特急「スワローあかぎ3号」特急券

特急「スワローあかぎ3号」特急券

2023年3月のダイヤ改正で「あかぎ」に統合された「スワローあかぎ3号」の特急券です。
「スワローあかぎ」は2014年に、従来の通勤に使われていた特急「あかぎ」とホームライナーを統合するような形で登場しています。
「スワロー」は「座ろう」にかけているのかな、と思います。
従来の特急は自由席が主体でしたが、思い切って全車指定席にしその後のJR特急の全車指定席化の流れを最初に作った列車でした。
平日のみ運行で、土休日は通常の「あかぎ」で運行されこちらは引き続きB特急料金が適用される列車でした。しかし、2023年に「あかぎ」も全車指定席化のうえ、「あかぎ」「スワローあかぎ」に統合されています。

「スワローあかぎ」の登場当初は、通常のB特急券(ただし、年間同一価格)でしたが、2015年より「スワローあかぎ」専用の特急料金に移行。それまでの「B特急券」から通常の「特急券」になって現在に至ります。(「あかぎ」と統合した2023年3月以降も同じです。)

その後、「スワローあかぎ」と同じ料金体系の全車指定席の特急列車が続々と登場することになります。

車両は登場当初は651系をメインに185系も使われていましたが、ほどなく651系に統一されています。

「スワローあかぎ」と651系

上野駅に入線する「スワローあかぎ3号」
上野駅に入線する「スワローあかぎ3号」です。夕ラッシュ時間帯はほぼ30分おきに上野駅を発車します。

運転開始当初は新宿発もあった「スワローあかぎ」ですが、現在下り列車は上野駅地平ホーム発着に統一されています。上りは1本のみ新宿行きが最後まで残っていました。

スワローあかぎのヘッドマーク
「スワローあかぎ」のヘッドマーク。ローマ字表記が「S.AKAGI」となんだかよくわからない表記です。

ヘッドマークはLEDで「スワロー」と「あかぎ」が別々の文字色で分けています。

651系側面
乗車待ち中の「スワローあかぎ3号」それなりの乗車率でした。

乗車率はそれなりにあり、上野発車時で自分の席の隣にも乗客が座り、2席占有とはなりませんでした。
流石に30分間隔で運転されているだけあって、すっかり定着している感があります。

高崎線では普通列車のグリーン車もありますが、2023年3月時点の平日で比較すると、
50キロまでが760円(特急料金)と780円(普通列車グリーン料金)、
100キロまでが1020円(特急料金)と1000円(普通列車グリーン料金)、
とほぼ差がなく、停車駅等で使い分けがされてるのかな、と感じます。普通列車グリーン車に対する「スワローあかぎ」の優位性は、指定席が取れれば着席できる点と多少なりとも普通列車より速い点でしょうか。

スワローあかぎ、本庄行き
「スワローあかぎ3号」は本庄行き。新幹線が止まらない駅というのがこの列車の特徴をよくとらえています。

スワローあかぎの設定当初は前橋行きなどもありましたが、やはり長距離となると通勤とはいえ新幹線利用が一般的となるようで、徐々に運転区間は短縮され、高崎行きと本庄行きがメインとなりました。
また、当初は上野発18時台から深夜まで運転されていましたが、深夜帯はあまり乗車率が伸びなかったようで、現在は18時~20時までの30分間隔での運転となっています。

前述のとおり、「スワローあかぎ」は、2023年3月18日のダイヤ改正で「あかぎ」に吸収されています。「あかぎ」も専用の特急料金が適用されるようになり、土休日の「あかぎ」指定席は事実上の値下げとなっています。(逆に自由席利用の方は値上げ)
また、「スワローあかぎ1号」本庄行きは、「あかぎ1号」になりましたが運転区間が鴻巣どまりとなり、かつての「ホームライナー鴻巣」と同じ運転区間になってしまいました。鴻巣ということは、埼玉県内止めの列車ということになり、群馬県にいかない「あかぎ」ができてしまってます。
実際「スワローあかぎ3号」でも桶川でも結構降車客があり、意外と熊谷以遠まで乗り続ける人は少なかったのかもしれません。

また、同時に651系からE257系に車両が置き換えられました。グリーン車が消滅しますが、コンセントが設置されるため(当初はコンセントがない車両もあり)、利便性は上がるのではないかと思います。
考えてみれば651系の投入にあわせて「スワローあかぎ」が登場し、651系の引退にあわせて「スワローあかぎ」も消滅するので、車両と歩調を合わせた列車といえるのではないでしょうか。

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