「つるぎ33号」「しらさぎ60号」「ひだ36号」指定券

つるぎ33号新幹線指定券
しらさぎ60号指定券

しらさぎ60号は敦賀発米原行き。途中停車駅はなくノンストップで結びます。

ひだ36号指定券

高山から直通の「ひだ36号」。行程の中に入ってきたので組み入れてみました。

米原で所用があったので、富山から大阪までは「つるぎ33号」「しらさぎ60号」「ひだ36号」という乗継としました。米原~大阪間は新快速でもよかったのですが、たまたまうまく時間があったため、これ幸いと予約しています。

北陸新幹線敦賀開業によって、名古屋・米原から金沢方面に向かう「しらさぎ」は敦賀発着となりましたが、このうち、米原発着の「しらさぎ」は米原~敦賀間50kmに満たないショートランナーとなってしまいました。米原・敦賀と2回乗り換えとなり、特に需要が大きい首都圏対福井方面において「かがやき」「はくたか」への転移が顕著に見られ、米原「しらさぎ」の落ち込みが激しいとのこと。

最後の奮闘681系

つるぎ33号

つるぎ33号。号数は東京基準となるため敦賀方面が下りとなり奇数番号となります。

9/23の記事から続く)

WESTERポイント全線フリーきっぷの旅、8本目の列車は富山発敦賀行き「つるぎ33号」です。基本的に「つるぎ」と名乗る列車は「サンダーバード」「しらさぎ」と接続する列車に名付けられ、富山以東には顔を出しません。逆に「サンダーバード」「しらさぎ」との接続列車を「つるぎ」にすることで、大宮付近の新幹線の遅れを「つるぎ」などに持ち込んだり、逆に「サンダーバード」「しらさぎ」の遅れを首都圏に波及するのを防いでいます。

つるぎ車内

「つるぎ33号」の車内。富山発車時点ではガラガラですが、金沢からそこそこ乗車あり。

「つるぎ33号」はJR西日本のW7系による運転。「つるぎ」は何度か乗りましたが、やはりJR西日本管内完結だけあってJR西日本編成での運用が多いと思います。(全部ではありません。)

富山発車時は見事にガラガラ。乗車した9号車は数人しかいません。日曜夕方の大阪・名古屋方面の一番混む時間帯にこれではちょっと厳しいのではないかと。
しかし金沢でそこそこ乗車し、窓側がさらりと埋まるほどの乗車率に。やはり北陸の中心は金沢のようです。一方で富山のガラガラ具合を見ると、もしかして「つるぎ」の金沢~富山間の廃止もあるんじゃないかな、と要らぬ心配もすることも。

敦賀で「しらさぎ」「サンダーバード」に接続。敦賀での新幹線から在来線の乗継はどちらかというと「しらさぎ」を先発させる乗継のほうが多い気がします。

しらさぎ60号

「しらさぎ60号」は681系の初期編成による運転。もうすぐ製造から30年になります。

その敦賀駅での「サンダーバード」「しらさぎ」の乗り換えですが、新幹線乗り換え改札に近い側に「サンダーバード」、乗り換え改札から遠い側に「しらさぎ」を停車させて、乗客の錯綜を防いでいます。

乗り換え時間の短いほうの列車の乗り場が、乗り換え改札から遠いのはなんだかチグハグな気もしないではないですが、「しらさぎ」の場合、なるべく小さい番号の号車のほうが乗り換え改札から歩く距離は短いです。逆に6号車だと大変。

なので、座席指定は普通車で一番手前になる2号車を選択しています。6両編成の場合、3号車が下りエスカレータに近いかな。

モハ681-1

この日の「しらさぎ60号」の編成はトップナンバーを含むW13編成。おそらく来年3月までには置き換えでしょう。

8分乗継ですが、比較的余裕があったので(客が少なかったともいう)ホームで車両を眺めていると、どうも乗車した「しらさぎ60号」は681系の量産車のトップナンバーのようです。
1995年登場でまもなく登場から30年を経過しますがまだ活躍しているとは思ってませんでした。ただ、流石に北陸新幹線敦賀開業で在来線用の特急電車が余っており、おそらく初期車にあたるこの車両は検査切れと同時に廃車になるんじゃないかな、と予想しています。

車内

車内もバブル華やかりしころのまま。座布団はヘタってますが、最近のカチコチ座席と違って包み込むような感覚があります。

座席も特に手を加えられておらず、30年の時を経てかなりくたびれた感があるものの、ゴージャスな意匠をところどころに残すのは流石に1990年代の車両です。最新車両のカチコチな座席と違ってやわらかいかけ心地はまだこっちのほうがいいかも。座布団はヘタってますが。

疋田ループ

敦賀を出ると上り線はループ線で勾配を上がっていき、途中で下り線をまたいでいきます。西村京太郎「雷鳥9号殺人事件」のポイントとなった箇所でもあります。

「しらさぎ60号」は始発駅の敦賀を出ると、次は終点の米原。車内放送も「次は終点の米原です。」と案内。なんか不思議な感じです。
ほどなく鳩原ループに差し掛かり、円を描きながら勾配を上っていきます。鳩原ループは何度も通ってますが、たいていは真っ暗になってからなので明るいうちの走行はなかなかなく、じっくり観察。

「しらさぎ60号」は30分強で米原着。始発駅から終点までノンストップはなかなか新鮮な雰囲気です。

走りの違い

ひだ36号

米原駅で発車を待つひだ36号。この日は4両編成での運転。

米原駅での用事が意外と長引き、ホームに戻ってきたときは発車3分前。でもまだ入線していません。多少遅れている模様。
入線してきた大阪行き「ひだ36号」はHC85系4両編成。平日は2両ですが週末を中心に4両に増結することも多いようです。

行き先表示

側面の行き先表示は東海道新幹線に近いですが、特急表示が座席同様オレンジのグラデーションとオリジナルスタイル。

HC85系は本日昼間に速水→富山間(ひだ7号)で乗ったばかり。そのときには椅子からずり落ちそうな揺れに見舞われましたが、こちらはどうなのか。

結論から言うと、すごくなめらかな走りです。
ディーゼルエンジンを積んでいるものの、キハ187のような爆音ではなく非常に静か。さらに壮絶な揺れは一切なく、滑るような走りを見せています。同区間は新快速でよく乗車する区間でもありますが、その新快速と比べても格段に乗り心地は上です。
もっとも最高速度120km/hで新快速より遅いからというのもありますが、やはり新型ハイブリッド車両の能力と、東海道本線という保線がばっちり効いた線路ではここまで走りが違うんだな、ということを再確認させられた格好です。

宿の関係で新大阪で下車しましたが、もう一度乗ってみたい、今度はこれで高山まで行ってみたいと思わせるには十分な、衝撃的な乗り心地でした。

もっとも先の速水→富山乗車と比較して、相対的に評価が爆上げしたのも理由の一つでしょう。人間ってものさし次第で、いくらでも評価を変えられるものです(笑)

9/27の記事に続く)

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