JR西日本のサイコロきっぷですが、大阪発、広島発、大阪発再発売ときて今度は岡山発のサイコロきっぷが登場しました。
ルール自体は今までと変わらず、一人当たり4500円支払い、サイコロを振って
・奈良
・敦賀
・小倉
・松山
のいずれかがあたる仕組みです。松山駅がレア駅扱いとなり、確率は奈良と小倉が1/3、敦賀が2/9、松山が1/9となっています。
エントリーは6/30(明日)まで、利用は7/12利用開始分までです。(利用開始日は、行き先決定後、7/12までの任意の日を開始にできる。)
今までのサイコロきっぷと大きく変わった点が2つあります。
1つ目が、有効期間が3日から2日になったこと。まあ1泊2日を想定したと説明していますが、利用者側からすると単純に改悪です。ただ、有効期間短縮は次の2つ目と関連してそうに見えます。
2つ目が週末にかかる日程については5000円から8000円に値上げされたこと。
従来は4500円の登録料を支払ってサイコロを振り、予約時に500円支払って列車の予約をするスタイルでしたが、今回の岡山発は、金・土・日発は500円から3500円に値上げされました。(総支払額は8000円になる。)
週末分の大幅な値上げは前回の大阪発サイコロきっぷの反省によるものだと思われます。
2023年1月に再販された大阪発のサイコロきっぷは、加賀温泉、出雲市、湯田温泉、博多の中からランダムに選ばれましたが、そのうち出雲市が週末を中心にサイコロきっぷの客で「やくも」の満席便が続出。サイコロきっぷは指定席が確保できないときっぷの発券ができない仕組みなので、出雲市が当たった人を中心に「席が取れない」の悲鳴が続出。
その結果、前倒しでの発売終了を余儀なくされてしまいました。
品薄商法ともとれなくないですが、出雲市は本来閑散期にもかかわらず増結最大にしても指定席満席という事態になっていたので、そこは純粋に需要予測を見誤った結果なのでしょう。
今回、岡山サイコロきっぷは利用列車は輸送力が大きい新幹線利用が中心で、かつ新幹線を使用しない松山はレア行き先でそこまでパンクすることはないと思います。
しかし、コロナ渦終了後初設定のサイコロきっぷで利用客の増加が見込まれ、混雑の平準化を図るために今回の週末値上げに踏み切ったものと思われます。
過去3回のレア駅は、他の駅よりも遠い駅が指定されていましたが、今回のレア駅「松山」はさほど遠くありません。ただし、JR西日本ではなくJR四国の駅であることがミソで、これがレア要素になるのでしょう。
割引率は通常期・新幹線はのぞみ利用前提で
・敦賀20140円(平日75.2%、週末60.3%)
・奈良14900円(平日66.4%、週末46.3%)
・松山14700円(平日66.0%、週末45.6%)
・小倉23220円(平日78.5%、週末65.5%)
となり、レア駅の松山が一番割引率が低くなりました。
普通の人のあたり駅としてはやはり小倉でしょうか。割引率もさることながら、往復新幹線のみなので、対時間効果(最近当たり前になったタイパ?)が抜群にいいからです。特に今回は有効期間が2日と短いので、移動時間というのは割と重要になってきます。
再び九州へ
今回の発表の前に九州行きを決めていました。当初夜行バス往復で考えてたのですが、岡山サイコロきっぷのゆき先に「小倉」が入ると俄然興味が出てきます。
小倉以外の駅だった場合の対処は考えないといけませんが、奈良だったら「まほろば」と6月限定の近鉄乗り放題きっぷがいいなあ。敦賀だと北陸おでかけtabiwaパスとの併用もありか・・・といろいろはずれたときも考え、いざサイコロへ。
サイコロきっぷ、2回連続の九州方面です(笑)
今回の行きの利用は「みずほ603号」一応臨時列車扱いですが、3月のダイヤ改正以降、毎日運行しています。
小倉行きの行きは「みずほ603号」を選択。
コロナ渦の利用客減少を受けて臨時列車扱いにはなっていますが、現在は需要も回復していることを受けて毎日運転となっています。
6号車9番席は、6号車のグリーン席との間の間仕切り手前の席になります。「S」のマークがついているので、「特大荷物スペースつき座席」になります。
この席ですが、乗り心地のいい車両中央部にあるにもかかわらずリクライニングを後ろを気にせず倒せるので、ちょっとしたお買い得席になっています。もちろん荷物の心配もいりません。
この日は早朝から起きていたので、みずほ603号乗車後はすぐに眠気が。
リクライニングを倒すと早々と朝寝をすることになりました。
目が覚めると既に朝じゃなくて厚狭を通過しており、小倉まではもう少し。
週末料金で4000円とはいえ、岡山から小倉まで350kmあまりと約1時間半というのはやっぱり「タイパ」に優れているよなあ、と改めて感じさせるには十分でした。
(7/1の記事に続く)
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