の特急を利用して一筆書ききっぷを使用する場合は株優の改定後は明らかに不利になります。
言い換えると、単純往復のような普通の人にとっては今回の改定は割と使い勝手がよくなるけど、私みたいな乗り鉄系やきっぷヲタには明らかな改悪ということですね。
あとグリーン車半額がなくなるので、グリーン車目当てで使ってた人も改悪でしょう。

というわけで、今回は「旧制度最後の株優」ということで長距離片道きっぷを組み立ててみました。

基地が見えない車両基地駅

大村車両基地駅
真新しい大村車両基地駅全景。後方に見えるのが西九州新幹線の熊本総合車両所大村車両管理室です。

7/3の記事からの続き)
諫早から大村線の区間快速「シーサイドライナー」に乗り継ぎ、大村車両基地駅に到着しました。

大村車両基地駅は、西九州新幹線の熊本総合車両所大村車両管理室に隣接した駅です。西九州新幹線長崎開業に伴って建設された車両基地建設地だったわけですが、建設当初の仮称だった「大村車両基地」がそのまま駅名になってしまいました。

西九州新幹線長崎開業と同時に設置された駅ですが、駅舎は無人ではあるものの意外と立派で、駅名標からも駅入り口よりも、なんだか建設会社の会社入り口みたいな感じも受けます(笑)
ただし、写真のとおり閑散としています。自動券売機はあるものの、駅員や売店とかはなく、列車の到着前後以外は誰もいない典型的な「無人駅」です。

目の前にバス停がありますが、このバス停より隣の竹松駅や新大村駅までのバスが出ています。大村車両基地駅自体の列車本数は日中は1時間に1本なので、ふらりと下車するのはややハードルは高く、こういったバス利用も組み合わせたほうがいいでしょう。(竹松や新大村では諫早方面への区間列車があり、1時間に2本に増えます。)

大村車両基地駅ホーム
大村車両基地駅は1面1線の単純な構造。右側の白壁の向こうが熊本総合車両所大村車両管理室です。

ホームに上がると、ホーム1面線路1線の単純な構造。2022年開業なので何もかもがピカピカです。
写真右側に見えるのが西九州新幹線の大村車両管理室(大村車両基地)ですが、肝心の新幹線は高架になるためあいにく見えず、たくさん止まっている新幹線を見に行こうとすると思いっきり肩透かしを喰らう羽目になります。

立派なんだけど・・・

新大村駅
新大村駅です。新幹線駅だけあってかなり立派。立派ではあるんですが・・・

大村車両基地駅から新大村駅に移動。
新大村駅も大村車両基地同様、西九州新幹線長崎開業に伴い設置された駅です。
西九州新幹線と大村駅の乗り換え駅に指定されています。

新幹線駅の駅前広場はどこも立派。立派なんだけど人がいません。
地方の新幹線駅あるあるではあるんですが、例えば木古内駅や奥津軽いまべつ駅などの場合は駅前に道の駅があったりするのでそれなりに人はいるのですが、新大村駅はそういう集客施設みたいなものもないため、純粋に「乗り換え駅」としての役割に徹しているようです。

道の駅もなく、そして駅から見渡す限りコンビニもありません。あるのは観光案内所ぐらい。環境的には新八代に近いですが、新八代は駅舎内のKIOSKがあります。
新大村駅自体は国道のそばにあり、国道は交通量もそれなりに多いのですが、駅から歩いて行こうとするとちょっと足が止まります。
一応徒歩7分のところにセブンイレブンはあるので、あらかじめ探しておけば困ることはないのですが、何も予備知識もなく訪問すると、何もできないので困ったことになるでしょう。

大村線ホーム
大村線ホームに停車中のYC1系気動車。新幹線高架下に在来線駅が設置されました。

在来線ホームは新幹線高架下に設置され、新幹線改札から在来線乗り場までは徒歩1分もかからず、利便性そのものは良好。諫早方面は交通系ICも使えるので、都会の電車感覚で利用できます。ただし日中は1時間に2本ですが。
車両はYC1系に統一されています。

新大村駅新幹線改札口
新大村駅新幹線改札口。閑散としていますが、これからの発展に期待しましょう。

新幹線駅に戻り改札を見てもやっぱり閑散としています。まだまだこれからの駅なんでしょうが、実は新大村駅から長崎空港までは4kmほどの距離にあり、長崎空港へのアクセスに使えます。
長崎市内から長崎空港へのリムジンバスは40分程度ですが、金に糸目をつけず?新幹線とタクシー乗り継ぎだと乗り継ぎ時間含めても30分かかりません。リムジンに乗り遅れたときの迂回ルートとしても使えるので、覚えておいて損はないと思います。
新大村駅と長崎空港・大村ICを結ぶ乗合タクシーもあるほか、長崎~長崎空港のリムジンも駅近くの国道444号に植松東バス停留所で乗降することが可能です。

7/7の記事に続く)

この記事をシェアする:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です