通勤特急「らくラクやまと」J-WESTチケットレス500特急券

らくラクやまとチケットレス特急券

2024年3月のダイヤ改正で新設された新大阪・大阪~奈良間の通勤特急「らくラクやまと」のチケットレス特急券です。
京阪神地区で乗車の前日から購入できるチケットレス特急券「J-WESTチケットレス」はその激安ぶりは設定当初はかなり驚きました。

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設定当初からはかなり値上げはされたものの、2024年現在25kmまで600円、50kmまで650円、75kmまで750円、100kmまで850円となり、指定席が利用可能です。
このきっぷの登場は、従来特急通勤というと自由席特急料金券が主流で、通勤向け列車は軒並み自由席メインだったのが、現在はこのチケットレスの影響もあり京阪神地区の大半の特急列車が全車指定席となっています。

なお、「らくラクやまと」もそうした通勤特急のうちの一つで、J-WESTチケットレスだと大阪~奈良が650円、新大阪~奈良が750円と通常の特急券の半額以下となっています。

ちなみに、大阪~奈良の指定席特急料金は1290円、新大阪~奈良の指定席特急料金は1730円です。

2024年3月16日から2024年4月30日まで、このJ-WESTチケットレスが期間限定、区間限定で値下げされました。
具体的には新大阪~和歌山間、新大阪~奈良間(おおさか東線経由除く)の各駅相互間に限り、「J-WESTチケットレス500」として500円均一となっています。
今回購入したのもこの「J-WESTチケットレス500」です。

昨年同時期に設定された「J-WESTチケットレス390」をショボくして再設定されたようにも見えますが、J-WESTチケットレスとは別に特別企画乗車券として設定された「J-WESTチケットレス390」とは異なり、今回はJ-WESTチケットレスそのものを期間限定で値下げした形のようです。
券面の体裁が特企券+指ノミ券だった「J-WESTチケットレス390」とは異なり、今回は通常のJ-WESTチケットレスと同じスタイルで、金額の入った特急券のみとなっています。

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ということで、今回初設定された「らくラクやまと」の新大阪発に乗車してみました。

名前だけの問題ですけど、「J-WESTチケットレス」という表記は変えたほうが良さそう。これだとJ-WESTカード限定に見えてしまいます。実際はe5489に登録できるクレカならば何でもいいのですけどね。
ただし、J-WESTカードで買うと還元率が4.5%に跳ね上がります。

ダイヤ設定に問題アリ?

新大阪駅の行き先表示

新大阪駅の行き先表示。「らくラクやまと」は通勤特急表示となっています。

「らくラクやまと」奈良行きは新大阪駅3番ホームから発車します。3番ホームは「くろしお」「はるか」などの紀勢線・関空行きの特急系統、一方向かいの4番ホームは「サンダーバード」などの北陸特急や、神戸方面からきた「スーパーはくと」の発着ホームです。
2024年のダイヤ改正以降、「サンダーバード」の行き先が敦賀になったため、行き先表示が「湖西経由敦賀」となっているのがご愛敬。もし強風で湖西線が閉鎖されて米原経由になった場合(年に10数日ほどあります。)この表示がどうなるのか気になりますが、いずれにせよまだ違和感を感じる行き先表示です。

そんな中に通勤特急「らくラクやまと」があります。2024年3月のダイヤ改正で「びわこエクスプレス」を「らくラクびわこ」に変更し、「らくラクはりま」と並んで通勤特急は「らくラク」シリーズに統一されました。次は篠山口行き「らくラクたんば」でも出るのでしょうか(笑)

「らくラクやまと」の方向幕

「らくラクやまと」の方向幕。「らくラクはりま」と同じスタイル。

6分前に関空特急「はるか」が入線するため、「らくラクやまと」は発車3分前のかなりぎりぎりになって入線。
方向幕は「らくラクはりま」と全く同じで、通勤特急は全部このスタイルになるってことでしょうか。もうちょっと行き先ごとに変化をつけてもよさげな気がします。

新大阪駅入線

新大阪駅に入線した「らくラクやまと」短い3両編成。右側に221系が見えますがこれがほぼ同時刻に発車のおおさか東線経由の奈良行き直通快速です。

編成は3両。車内は通勤客でいっぱい・・・にはならず、ガラガラ。なんでかな?と思ったら隣の1番ホームにおおさか東線経由の直通快速奈良行きが立席わずかで発車。
ん?と思って時刻表を見ると・・・

らくラクやまと・・・新大阪19:43発、奈良20:46着
直通快速・・・新大阪19:41発、奈良20:36着

ほとんどかぶってますがな(´・ω・`)

片方は600~750円(今は500円だけど)が必要な特急。片方は少し並べば着席できて早い快速。どっちを選ぶかというと、まあいわずもがなでしょうか。
となると新大阪利用は新幹線から大荷物を持った確実に座りたい出張者ぐらいしか需要がないわけで、まあ流石にガラガラなのはわかります。

もっとも、ガラガラなのは定期券利用の場合、経路をおおさか東線経由か天王寺経由かどちらかに固定されてしまうため、今日は「らくラクやまと」今日は直通快速といった選び方はできないから、といった理由もあります。

じゃあ、本命は大阪駅かというとこれもあまり乗ってこない。2~3人といったところ。
以前の「やまとじライナー」では大阪駅で行列ができてたのに何故?と思ったのですが、冷静に考えると大阪駅のホームはうめきたの地下ホーム。このホームから発車する天王寺経由の奈良行きは「らくラクやまと」のみ。区間快速や大和路快速など大半の列車は大阪環状線ホームから発車します。
普段通勤で大阪環状線ホームから乗ってて、「らくラクやまと」乗車時のみ遠く離れたうめきた地下ホームから乗車、というのは心理的にどうなんでしょう。隣のホームならまだわかりますが・・・
まあ知名度不足というのも御多分にありそうです。あとはやっぱり遅い。

らくラクやまと・・・大阪19:49発、奈良20:46着
区間快速・・・大阪19:42発、奈良20:41着

まあ通勤特急なのでそこまで速さは求めてはいないのですけどね。
天王寺での乗車もほとんどなし。乗車率1割程度とかなり寂しい乗車率のまま、久宝寺、王寺~奈良の各駅に停車していきました。

奈良駅到着

奈良駅到着。翌朝「らくラクやまと」として新大阪に帰っていきます。

新規設定してまだ一か月しかたっていないので、簡単に結論を出すわけにもいきませんが、もしこの低空飛行が当たり前だったりした場合、多かれ少なかれテコ入れがいずれ入るような気がします。
朝の新大阪行き「らくラクやまと」は大阪駅8時13分着とラッシュピーク時に設定されているのでおそらく乗車率はまだいいのではないかと思われますが、夕刻の奈良行きはもうちょっとダイヤを見直したほうがいいんじゃないかなあ。

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