主にJR東日本管内の鉄道旅行を得意としているびゅうトラベルでは、首都圏発着の往復JRを使った日帰り旅行も掲載されています。
中には単純往復なのにオトクなんてものもあり、たまにツアーを検索することがあります。東京~八戸新幹線往復1万円とか、東京~秋田一泊2日2万円弱とか、激安ツアーが混ざっていることがあり、後者は実際に使用しました。
今回は、東京~湯河原の特急「踊り子」の往復に、湯河原温泉「こごめの湯」の入浴券がついて4800円。
東京~湯河原の往復特急利用の運賃・料金より安く、日帰り温泉旅にはちょうどいいか・・・と、予約しました。
ちなみにこのツアーは2016年のものですが、その5年前2011年6月までは湯河原方面に小田原~熱海間のJR線と、箱根地区の伊豆箱根鉄道バスが乗り放題の「踊り子箱根フリーきっぷ」があり、こちらは都区内発着4620円で、往復「踊り子」「スーパービュー踊り子」が使える激安きっぷもありました。
これに比べるとちょっとお高くなってますが、まあ5年経過したと思えば悪くありません。
なお、今回はJRの乗車区間と、特急の乗車区間が異なるため、乗車券と指定券が分かれて出力されています。一方で乗車券部分の表示が「乗車票(乗車券)」と若干よくわからない表示になっています。
「券」と「票」との違いは、使用開始前のきっぷを「有価証券」として取り扱うか否か、の違いになります。
すなわち旅客運送契約に基づき、指定された条件で券面に記載された区間を乗車することを請求する債権を証明することができるものが「券」となります。
使用する人を特定しない有価証券ですので、他人に譲渡してもかまいませんし、換金もできます。また、その性格上必ず券面に金額が記載されます。
一方、「票」は有価証券ではない場合に使われます。
今回の場合、あくまでも債権はツアー全体に対してかかり、個々のきっぷは単純に乗車可能区間を証明しているのみで、金銭的価値はありません。(証拠証券と呼ばれます。)
また、鉄道が不通になったときに発行される「振替乗車票」もそれ自体には金銭的価値がありません。
このため、通常「票」と呼ばれるものには金額の記載はありません。
ただし物事には何事にも例外もあり、例えばEX予約の「IC乗車票」は利用開始前にもかかわらず金額ががっつり記載されています。これはEX-ICサービス運送約款の規定で、「IC乗車票」は改札通過後に発行される「ICご利用票」の代替という扱いのためです。改札通過後は使用開始後になってしまって有価証券ではなくなるため「券」は使えず「票」になります。
くどくなりましたが、改めて「乗車票(乗車券)」「乗車票(指定券)」とはどういうことかというと、乗車票ではあるものの「A駅からB駅までの乗車を証明するもの」に対して、「指定券」と対になる「乗車券」から適切に言い換えるのがないためでしょう。
このため「A駅からB駅までの乗車を証明するもの」を乗車券、「A駅からB駅まで指定席利用を証明するもの」を指定券として、「乗車票(乗車券)」「乗車票(指定券)」という表記になったものと思われます。
普段何気なく使っているきっぷもたくさんみていくと、券面の一言一句まで気になってしまいますね。
イラスト入りヘッドマークはやっぱりいい
2016年時点の「踊り子」は185系で運行されていました。
ステンレスだらけの昼間の東海道線電車の中で、旧式の電車はやはり目立ちます。そして改めて見るとイラスト入りヘッドマークはやっぱりイイ!
土曜の午前ということで、車内は行楽地に向かう観光客でびっしりです。15両編成のうち、1号車から10号車が伊豆急下田行き、11号車から15号車が修善寺行きで、乗車する13号車は修善寺行きです。
こちらは伊豆急下田方面に比べると行楽色は薄く、落ち着いた車内でした。
品川、川崎、横浜で客を乗せ、ほぼ満席に。停車駅は多いものの、それでもやっぱり特急らしく、先行する普通列車を追い抜いていきます。
小田原でもほとんど下車はなくほぼ満席状態で湯河原に到着しました。
湯河原に到着。ここからバスに乗り換えです。ツアーにバスが含まれていないのが不満ではありますが、そのあたりは徒歩利用も考えていたのでしょうか。(とてもじゃないが歩くには長すぎますが。。。)
伊豆箱根鉄道のバスに乗り、谷間を分け入る形で上っていきます。
「公園入口」で下車。少し歩くと「こごめの湯」が見えてきました。
当初はここでひと風呂浴びたあとに町歩きを予定していたのですが、暑かったのと思った以上に「こごめの湯」の居心地がよかったため、半日近く滞在することに。
露天に入っては休憩室でクールダウンをくりかえし、結局ぐだぐだと1日を過ごすことに。
ただ、お昼以降は体が思った以上にふらふらに。完全に湯あたりです。このため、帰る間際は休憩室でダウンしていました。
温泉めぐりは大好きですが、わりとすぐに湯あたりしてしまう体質は困ったものです。今もその体質は変わらず、湯あたりしにくいぬる湯ばかり探すようになっていました。
(9/13の記事に続く)
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