特急「くろしお36号」特急券(株主優待)

くろしお36号の特急券です。永らく「くろしお」はB特急料金区間でしたが、2023年4月にA特急料金区間となり実質的な値上げが行われました。券面上の表記も「B特急券」から通常の「特急券」に変化しています。

今回も株主優待を効かせているので半額。以前は新大阪で新幹線との乗継割引もあってこちらも「くろしお」の特急料金が半額になっていましたがこれは廃止され、相対的に株優の価値が上がった形になっています。

自分はもともとJR西日本の株を所有しているので気軽に株優を使用してますが、乗継割引やEX予約の値上げなど他の割引が軒並み改悪されるなか株主優待の利便性が相対的に上がったため、金券ショップでの販売価格も上昇傾向です。

このくろしお36号は新宮を発車する特急の最終便になります。大阪に着くのは夜10時頃。紀伊半島の懐の大きさを改めて見せつけることになりました。

くろしおとまぐろ中落ちすき身丼

くろしおと南紀
新宮駅に停車中の「くろしお」。向かいのホームから名古屋行き「南紀」が発車していきます。

5/4の記事から続く)

自転車を返却し、駅近くのスーパーで晩飯を買い込みます。といっても既に大量のまぐろを抱えているのでとりあえず飲み物をごはんだけ。
駅に戻り、「くろしお11号」の折り返し「くろしお36号」は客扱いを開始していました。
向かいのホームではこれまた名古屋行き最終の「南紀8号」が軽快に新宮駅を発車していきます。さらに多気行き普通列車が客待ち中。列車こそ賑やかですが、客足は寂しく、かつて駅弁や売店もあった新宮駅の賑やかな光景を知っている身としては寂しさを感じ得ません。

くろしお36号側面。
「くろしお36号」は287系での運転。かつては9両編成もありましたが、今は9両が新宮にくることはまずありません。

「くろしお36号」も当然ながらガラガラ。1両あたり数人といった感じでしょうか。車両こそは287系と新しくなっていますが、白浜~新宮間は輸送密度が800人/キロと現状極端に落ち込んでいます。さらに高速道路の延伸を間近に控えてこの区間の主力となる京阪神からの行楽客がさらに減少されることが予想されるため、さらなる減便や下手すると特急廃止に踏み込む可能性もあります。
「くろしおサイクル」も空いているから実現できた側面もあり、一概に喜ぶべきかどうか悩ましいところもありますね。

さて列車は発車すると早速王子ヶ浜の海岸線沿いを走ります。もう夕暮れ。3月なので比較的すぐに暮れていきます。
景色は早々に見えなくなるので、早速買ってきたまぐろパックからまぐろ丼作りに挑戦。

材料
スーパーで買ったごはんとすき身2パック600円也。

材料は先ほどスーパーで買った税込み106円のごはんにヤマサ脇口水産で購入したメバチまぐろのすき身が目分量で400g程度。ただ、すき身という割には意外を形が残っています。さらに中定商店で買ったびん長の中落ち300g(400円)ほど、そしてすしのこ。

もちろんすしのこは持参してました(笑)

まずはすしのこでごはんをすし飯にし、すき身を敷いていきます。揺れる車内での作業は結構一苦労。もっとも周りに誰も人がいないからこんなことできるのであって、満席とかだったら絶対こんなことできません。
すき身は意外と形が残っていましたが、パックにぎちぎちに詰められていたからか形が崩れており、サクを使ったものに比べるとどうしても見栄えが怪しくなります。

さらに中落ちを積んでいきついに完成。

できあがったすき身丼
すき身中落ち丼のできあがり。すき身は中に隠れてますが、はっきり言って見栄えはよろしくありません。ただし、量はとんでもないことに。

はっきり言って美しくない・・・( ;∀;)

やっぱり綺麗にはいかないなあ。
まあ中落ち丼やすき身丼なんて素人がいくら盛り付け頑張ってもそんな綺麗にいくものではないのですけど。

でもそんなもの味には関係ない。本マグロのような味の濃さはないですが、この旅の前週にびん長のマグロ丼3300円で食べてますが、中落ちすき身とはいえ1000円ぐらいで生の新鮮なマグロ丼を飽きるほど食べられるのならば驚異のコスパです。

ただ、まぐろはかなりのボリュームで掘り進めてもなかなか進みません。でもびん長の中落ちを食べ終わり、メバチのすき身に変わると明らかに食感や味がかわります。異なるまぐろだとやっぱ違うんだなあと改めて感じさせられます。
そうしてまぐろと格闘しているうちに白浜を過ぎてしまっていました。

大阪到着
大阪駅はうめきた地下ホームに到着。最後までガラガラでした。

マグロ丼との格闘が終わると、1日サイクリングしていた影響からかぐっと疲れがでてそのまま寝落ち。
気が付けば大阪環状線内を走っており、あわてて下車準備をして大阪駅で下車。その日のホテルでは残ったマグロの中落ちと日本酒で晩酌。この日はまさにまぐろばかりの1日となりました。

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