和倉温泉から京都の特急券

特急「能登かがり火10号」「サンダーバード44号」特急券(eきっぷ)

能登かがり火10号
「能登かがり火10号」指ノミ券。なお、この能登かがり火10号は減便によって現在は存在しません。
サンダーバード44号
サンダーバード44号の指ノミ券。もちろん狙いはコンセント席。

2017年の正月に乗車した和倉温泉から京都までの「能登かがり火10号」「サンダーバード44号」の乗継特急券です。
北陸新幹線金沢開業で、従来大阪、名古屋、越後湯沢から和倉温泉に直通していた「サンダーバード」「しらさぎ」「はくたか」が、「サンダーバード」1往復を残して金沢~和倉温泉間の特急「能登かがり火」として独立して運行するようになっています。

北陸新幹線から「能登かがり火」への乗継は乗継割引が適用されるほか(2024年3月15日で廃止予定)、「サンダーバード」「しらさぎ」から「能登かがり火」へ金沢で下車せずに乗継する場合は特急料金を通しで計算するルールがあり、今回はこれを適用したものです。
なお、特急料金が2017年時点で2500円(2024年1月時点で2620円)と妙に安いですが、これはeきっぷで530円引きになっているためです。

きっぷの形態はこのブログではわりとおなじみとなった和倉温泉~京都間の特急券と、和倉温泉->金沢、金沢->京都の指ノミ券の3枚構成となっています。

あっちっちのしょっぱい温泉

総湯
和倉温泉の総湯。正月なので門松がお出迎え。2024年の正月もこうやって客をおもてなししていたはず、でしたが・・・

和倉温泉というと北陸でも屈指の温泉地です。以前は芦原、山代、山中、あわづ、片山津といった福井~金沢間の温泉地に比べると離れていて交通の便も悪かったため、おされがちではあったのですが、能登空港の開業、そして七尾線の電化による京阪神からの直通によって知名度の大幅アップと利便性の向上によって大幅に客数が増えたそうです。

そんな和倉温泉の中心部にある外湯が「総湯」。
以前改築直後にも訪問したことがありましたが、立派さはそのままで少し年季が入ったように見えました。正月ですので、門松がお出迎え。
ここの温泉は食塩泉でかなりしょっぱめ。なおかつ高張泉なので、湯温こそ41度とそこそこなのですが、少し入るとあっという間に湯あたりを起こします。
このため、ちまちま入ったり出たりを繰り返していました。

能登かがり火
「能登かがり火」の表示。赤背景です。

和倉温泉で待っていた「能登かがり火」は「しらさぎ」と共通の681系電車の6両編成。
ただし、客はほとんどいません。観光客は一本前の「花嫁のれん4号」に集中してしまうようで、京阪神が夜9時とやや遅めになってしまうこの「能登かがり火10号」は観光客もほとんどいないようです。

車内
車内はガラガラ。どうやら4号車はずっと私一人だけだったようです。

途中で客を乗せてくるのかな?と思っていたのですが、そんなことはなくガラガラのまま、金沢へ。
やはり「能登かがり火10号」は客付きが悪かったようで、コロナ渦のさなかの2022年にひっそりと廃止されています。

地震の影響は?

2024年1月1日に発生した最大震度7の地震は能登地方に強烈な傷跡を残しました。
七尾線では、金沢~高松間が運転再開、高松~羽咋間は今月下旬にも再開できるようですが、羽咋~和倉温泉については全くめどが立っていません、同様にのと鉄道も運行再開のめどがたっていないようです

2014年3月16日の北陸新幹線敦賀開業で、サンダーバード、しらさぎ等が廃止され、また今回のような金沢駅をまたいだ通しの特急券は廃止されます。これに伴い、京阪神から和倉温泉方面は大幅値上げになります。

ただ、状況的に七尾線の七尾近辺については北陸新幹線敦賀開業まで運行再開がない可能性が高く、この場合運休のままこの和倉温泉~京都のeきっぷも過去帳入りすることになる可能性が高くなってきました。
まさかの事態ではありますが、まずはいち早く正常な生活に戻れることをお祈り申し上げます。

2024/02/01追記:
羽咋~七尾間は1/22に運転再開しました。七尾~和倉温泉間は2/15運転再開予定です。のと鉄道の和倉温泉~能登中島間も2/15運転再開予定です。

この記事をシェアする:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です