「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」の乗り鉄旅、下田からの帰りは「踊り子8号」です。
伊豆方面の特急列車は「あまぎ」から始まり、185系導入とほぼ同時期に「踊り子」に変更。
その派生版として過去には「サロンエクスプレス踊り子」「モントレー踊り子」「スーパービュー踊り子」「リゾート踊り子」「マリンエクスプレス踊り子」などが定期的に運行されてましたが、現在は通常の「踊り子」と「サフィール踊り子」が主に運行されています。
何もつかない「踊り子」号は185系電車を主に長らく使用していましたが、流石に老朽化は隠せず、2020年に主に中央本線特急「あずさ」「かいじ」で使われていたE257系をコンバートする形で置き換えられました。
(一部房総特急用のE257系もあり。)
色変わるだけでかなり印象が違う
下田駅で待っていたのは、行きの「いず」と同じ、E257系。
ただし、塗装が緑系統から青系統になっています。おそらく伊豆の海をイメージした?
元が「あずさ」「かいじ」なので、下田側先頭車と熱海側先頭車で顔つきが違います。
下田側先頭車は、前面のLEDヘッドマークに踊り子のイラストが表示。ただし明るいとかなり見づらいです。
一方、熱海側の先頭車は、通り抜け用の貫通扉があり、印象が違います。
ヘッドマークはこぶりで「踊り子」とののみ表示。ちょっと味気ないかな。
内装は、大きくは変わってはいませんが、外装の青系統にそろえた青いモケットに青い壁。
行きの「いず」で見かけたチグハグさはあまりみられず、色だけでここまで印象が変わるんだ、と感心することしかり。
ただ、荷物棚になにやら機器類が乗っかている席があり、大荷物を持ってこの席が指定されたら後々困りそうです。
そのほか、JR東日本ではすっかりおなじみになった座席上にランプがつけられ、一目で空席がわかるようになっていました。
座席そのものは手を加えられていませんが、窓側席のみですがコンセントが設置されています。
窓枠下に配線と思しきものがいかにも後付けっぽい。
海が見える区間はどこ?
伊豆急下田は6号車は数人というかなり寂しい状況で出発しましたが、次の河津で河津桜帰りと思われる多数の乗客が乗車。伊豆急線内はほぼ停車駅ごとに乗車客を拾って伊東に着くころには海側の窓際席(つまりA席)はほぼ埋まっていました。
伊豆急行線内はトンネルが多いですが、伊豆稲取~片瀬白田間は海沿いを走行し、線内最大のハイライト区間としてよく観光案内等でも紹介されます。
それ以外はわりと山の中だったりするのですが、ときどきチラチラみせる太平洋がなんかじれったくなるのは気のせいでしょうか。
伊東でJR東日本線になります。
伊東を出ると、道の駅伊東マリンタウンの横を通り、ヤシの木が植えられている海岸沿いを走行する光景は、南国ちっくな感じですが個人的には好きですね。
昔の踊り子は伊東線内もう少したくさんの駅に止まっていたような気がしますが、今は熱海~伊東間はノンストップの列車が多い気がします。
熱海駅で、前よりに修善寺からの「踊り子」を連結。14両編成で東京に向かいます。
熱海からもトンネルとそして海がちらちら見えます。有名な根府川橋梁はフェンスで囲まれるようになり、眺望はいまいち。それでも伊豆急行線よりも高度が高いため、遠くに海が見えてきます。
根府川~早川間にある西湘バイパス付近はいつも車でごった返してますね。
小田原を過ぎると海は見えなくなり、すっかり郊外電車となりました。伊豆急下田の段階ではガラガラだった「踊り子8号」はいつの間にか満員となり、終点の東京に到着しました。
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