「郡山~東京」新幹線自由席特急券

「郡山->東京」新幹線自由席特急券

航空機のいわゆる前割(一定の日にちより前に予約すると割引)はかなり知られていますが、意外かもしれませんがJR各社ではマル販等一部の例外を除き、発売日限定や席数で半額など大幅な割引販売は、国鉄からJRに移行した民営化以降も長らくできませんでした。
このため、フリーきっぷで乗り倒すというのが乗り鉄にとっての基本でした。

そのルールが改正されたのが1999年で、さっそくJR東日本が列車限定、および前日まで発売で半額で新幹線が乗車できる「やまびこ朝トクきっぷ」を販売。
当日発売なし、半額という設定は各方面に衝撃を与えました。
その後様々なきっぷ単発で出していましたが、徐々に「えきねっと」の「トクだ値」に集約され、現在に至っています。

そんな中、今はJR東日本の新幹線の割引はツアーでなければ「トクだ値」を見ることになりますが、前日ではなく当日だととたんに寂しくなります。

当日割引ないのは当然じゃんと思われがちですが、例えば東海道・山陽・九州新幹線の「EX予約」では、当日に指定席特急料金は自由席よりも低廉に設定されています。
ただし、e特急券の場合は年会費1100円の有料会員になることが必要です。

東京~新大阪の場合の特急料金(のぞみ号)
通常:5810円
e特急券(EX予約):4910円

JR西日本の「e5489」でも山陽新幹線は、EX予約の「e特急券」と同額に設定されており、普通に駅で買うより優遇されています。
こちらはJ-WESTカード会員限定となっており、こちらは年会費無料ではあるものの、専用のクレジットカードを追加する必要があるのは同じです。

新大阪~博多の場合の特急料金(のぞみ号)
通常:6230
eきっぷ(e5489):4910円

両方ともクレジットカード必須であることはハードルを上げていますが、当日いつ乗っても割引というのは心理的には気分がいいものです。席数制限もないので、指定席そのものが満席でなければ常にこの価格というのもいいです。

じゃあ、JR東日本は・・・となるとこれが見つからない。「えきねっと」はクレジットカード必須ではありますが、特にこれといった割引がない。

東京~長野の場合の特急料金
通常:4210
えきねっと:4210円

チケットレスで購入すれば200円引きですが、乗車券がもれなくくっついてくるので、当日利用でありがちな旅行中に特急乗りたいから、週末パスに特急券追加みたいな使い方はできません。
さらに以前は東京~長野の「e5489」の「eきっぷ」の設定があり、自社の「えきねっと」での発売よりも他社の「e5489」のほうが安いという謎現象もありました。
流石にそれはマズイと思ったのか、JR東日本完結での「eきっぷ」設定は発売終了となっています。

やっぱり安い自由席、そしてさらにセコいポイント術

じゃあ、真面目に買わないといけないのか?というと、自由席という選択肢があります。
普段使用している「EX予約」や「e5489」では指定席と自由席は同額のため、自由席という選択肢は最初から完全に外れており、全くの考慮外でした。しかし、「えきねっと」の場合は当日購入の場合、指定席も自由席も定価販売になるため、単純に自由席は指定席の530円引きとなります。
全車指定席の場合は選択の余地がないのですが、自由席がある列車の場合、JR東日本で当日購入の場合はほぼ自由席が最安値でしょう。

ここでようやく紹介する「郡山から東京」までの新幹線自由席特急券です。
最初はえきねっとで・・・と思ったのですが、定価での販売しかないためあきらめ、当日多機能券売機での購入にしています。

理由はすごくセコい理由です(笑)

まず、「えきねっと」で自由席は指定席の530円引きですが、「えきねっと」のポイントがつきません。このため純粋にクレカポイントの差になります。基本的にJR東日本での購入はVIEWカードに寄せていますが、

えきねっとでVIEWカードで購入・・・ポイント0.5%
指定席券売機でVIEWカードで購入・・・ポイント0.5%
指定席券売機でVIEWカードで改札機チャージしたSuicaで購入・・・ポイント1.5%
多機能券売機でVIEWカードで改札機チャージしたSuicaで購入・・・ポイント1.5%

・・・ポイント乞食と言われてもおかしくないレベルだな。
というわけで、多機能券売機でSuica残高で購入することにしました。

なお、なぜかJR東日本ではモバイルSuicaの残高でのきっぷ購入をできないようにしています。
JR他社のIC対応の自動券売機が置くタイプのICカードリーダーに移行しているのに対し、なぜかJR東日本はカード挿入タイプでモバイルSuicaは物理的に使えなくしています。理由は不明ですが、モバイルSuicaはアプリ内で完結させるべきというJR東日本のポリシーが透けて見えるようです。

E2系の最終増備車

郡山駅に入ってきた「やまびこ」
郡山駅に入線した「やまびこ150号」E2系の運転です。奥に郡山始発の東京行き「なすの280号」が見えます。
「やまびこ」側面。
「やまびこ150号」は側面の表示器を見るとフルカラー液晶。つまりこれはE2系の最終増備車にあたります。

郡山駅から乗車した「やまびこ150号」は、「つばさ150号」と併結した17両編成。うち自由席は1~4号車です。
やってきた「やまびこ150号」はもはや3月のダイヤ改正以降定期運行では東北新幹線の東京~仙台間でしか見られなくなったE2系での運転です。

しかしこのE2系、側面の方向幕が「はやぶさ」等のE5系と同様なので、E2系でも最終増備車にあたります。車両の年齢的には登場初期のE5系よりも新しく、このためにE5系の意匠がこの編成に組み込まれています。

やまびこ150号」内装
座席はE2系に近いものの、LED表示器や壁の色彩などはE5系そのもの。コンセントもついています。

外観は行き先表示がフルカラーLEDであることが目立つぐらいですが、車内に入ると、他のE2系との違いがはっきりします。
案内表示器を見るとフルカラーLED。座席こそ従来のE2系と同じですが、足元にはコンセントがあり自由に使えます。

あと荷棚下に読書灯があります。これはE5系にもないこのE2系最終増備車のみに設置された謎装備。もっとも使用している人はあまりいませんでした。

コンセントなどは素直にありがたい装備ですが、この最終増備編成が当たるか否かは運しだいで、狙って乗ることは難しそうですね。

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