はこだて旅するパスポート(2日用)

JR北海道と函館市、函館バスが共同で2012年から発売されているフリーきっぷです。函館周辺の公共交通機関が2日間だいたい乗り降り自由で旅行者にとっては使い勝手のいいきっぷです。
一応期間限定と名打っていますが、発売初期の一時期を除き、継続して発売されており、2023年現在も発売中です。

ただ、乗り降りの範囲は函館バスを中心に少しずつ広がっており(値上げも行われてますが)、使い勝手もどんどんよくなっている印象です。

  • 2012年時点:(3000円)
    • JR北海道:函館本線函館~森間、江差線五稜郭~渡島当別間
    • 函館市電:全線
    • 函館バス:函館市内全線、大沼隧道・大沼公園以南の七重町内、鹿部町全線、北斗市内当別地区以東。
  • 2015年時点:(3080円)
    • JR北海道:函館本線函館~森間、江差線五稜郭~渡島当別間
    • 函館市電:全線
    • 函館バス:函館市内全線、七重町内全線森町内全線、鹿部町全線、北斗市内当別地区以東。
  • 2016年(北海道新幹線開業)時点:(3350円)
    • JR北海道:函館本線函館~森間、道南いさりび鉄道五稜郭~木古内間
    • 函館市電:全線
    • 函館バス:函館市内全線、七重町内全線、森町内全線、鹿部町全線、北斗市内全線木古内町内全線。

エリアが広がって、値段も上がるはフリーきっぷあるあるではありますが(笑)、現在は2019年10月に値上げされた3650円で販売されています。なお、2021年から1日用も発売され2690円です。

たまに、この「はこだて旅するパスポート」が条件付きで半額になることがあります。旅行前にちょっと調べておくことをお勧めします。

雪の大沼公園とラッキーピエロ

雪に覆われた大沼公園駅
雪に覆われた大沼公園駅。流石に冬場は人が少ないです。

12/24の記事から続く)

「SLはこだてクリスマスファンタジー」を降り、駅外に出ると観光バスが待機中。JR北海道のツインクルバスで、「SLはこだてクリスマスファンタジー」とセットでツアーが組まれ、多くの人がバスに吸い込まれていきます。

バスが発車すると大沼公園駅は閑散とした姿に。
そりゃ当然で、観光客はこんな寒いところうろうろしていません。で残りの観光客は、近くの「大沼だんご」の店、および観光案内所に集まっていました。

大沼だんごを購入して、早速散策に出ます。

大沼公園
大沼公園は雪化粧。ただ、沼と陸地の境界がよくわからない。。。

春~秋は水を蓄えていることが多い大沼公園ですが、冬となるとすっかり雪化粧。
駒ケ岳をバックに雪原が広がります。これはこれで味はあるものの、「沼」らしくはないのも事実で、若干映えにかけるきらいはあるかも。
でもその雪原の上を動物の足跡が点々としたりして、自然との近さを感じさせました。

いったん七飯駅に戻り、そこから函館バスで峠下まで。目的はラッキーピエロ峠下総本店です。

ラッキーピエロ峠下総本店
ラッピの総本店。雪がなければ渡島大野駅(現・新函館北斗駅)から徒歩25分ほどですが、冬場はバスが無難。「道の駅なないろ・ななえ」バス停から徒歩5分ほどです。大沼方面に向かって右手を見ておけば見落とすことはないはず。

函館のラッピは全店舗訪問済ですが、圧倒的に広い敷地に目立つ看板。そしてなぜかどうみてもテーマパークとしか思えない不思議な仕掛けがたくさんあって、とにかく「ハッピーにさせてくれる」エンタメ感あふれるファーストフード店です。

店内
店内。なぜかメリーゴーランドがあります。広々とした店内のあちこちに楽しい仕掛けが。

店内は他のラッピと比べると圧倒的に広く、中には巨大イスやメリーゴーランド、そして鳥の展示に観葉植物がそこかしこ、となんだかテーマパークのような様相です。冬は閉鎖されますが、庭には実際に乗れるメリーゴーランドなんかあったります。
そして夜になるとイルミネーションが輝き、多数の観光客が押し寄せるとか。

一応ファーストフード店です。たぶん。

チャイニーズチキンバーガーとかつ丼
注文したのはチャイニーズチキンバーガーとかつ丼。ただし、峠下総本店の名物?は焼きそば。

注文したのはチャイニーズチキンバーガーとかつ丼。あとから考えると不思議な組み合わせではあるのですが、ここではそうは思えない(というか思わせない)説得力がある気がします。

なお、バーガーとごはんものを頼むとかなりの量になるので、女性や小食な方は要注意。多くの観光客がやりがちな「チャイニーズチキンバーガー」「チャイニーズチキンオムライス」の組み合わせは、結構な人がその量にギブアップしそうではあります。

バス停に戻り、ここから函館バスで大沼経由鹿部行きに乗車します。

鹿部町内
太平洋岸をバスが走ります。鹿部から太平洋沿いをぐるっと回って函館に向かうことも可能ですが、本数が少ないので要確認。

函館から峠下、大沼を経由して鹿部に向かいます。鹿部町は太平洋側の町。JRの鹿部駅もありますが町の中心部からはずれており、バス利用する人も少なからずいるようです。その鹿部町の中心部にある鹿部町役場で降り、鹿部から太平洋を見ながら函館行きに乗車します。

2023年現在、鹿部町役場よりも2016年に開業した「道の駅しかべ間歇泉公園」で乗り換えたほうが便利でしょう。道の駅では日本ではめずらしい間欠泉が見られます。

鹿部からの函館行きは函館まで海沿いにいく・・・わけではなく、海沿いは途中までで途中から内陸部をショートカットします。当初は海岸線沿いを回ることを考えてましたが、本数が少なすぎて時間が合わず、泣く泣く断念しました。
それでも函館空港近くを通ると日が傾きかけ、冬の北海道の1日が短いことをいやというほど感じさせてくれました。

クリスマスイブのイルミネーション

赤レンガ倉庫
函館ベイアリアの赤レンガ倉庫。
沿道にはクリスマスツリーが飾られています。奥に見えるのが巨大クリスマスツリー

函館駅から市電に揺られて十字街で下車。はこだてベイエリアに向かいます。
既に日は傾きかけ、クリスマスツリーの照明が点灯していました。

点灯の瞬間。
巨大クリスマスツリーの点灯の瞬間。真っ暗な中のクリスマスツリーもいいものですが、トワイライトタイムのイルミネーションもいいですね。

かなり暗くなり、人が集まってきました。かなり暗くなってきた16:30頃、点灯するとあたりから一斉に歓声が。
あたりはどうみてもカップルだらけ。これからクリスマスイブを楽しむんだなあ、と思いながら引き返し、東京に帰るために急ぎ函館駅に戻りました。

12/28の記事に続く)

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