WEST EXPRESS 銀河

特急「WEST EXPRESS 銀河」乗車票・指定券

乗車票(特急指定席用)
「WEST EXPRESS 銀河」の乗車票のうち、「特急券」部分。ツアーの場合、「特急券」の概念はないのですが、疑似的に席なし特急券+指のみ券のパターンで発行されています。
「WEST EXPRESS 銀河」乗車券
こちらは乗車券。途中下車に安来が入っているのはおそらく足立美術館立ち寄りのため・・・じゃないかなあ。

JR西日本が主に夜行列車として運行することが多い、「WEST EXPRESS 銀河」の乗車票および指定券です。

ツアーとして運行されることが多いですが、一部通常の特急券として一般販売することがあり、次回だと2023年7月~8月乗車分が、乗車券+特急券として乗車できるようになっています。
私が利用したときはツアーですが、片道乗車のみ利用できるプランがあり、このプランに乗っかる形で利用しました。

送られてきたきっぷは、ツアーのため「契」のついた乗車票。乗車券に相当する部分と、特急券に相当する部分で分かれています。
このうち特急券に相当する部分は、特急の乗車区間だけを示す席なし特急券+座席のみ指定する指のみ券という組み合わせ。
JR東日本とかのツアーだと、乗車票は一葉券になることもありましたが、こちらは枚数が増えています。
列車名が気になりましたが「WEST EXPRESS」は省略され「銀河」だけ。ただし、複数方面に運行するため、識別のために「(山陰)」と行き先が列車名に入っています。
かつての東京~大阪間の寝台急行「銀河」は「銀 河 号」と途中で隙間ができていますが、こちらは「(山陰)」を入れるためか隙間は消えています。

しかし、券面が「おとなびジパング銀河」。こんなコース名だったのか・・・

まだまだ明るい松江を発車

松江駅の行き先案内。
松江駅の行き先案内。フォントが微妙に変わっていることに注目。文字に星が入るのはWEST EXPRESS 銀河の特徴です。

夜行列車である「WEST EXPRESS 銀河」は松江発が16:51。まだまだ明るい時間であり、後ろから特急「やくも」が追いかけてきています。
ホームの行き先案内では、「銀河」のフォントが星入りとなっており、特別感を強調しています。
この日は山陰本線の事故のため、若干遅れて入線しました。

松江駅に入線したWEST EXPRESS 銀河
松江駅に入線した「WEST EXPRESS 銀河」見慣れた車体も色が変われば印象も変わります。

車両は117系電車を改造したもの。
117系電車時代は京都在住時代に新快速や普通電車で散々乗ってきていて見慣れた車両ではあるのですが、これを夜行列車に転用するというのはかなり思いきった施策ではないでしょうか。

6両編成なのは変わりませんが、車体全体がダークブルーになり、ドアを埋め込み、一部を除いて窓を差し替えるなど原型の面影を残しながら大幅にリニューアルしています。
もっとも乗車すると、国鉄特急・急行型電車と同じDT32/TR69系列台車の重厚な走りと、国鉄標準のMT54モーターの唸り声が聞こえ、足回り自体はあまり変えていないようです。

方向幕
方向幕は「WEST EXPRESS 銀河」オリジナルのもの。割とかっこいい。
リクライニングシート
今回乗車したのはリクライニングシート。最前列はテーブルが遠いのが玉に瑕。

今回乗車したのはリクライニングシートで最前列席になりました。
シートピッチは1200mmということですが、最前列の場合はさらに広く感じます。最前列はテーブルは木製の折り畳み式。ただ、展開してもテーブルがかなり前の位置にあるため、なにか作業するときはかなり体を前に倒す必要があります。

座席自体は夜行を考慮してかヘッドレストがあるものの、座席そのものの座り心地はいまいちかなあ。最近のシートでは珍しくパケットシートになっておらず、包み込むような感覚が皆無です。

逆にコンセントが各席に設置され、これは非常に便利。ただ、肘置きにテーブルを追加した関係上コンセントの位置が肘置きの内側となり、コンセントが挿しにくいことこのうえなし。上の写真でもコンセントの位置がわかるかと思いますが、かなり内側に寄っています。
コンセントは肘置き先端が利用的にはラクですが、今度はひじ掛けテーブルの設置が難しくなるというデメリットもあり、なかなか理想の座席とはいかないものです。

なお、ブランケットが用意され、就寝時に利用できます。

ラウンジ
車端部にはフリースペースがあります。ただ深夜ここでどんちゃん騒ぎされたのはきつかった。。。

車端部には広めのフリースペースがあり、語り合うこともできます。
車内の設備の詳細な説明はまあおでかけねっとに譲るとして、定員に対するフリースペースが多いなあというのが印象的でした。

ただ、語り合うスペースですが、通常座席との間は仕切りドアがないので、宴会をはじめられるとやかましいこのとこのうえなし。節度を持った利用を。

銀河一番星弁当
夕食で配られる「銀河一番星弁当」車内限定品といいつつ、実は松江駅の一文字家でも売られていたことがありました。
銀河一番星弁当中身
中身は一文字家のいろいろな駅弁からチョイスした形。その割にはバランスがいいので、相当考えられたのでしょう。「あご」も「しじみ」も「かに」も健在。

松江駅から、松江駅の駅弁である一文字家の弁当が配られます。「一文字家のあれもこれも食べたいを叶えてくれる弁当」のキャッチフレーズのとおり、細かく区分けされて一文字家の弁当があれこれつまっています。
見た目より比較的あっさりしており、比較的食べやすいかと。
ただ、この駅弁以前に食べたことがありまして・・・松江駅で売られてたんですよね。なので、大きな感慨はなし。

安来駅でしばらく停車。
2番線に入るため、編成全体を撮影するのはこの駅が一番いいのではないかな、と思います。

安来駅、米子駅と停車して、客扱いはここまで。自分の座席の横は誰もこなかったので、これで2席占有確定です。
米子を過ぎて、伯備線に入ると左手に大山が見えます。当然のように案内放送が入り、皆大山にくぎ付けになっていました。

根雨の金持神社

根雨駅に停車中
根雨駅に停車中の「WEST EXPRESS 銀河」。場所によってはドアとホームにかなりの段差があり、降りるのに一苦労する人も。

米子を出て次の停車駅は根雨。
もっとも伯備線は備中高梁以北は単線のところが多いので、臨時列車の宿命か各駅で「やくも」や普通列車、貨物列車を待ちます。

まあこちらは急ぐこともないのですが、次の下車観光駅は根雨です。

根雨駅
根雨駅の駅名標。最近大ブレークした金持神社全面推しで、金持おしどり駅の副駅名がついています。

根雨はその名前だけ聞くと?ですが、所在する日野町は「金持神社」で全国的に有名になった町です。「かねもちじんじゃ」ではなく「かもちじんじゃ」ですが、縁起のいい名前として、SNSを中心に大ブレーク。一大観光地になってしまいました。

金持神社自体は、駅から歩くにはちょっと厳しいところにあるのですが、駅舎内に分社が設置されています。

駅舎内の金持神社
駅舎内に設営された金持神社の分社。「WEST EXPRESS 銀河」の客でも結構お参りしている人がいました。

駅の中に神社を新設したほか、観光協会の人達が、金持神社のグッズなどを販売していました。
飛ぶように売れた・・・・わけではなさそうですが、「金持」ということで、割と多くの人が見入っていました。

やや遅れがちで入ってきたスーパーやくも色の「やくも21号」を見送って発車。次の停車駅は備中高梁です。

6/21の記事に続く)

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