錦川鉄道「とことこトレイン」往復乗車券

とことこトレイン往復乗車券
とことこトレインの往復乗車券です。錦川鉄道でやってきた人は割引されます。

錦川鉄道の川西~錦町は旧国鉄岩日線の第三セクターの転換路線ですが、錦町以北も工事はある程度行われていました。
このうち既に路盤が出来上がっていた錦町~雙津峡温泉の間を、専用の牽引タイプの電気自動車で運行することになりました。
それが「とことこトレイン」です。

片道700円往復1400円ですが、錦川鉄道利用者は片道500円往復1000円に割引されます。春~秋の土休日および学生の休み期間の運行で、12月から3月の間は運休します。
レールではありませんが、一種のトロッコ列車的なものですが、全線レールがない専用道路を走ることになるので、BRTとも呼べなくはないかも。

 

トンネルのイルミネーション

錦町駅に入線するとことこトレイン。
錦町駅に入線するとことこトレイン。てんとう虫をイメージしています。

11/2の記事からの続き)

錦町駅のきっぷ売り場で購入。座席定員制で、往復券購入時に便を指定します。
そのまま往復する人が多いですが、雙津峡温泉で温泉に浸かることもできるので帰りの便をずらすことも可能です。
車両はてんとう虫をイメージしたもので、かつて愛知万博で使用されていたものを転用したそうです。先頭のモーターカーが2両の客車をけん引します。
半分ぐらいの客を乗せ、発車。

きらら夢トンネル
きらら夢トンネル(広瀬トンネル)内ではイルミネーションが行われ、幻想的な光景が見られます。
きらら夢トンネル2
トンネル内では列車は一時停車し、下車してイルミネーションを楽しむことも可能。

錦町駅を出発したとことこトレインはいきなり沿線で最長の「広瀬トンネル(全長1796m)」に突入します。
観光案内では「きらら夢トンネル」と案内され、ここでは地元の学生などが描いた絵画によるイルミネーションが見られます。これは電飾ではなく、特殊な光を当てることで発光する発光石によっておこなわれています。

トンネル内でいったん停車。ここで下車してトンネル内を見学することが可能です。しばし幻想的な光景に見とれます。

出市駅予定地
出市駅予定地。左側が高いのはプラットホームの予定だったからです。結局このホームに列車が通ることはありませんでした。

トンネルを抜けたあともひたすら高架を進みます。ここは起点の錦町以外は全線高架で、踏切はありません。
国道434号と国道187号の分岐点あたりに、設置予定だった出市駅のプラットホーム跡が残されており、鉄道用の高いプラットホームの下をとことこと通過していきます。

桜のトンネル
桜並木が続く区間。
このあたりは両側に桜が植えられ、春は桜のトンネルになりますが、晩秋だとこのとおり。

沿線には桜、むくげ、夾竹桃などが植えられ、春は桜のトンネル、夏はむくげや夾竹桃の花が楽しめますが、晩秋になるとすっかり葉っぱも落ち、寂しい感じになります。
逆に沿線が見やすい、紅葉が楽しめるというプラス面もありますが、まあ一番楽しめるのは桜の季節でしょうか。この日は10人程度の乗車で、ゆったりと楽しめました。

雙津峡温泉駅
雙津峡温泉駅。崖の上にあり、降りる際は少々歩きます。

広瀬トンネルは錦町駅でてすぐですが、もう一つ長いトンネル(第1山根トンネル)があり、こちらはイルミネーションとかはなく真っ暗。しかしコウモリが生息しており、とことこトレインに追い立てられるように逃げ回っていました。

ちょっと寒くなってきたかなと思ったら終点の雙津峡温泉に到着。

雙津峡温泉駅
雙津峡温泉駅ではとことこトレインがぐるっと一周して折り返し錦町行きとなります。

錦町からだいたい40分程度で到着。長いようで短いトロッコ列車?の旅でした。
とことこトレインは折り返し運転はできないため、ぐるっと一回転して錦町行きになります。

帰りの列車を見送って自分はすぐ近くの雙津峡温泉の憩いの家で温泉タイムに。

いこいの家
憩いの家。なおこれは2014年当時のもので、2023年は改装されて綺麗になりました。

憩いの家は2023年現在はリニューアルして「SOZU温泉」になっています。

11/6の記事に続く)

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