新千歳空港->苗穂乗車券

「新千歳空港->苗穂」乗車券

5/16の記事から延々と北海道乗り鉄の話になっていましたが、このときメインで使用した乗車券が今回の「新千歳空港-苗穂」の乗車券です。

当初はうまく利用できるフリーきっぷがあればと思ったのですが、北海道フリーきっぷぐらいしかなく、しかし道フリーの価格だと普通の乗車券に各種きっぷをくっつけたほうが安上がりだったため、このようなきっぷになりました。

経路は新千歳空港から千歳線、白石から函館本線、滝川から根室本線、新得から石勝線、追分から室蘭本線、長万部から函館本線で苗穂に向かうルートです。ぱっと経路を思いつかない方は地図のご用意を。
券面の経由表示もそれに倣った表示ではありますが、「函館本線」ではなく「函館線」と「本線」表記ではありません。
一方、「石勝」と「函館線」と「線」がついたり消えたりしてますが、「函館」だと「函館駅」と間違えるため、駅名がある場合は原則「線」が付きます。

経由表示はそのほか細かいルールがあるのですが、目を引くのが「静狩」表記でしょうか。
これは、石勝線で新得から追分に出て室蘭本線に出た場合、函館本線に接続する駅が、「長万部」「岩見沢」の2つあることから、長万部側に接続する場合は長万部の一つ手前の駅になる「静狩」、岩見沢側に接続す場合は岩見沢の一つ手前の駅である「志文」が表示されるルールになっており、今回はそのルールに沿って出力されています。
深川駅で滝川駅からの経路外の乗車券を求めたとき、駅員が「静狩」表記の意味がわからず、奥に聞きに行ってたのが印象的で、JR北海道でも経路近辺以外は案外知られていないんだな、と思いました。

なお、本きっぷは記載のとおり新千歳空港駅で購入しましたが、最長片道きっぷでおなじみSWAさんの「MARS FOR Windows」を使用し、あらかじめ経路を出力して駅員に見せています。経路通りに入力してもらうときっぷが完成する寸法です。今回も用意した経路を出すと時刻表の索引地図で確認し、そのまま経路入力してあっさり5分で完成。やっぱり便利だわ。
MS-DOS時代から使っていて、乗り鉄にとってこの手のきっぷ作成には超有用なのですが意外と知られていないみたいでちょっと驚きでした。

MARS FOR Windowsのスマホ版はないのですが、iPhoneやAndoroidで近いアプリとして「経路運賃営業キロ計算アプリ Farert」があり、こちらでも似たことができます。ただ、自分にとっては操作性に癖があり(慣れていないとも言います)、こちらはスマホで運賃計算の補助で使うことが多いです。

なお、このきっぷの経路には2024年春廃止予定の「富良野~新得」が含まれており、来年春以降は作成できないきっぷになります。

運賃計算キロの境界に注意

長距離きっぷの場合運賃の刻みが荒くなり、40kmごとに運賃が1段階上がる仕組みです。
このきっぷ、白石で経路が重なるので「新千歳空港~苗穂」ではなく、さらに一駅先の「新千歳空港~白石」でも片道乗車券が可能です。しかし

・新千歳空港~苗穂・・・716.3km、11130円
・新千歳空港~白石・・・720.2km、11460円

と、720kmを境に1段階運賃変わってしまいます。
一方で、帰路はそのまま千歳線で新千歳空港に直行を考えていたのですが、苗穂発でも白石発でも新千歳空港までの運賃は990円なので、一駅変えただけで300円以上差が出てしまう結果になりました。

長距離きっぷを組み立てるときは運賃計算キロの境界付近は要注目です。
そういう意味でもMARS FOR Windowsはすぐ判明するのでありがたいことこの上なし。

やっぱり混雑する小樽口

小樽行き
倶知安駅で発車を待つキハH100形2両。俱知安駅は島式ホームですが、片方が行きどまり式となっており、小樽方面への折り返し専用となっています。

6/15の記事から続く)

倶知安で接続する小樽行きは、小樽方面からの倶知安行きの折り返し列車でした。
H100形気動車の2両。車内は空きボックスもある程度で、比較的のんびりしています。ただし、客層の半分が外国人なのはさすが国際都市(?)倶知安。

発車すると、早速函館本線山線の最大の難所である倶知安峠に向けてアタック。もっとも新型気動車は全く苦にしません。
もっとも景色的には先ほどの羊蹄山に比べると山中の景色ばかりで、たいくつなのも事実。
土地が開けてきたと思ったら小沢駅でした。

そこから先は乗降も少ないままたんたんと進みますが、余市で大量の客が行列を作って待機中。
まったりとした雰囲気はなくなり、一気に車内は立ち客も出て賑やかになりました。
賑やかな車内のまま、小樽に到着。小樽~余市間は毎回混雑してますが、廃線になったあとはどうやっていくことになるのか、今の段階ではちょっと想像できません。
目的になりがちなニッカの余市工場へは車で行くわけにもいかず、思案のしどころです。

エアポート
快速エアポート。来年には721系の撤退が予定されており、もう乗る機会はそうないはず。

小樽駅では快速エアポートが接続。
エアポートは長らく転換クロスシートの721系電車が使われていましたが、最近はオールロングシートの733系電車に置き換えられつつあり、予定では2024年度にすべて置き換えられるようです。
そんな中もしかしたら721系のエアポートは最後の乗車になるかもしれないなあ・・・、と小樽築港を出て日本海を見ながらそんなことを考えてました。

 

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