急行「かすが」急行券・指定席券

20060422

今年3月に廃止された急行「かすが」号の急行券・指定席券です。
5489で予約したときにはまだまだ空席多数で、「出雲」に比べると盛り上がりに欠けるなあ、と思ってましたが、気がつけば満席になっていました。

「かすが」は名古屋と奈良を結ぶ急行ですが、関西本線を通ります。
距離的には短いのですが、亀山~木津間が山の中を通り、高速走行には不向きで、さらに沿線人口が希薄だったほか、近鉄や新幹線の存在もあったため、特に亀山~加茂間は本線とは名ばかりのローカル線になっていました。
その中での唯一の優等列車がこの「かすが」でした。

名古屋を出るとしばらくは名古屋のベットタウンを進み、平地をたんたんと進みます。
亀山を過ぎたあたりから山が見え始め、関を越えるといよいよ山の中へ。
非電化であることも手伝って、ローカルムード満点です。
柘植駅で草津線を分岐。その後も少し平地を走ったと思ったらすぐに山の中へ。
最後に笠置付近で渓谷沿いの風光明媚な区間を過ぎると、終点の奈良はもうすぐです。

なお、柘植駅と加太駅との間はやや距離があるために、途中に交換できる設備として、中在家信号場があります。
これはスイッチバックの信号場として一部の人には有名でしたが、急行「かすが」の廃止と同時に使用停止になったようです。

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