「宇和海16号」「しおかぜ22号」の指定券です。「西日本・四国乗り放題パス」では、6回まで指定席が利用できますが、「宇和海」と「しおかぜ・いしづち」の松山駅での乗り継ぎは2列車で1回分とみなされ、回数を節約することができます。
また、通常の特急券でも松山駅での乗り継ぎは改札を出ない限り通しの特急料金で利用することが可能です。
今回、高架化されてから初めて松山駅を訪問することになりました。
ワンマンのアンパンマン列車
(6/6の記事から続く)
宇和島からは「宇和海16号」ですが、アンパンマン列車での運行です。かつてグリーン車が連結されていたときは「アンパンマンシート」がありましたが、グリーン車の廃車とともにそれもなくなっており、座席自体は普通の座席のみになっています。

なお、2025年3月のダイヤ改正から「宇和海」全列車において八幡浜~宇和島間については車掌乗務がなくなり、ワンマン運行となりました。
八幡浜~宇和島間は卯之町、伊予吉田と停車しますが、八幡浜以東は車掌がありますから自由席は車内改札ばっちりありますし、宇和島、八幡浜は改札で特急券回収するので取りはぐれはほとんどないからということでしょうか。
もっとも人員不足もあると思います。
宇和島~八幡浜間に横たわる笠置峠は33‰の勾配がある四国屈指の難所として有名で、重いキハ40系列は走行不可。また非力なキハ32系は原則単車での走行は禁止され、必ず強馬力気動車キハ54との連結走行が指定されています。
もっとも「宇和海16号」に使用される2000系はさらに強力なので軽々とクリアしていきます。
八幡浜で車掌が乗務開始。肱川を渡り、大洲城が見えると伊予大洲です。伊予大洲は駅員がいない時間帯っぽく、車掌がきっぷを回収していました。
伊予大洲を過ぎると、内子線の新線区間に。この区間は高速走行となり、並行する国道を走る自動車を追い抜いていきます・・・伊予立川駅で運転停車。あああ、どんどん車に抜かれていく・・・
自動案内の良し悪し
列車は伊予市に着くと松山近郊を走るようになり、ほどなく松山駅に到着しました。
松山駅はかつて、「宇和海」と「しおかぜ・いしづち」が縦列停車して前後で乗り換えが可能な珍しい方式をとっていましたが、2024年9月に高架化されホームの向かい側にお互い乗り換えができるように改められました。

というわけで、「宇和海16号」を降りると、ホームの向かいには「しおかぜ・いしづち22号」が客待ち・・・してませんでした。
案内放送は特になし。案内表示は確かに向かいに「しおかぜ・いしづち22号」が来ると表示されていますが、遅延情報はありません。
どうやら松山行き「しおかぜ9号・いしづち9号」が遅れているようです。入線してきたのが発車時刻となる14時23分でした。
客を下すといったん扉を閉め、車内清掃開始。
ところが、その間に高松方面の出発信号が青になったようで
「1番乗り場から特急しおかぜ・いしづち22号岡山・高松行きが発車します。ドアにご注意ください」
おーい、まだ誰も乗ってないよ~
さすがにホームにいる乗客が騒ぎ出します。
どうやら出発信号が青になると自動的に発車放送が流れる仕組みの模様。しかし、この間肉声のフォローが一切ないのはどういうことなんだろうか。案内放送する人員がいないほど人出不足なんですかねえ。
結局10分弱の遅れで松山駅を発車しました。
松山から伊予西条までは、国道11号や松山自動車道が直線でショートカットするのに対し、予讃線は海沿いを走るため大回りとなっています。
途中では海沿いを走る区間もあり、窓からはカーブでうねうねと曲がる電車の姿を確認することができます。
そのうねうねと曲がる8000系電車は2024年から2回目のリニューアルが開始されていますが、今回乗車したのは未リニューアル車です。この指定席車の座席、適度にやわらかいのはいいのですが、いまいち体にしっくりこないんですよね。ホールド感がないというか。
とはいうものの、朝6時から乗り続けているとさすがに眠くなり、ここで少し寝落ち。
目が覚めたら観音寺を過ぎていました。
もっとも今治から観音寺の間は海が見えるところはあまりなく、ちょうどいい昼寝時間だったとも言います(笑)
宇多津で「いしづち」と別れ、瀬戸大橋を渡って本州の地に踏み入れました。
児島でJR西日本の乗務員に交代。あとは岡山までもうすぐです。そういえば松山で10分ほど遅れていましたが、いつの間にか定刻に戻っていました。
というわけで岡山に到着すると、降車客は新幹線ホームに殺到・・・はせずに落ち着いて新幹線ホームに向けて歩き出しました。
自分は新幹線ホームにはいかず、隣のホームに向かいます。
(6/10の記事に続く)
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