2024年3月15日限りで、「サンダーバード」「しらさぎ」が敦賀以北が廃止になりましたが、このうち「しらさぎ65号」については芦原温泉で深夜24時を回ってしまうため、暦上は「特急が廃止される3/16に特急が走っている」状態になります。
普段ならふーんで終わる話ですがきっぷヲタ上では「2024年3月16日の特急券」は結構話題になっていたようで、わざわざ芦原温泉以北の「しらさぎ65号」を指定して購入した人もいたそうです。
個人的には興味はあるものの、現地に行かずに乗らないきっぷを買うのもなんだかなーと思ってたので静観を決めていました。(個人的には過去の苦い記憶から運行終了日は基本的に寄り付かないようにしています。)
ただ、ふと考えてみると「やくも29号」は宍道で24時を回ります。「やくも」は3/16のダイヤ改正に全車指定席化されて自由席がなくなります。
これはこれで興味があるし、とりあえず近所なので出向いてみることにしました。
というわけでダイヤ改正初日となる3/16の日付の「宍道~出雲市間」の自由席特急券です。e5489で購入。列車名を「やくも29号」にして自由席を指定すれば簡単に16日付けの特急券は買えました。
ただし、「やくも」こそ自由席はなくなったものの、「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」は3/16以降も自由席が残るため、きっぷ自体は別段珍しいものではありません。単純に「やくも」の自由席として発券できるか興味があるため、試してみました。
最終列車の自由席
深夜0時前の宍道駅は流石にひっそり。木次線との乗り換え駅ですが当然ですが木次線は運行をすべて終了しています。
徒歩5分の宍道湖畔にはセブンイレブンがありますが、24時で閉店します。さらにその2軒ほど隣にはファミリマートとJAスーパーの共同店舗があり、見た目はコンビニなのに店内に入ると生鮮野菜や魚介類、お肉などがお出迎え。こちらは24時間営業です。
深夜の宍道湖畔をぶらつきながら時間をつぶし、0時頃に宍道駅にやってきました。
ユーチューバーあたりが実況してたら面倒だなあ、と思いつつ、多分同好の士は北陸方面に向かっててこちらは誰もいないはず・・・の読み通り。こちらは誰もいません。
ただ、JRの関係者がいてダイヤ改正に伴う時刻表の取り換えなどをやっていました。
しばし待つこと10分。やや遅れ気味に「やくも29号」の入線です。
「やくも29号」は4両編成で自由席は4号車になります。車内に入ると乗車率は2割ほど。ほとんどが用務客や旅行客と見られ、鉄道ファンらしき人はあまり見ません。
自由席なので車内改札があり、自由席特急券を提示してスタンプを押しますが、ここのスタンプが3/15になっているため、きっぷの日付とスタンプの日付が違ってしまいました。これも0時を過ぎる列車あるあるですね。
列車は快調に飛ばし、10分弱で終点の出雲市到着。到着後に車体の写真を撮っている人は2~3人ほどしかおらず、ほとんどの人は急ぎ足で改札を抜けていきました。
これで「やくも」の自由席は終了となります。
翌日
翌朝玉造温泉駅に出向くと、自動券売機がUT50から新型のUT70に置き換えられていました。3/16からの稼働です。
そういえば・・・と思って、特急自由席の項目を見ると「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」しか存在せず「やくも」がありません。全車指定席化されたので当然ではあるのですが、玉造温泉駅に停車する特急は「やくも」が大半を占めるので、これってきっぷを買うときに混乱を招かないかなあと思うのですが、どうでしょうか。
この新型のUT70券売機は2021年ごろからJR西日本管内で増殖しています。旧機種との違いは、旧機種ではICカードではチャージしかできなかったのが、きっぷ購入もできるようになったことと、さらに現金購入の場合だけですが買い間違い時にその場で払い戻しも可能になったところでしょうか。
また、ICカードの読み取り機が前機種のカードを差し込むホルダータイプから置くタイプになったので、モバイルICOCA、モバイルSuicaも利用可能になりました。
というわけで入場券をモバイルICOCAで早速購入。領収書を印字すると「ご利用控え」が出力されます。ICカードでの購入なので「領収書」ではなく「ご利用控え」となります。
ホームに上がると特急の乗車口表示について、「自由席」の部分が早速テープで塞がれていました。昨夜宍道駅でもJRの関係者が何やら地面にテープ貼りをやっていましたがこれだったんですね。
その横では2024年4月6日デビューの新型273系の乗車表示が既に準備されていました。
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