快速「マリンライナー9号」のグリーン券です。
「マリンライナー」は岡山~高松間を瀬戸大橋を経由して約1時間弱で結ぶ快速です。
大半は5両編成で運転され、高松より1号車はグリーン車と指定席車の合造となっています。
車両はJR四国の5000系車両で、平屋の自由席はJR西日本の223系電車に近い作りですが、2階建てグリーン車、指定席車はどちらかというと、首都圏の普通列車用グリーン車に運転台をつけたような作りとなっています。
首都圏の2階建てグリーン車は1両まるまるグリーン車ですが、この車両は2階と運転台直後がグリーン車、一階と、車端部のトイレ前の平屋席が普通席となっています。
なお、車端部のトイレ前は車いす席で、基本的には販売対象外です。
高松~岡山間のグリーン料金は1000円ですが、チケットレスを使うと常時半額以下の470円。これだとまともにグリーン料金を払う気が失せますね。
消えた「マリン・パノラマ」
さて、「マリンライナー9号」のグリーン席は、2階建ての2階と、運転台直後が指定されていました。
そのうち、運転台直後の座席の4席は「マリン・パノラマ」として、マルス上別列車として販売されていました。
しかし、ある日e5489で検索すると「マリン・パノラマ」が消え、通常のマリンライナーしか出てきません。
そして、「マリンライナー9号」を選択すると、1番席に何やら注釈が出ています。
「*1」と表示され、画面下に注釈として「*1 他の座席とフロアが異なります」ということで、暗にこれが元「マリン・パノラマ」席であることを示しています。
これは、もし1番2番席を指定して4人向かい合わせにしようとすると、1番席は1階(というか車端部)、2番席は2階なので物理的にできません。このことを考慮したものと思われます。ただもう少し説明したほうがよかったような。
以前はこういう特殊な席は列車名を分けることが多かったのですが、最近は「サンライズ」「WEST EXPRESS銀河」のような同一等級(普通車・グリーン車)で明らかに異なる設備がある場合を除き、分けることは少なくなってきたようです。
「マリン・パノラマ」も2020年8月より廃止されて、券面上は「マリンライナー」の一部として扱われるようになりました。もしかすると展望席の乗車率向上も狙っていたのかもしれません。
運転台直後の座席
運転台席直後の席は1番席の4席のみ。
このうち、AB席は、運転手の真後ろにあたるため、そのままでは前面展望が運転台や運転手によって遮られるため、眺望がよろしくありません。
このため、AB席はCD席に比べてハイデッキ構造になっています。それでも前面展望そのものはCD席のほうがいいかな?
一方、側面展望は圧倒的にAB席側。
AB席はハイデッキ構造の座席ゆえに天地方面の視界が広がっており、なおかつ瀬戸内海では必ず海側席になるので眺望がすこぶるいいです。
一方でCD席は線路側かつハイデッキでないので、かなり微妙。もっとも側面眺望だったら最初から二階席つかえやというのはまあ、それはそのとおりではあるのですが。
いろいろな視点が楽しめるマリンライナーは、階下普通席も含めていろいろ試してみると楽しいです。
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