レール&定期観光バスきっぷ

20060321

比較的知名度の高いとくとくきっぷとして、レール&レンタカーきっぷというものがありますが、レンタカー部分が定期観光バスになったものがレール&定期観光バスきっぷです。
知名度はかなり低めですが、それもそのはずJR西日本とJR四国のみ発売なんですよね。
ルールはレール&レンタカーに似ており、発売条件は

「始発駅から定期観光バスが発着するJRの駅を回って出発地に戻る行程で、JR線を営業キロで合計201km以上ご利用になり、かつJRが指定したコースの定期観光バス券を同時購入する場合に発売。」

となっており、レール&レンタカーと違う点は
「出発駅に戻ること」
「出発駅からレンタカー利用駅まで最短距離で51km以上必要のルールがない」
の2点です。
ルールさえ把握しておけば、意外と使いやすいきっぷで小旅行にも向いています。
ただフリーきっぷを好む向きには、いわゆるレディメイドの定期観光バスを敬遠する人が多いのも事実です。

割引率は乗車券は2割引、料金券が1割引なのはレール&レンタカーと同じ。
JR四国・西日本エリアならば経路に制限はないので、大回りコースを組んでトータルの値段を下げるのもありです。
今回は素直に京都~和倉温泉往復にしましたが、実はこの行程にはウラがあります。
これについては後日。

今回利用したのは「潮の香号」和倉温泉発着の能登島周遊コースです。
能登島を周遊(といっても先端まで往復なんですが)して、たくみの里、のとじま臨海公園を回るコースで、
鉄道にこだわっていると絶対思いつかないし、訪れる機会は少ないでしょう。
運賃も手ごろで、2560円という価格は京都~和倉温泉の通常往復運賃+特急料金とレール&定期観光バスきっぷの運賃とほぼ差額分に相当しますので、
実質上タダで能登島観光する格好になっています。
定期観光バスというとなんか大型の観光バスで美人ガイドに案内されて・・・のイメージが強いですが、潮の香号はなんとマイクロバス(笑)
客も3人で美人ガイドではなくおばちゃんガイド、というあまりにも観光バスのイメージからかけはなれた感じです。
のとじま水族館は和倉に近いせいか地方にしてはそこそこ設備の整った水族館で、定番の(?)イルカショーなんかもあります。(入館料はバス代に含まれています。)
大相撲ばりの魚の番付表示がユニーク。

券面は行き券、かえり券ともに「企画乗車券」の素っ気無い文字が。
このあたりはレール&レンタカーと全く同じで、特企券コードだけが違います。(レール&レンタカーは950)
なんか味気ない気もしますが、まあマルスの乗車券の汎用性を求めた結果なのでしょう。
「北陸鉄道定観バス乗車引換券」にようやく「レール&定期観光バスきっぷ」の文字が出ています。

使う機会はなかなかないかもしれませんが、観光地周遊旅行なんかで他に割引きっぷがない場合に、
おあつらえ向きのコースがあるかもしれません。

なお、この記事は「吾輩はヲタである。 – レール&レンタカーきっぷ」にトラックバックしています。

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「レール&定期観光バスきっぷ」への1件のフィードバック

  1. レール&レンタカー

    レール&レンタカーきっぷ
     けっこう昔からある制度のようです。手元にある昭和55年10月の時刻表のピンクのページには「レール&ドライブ」という割引きっぷの記載があります。以下の利用条件をクリアすればレンタカー代と運転者+同一行程の同行者全員の運賃が2割引、…

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