新潟~酒田間を結ぶ快速「海里」の指定席券です。乗って楽しい列車の一つとなっており、新潟~酒田間を中心に運行しています。同区間は特急「いなほ」も運行されていますが、こちらは快速扱いなので「青春18きっぷ」等での乗車も可能です。
自分は「秋の乗り放題パス」で乗車しています。なお、下り上りとも途中でいなほ号に追い抜かされます。
かつては同区間に快速「きらきらうえつ」が運行されていましたが、使用していた485系電車の老朽化が進み、車両置き換えと同時に「海里」となりました。
東京からの上越新幹線を受けており、首都圏からも比較的乗りやすい列車ではないかと思います。そのためか、海側席は週末を中心にほぼ満席で、なかなかきっぷが取れない列車となっています。
自分も「どこかにビューーン」で決定してから指定を押さえに行ったので当然ながら海側席は取れず、山側席に。まあ、景色のいい場面は最前部やイベントスペースなどで過ごすようにしましょう。
青空広がる日本海
(10/31の記事から続く)
「どこかにビューーン」の行き先が新潟、かつ利用列車が「とき305号」で接続列車が海里。「秋の乗り放題パス」で乗れる列車なので利用しない手はありません。
さすがに海側席は空くことはなく山側席の確保となりました。
海里はHB-E300系の4両編成。このうち4号車は旅行商品専用車両で、旅行商品購入者以外の立ち入りは認められていません。3号車は売店とイベントスペース。最近JR東日本はこの手の観光列車の売店や車内販売を縮小しつつありますが、海里は1両まるごとイベントスペース&売店としてかなり広くとっています。
2号車は4人で利用できるセミコンパートメントでグループ向け。1号車はリクライニングシートが並ぶ普通車です。
列車案内表示がフルカラーなのを生かして、列車のドット絵を披露。かなり凝ってますね。
ハイブリッド車両なので、発車時はモーターを使用して静かに発車。途中からディーゼルエンジンが起動して加速していきます。
白新線内は交換列車が多いため、途中停車しながらのんびり走行。新発田を越えて羽越本線に入るとスピードアップします。
村上を過ぎると進行方向左手に日本海が見えてきます。最前列の展望スペースに移動。
展望スペースからの眺めの良さはJR東日本のリゾート列車共通。ただ長居する人がいるからか最近は展望スペースに椅子などの腰掛を設けないことが多くなり、「海里」も椅子なし。
それでも立ちん坊で前面展望から日本海沿いに沿って疾走する列車を楽しみ、列車は桑川駅に到着しました。
道の駅で海を眺める
海のそばの駅である桑川駅では約30分ほど停車。みんな一斉に駅舎や駅の外に向かいます。「きらきらうえつ」では特定の日のみだった長時間停車が、「海里」では常に行われるようになりました。
桑川駅は道の駅と併設しており、土産物屋やレストランなどが営業しています。そのレストランで「海里」停車時間帯限定の「もずくの味噌汁」販売中。200円とお手頃。
中にはもずくのほかは通常の味噌汁とほぼ同じですが、これを飲みながら日本海を眺めるという奇妙な感じに。
レストランで受け取って、外に出てサンセットブリッジを渡り、日本海を見ながら味噌汁をすする・・・これはこれで悪くないかな(笑)
桑川駅から先は笹川流れと言われる屈指のビュースポット。
流石に笹川流れはみんな日本海側に意識が向かいます。山側席だったのでイベントカーに移動して笹川流れを見物することに。
かつて「トワイライトエクスプレス」で笹川流れをサロンカーで見物なんてこともやってましたが、「トワイライトエクスプレス」や「あけぼの」がなくなっても笹川流れは健在です。
府屋を過ぎると山形県に突入。あつみ温泉駅に到着。しばらく海沿いを走りますが羽前水沢駅を過ぎると庄内平野に入り景色が一変します。
ほどなく鶴岡に到着。ここでは停車時間はわずかで次の余目で下車しました。
酒田でもよかったけど、なんとなく余目のほうが良さそうだったので・・・
至高の一杯に出会う旅。
駅前は意外と何もありません。ちょっと悩んだ末に駅近くのラーメン屋「中華そば八千代」へ。
町の中華食堂のつもりでいったら販売しているのは中華そばのみというまさかの一本足打法。バリーションもチャーシュー麺があるだけで、あとは「小中大特」のサイズをいうだけ。
女将さんというか女性4人がせっせとラーメンを作っていました。
注文したのは「中華そば・特」(950円)。店内は狭くて相席に。やってきたのはラーメンではなくまさしく「中華そば」。醤油が効いてるけどそこまで強くなく、旨味がかなり強め。
ただ量がかなり多めで通常の中華そばの3玉分ぐらいありそう。でもこの旨味につられてかするする箸は進み、気が付けば完食。
なんというかグルメ的にうんちくを垂れるような美味しいとかそういうのではなく、なんか突出したものはないけどなぜか箸が進んでしまう、そんな感じの中華そばでした。
自分の次の客で玉切れになったようで閉店。街の中華そば屋ですが、繁盛しているということはそれなりに長年支持されてきたのでしょうね。
(11/4の記事に続く)
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