特急「やくも27号」特急券(株主優待)

やくも27号特急券

当ブログではすっかりおなじみとなった「やくも」の特急券です。今回は特に変哲のない株主優待の特急券ではありますが、7号車というのがちょっと気になります。

「やくも」は現在全車指定席ではありますが、2024年3月15日までは自由席があり、そのとき自由席とされていたのは4号車と5号車と固定されていました。
自由席があった頃の「やくも」は、381系電車の4両、6両、7両の3通りありましたが、「やくも」が4両の場合は5号車がないため、自由席が4号車のみとなります。一方、「やくも」が6両、7両の場合、6号車、7号車は指定席となります。
このうち、7号車の指定席は俗に「ハズレ指定席」と呼ばれることがありました。

おことわり:やくも27号乗車当時の画像を誤って削除してしまったため、以下写真は別の日に撮影したものとなります。申し訳ございません。

号車札

号車札に「特急」サボ、そして国鉄書体の方向幕。「エル特急」を示す「L」マークもあります。

「やくも」は「ゆったりやくも」改造が2009年から行われていました。しかし、2015年から「くろしお」等の287系投入であまった車両が「やくも」用に転入。座席交換、塗装変更のうえ「やくも」に投入されています。

しかし、他の「ゆったりやくも」と違い、行き先方向幕はLED化されず、幕式のまま。さらに国鉄時代からの号車札、「特急」サボもそのまま残されてしまっています。
このため一部の鉄道ファンからはこの車両を狙って指定を取る人もいるようです。

なお、号車札、「特急」サボ、国鉄式の方向幕の3点セットは2024年現在、「剣山」等で使用されるJR四国のキハ185に健在です。

比較

7号車と6号車を比較。方向幕の違いのほか、車内が7号車のほうが明るめなのにも注目。

違いは隣の6号車と見比べるとかなり顕著にわかります。
サボの有無や方向幕の違いのほか、車内の雰囲気が7号車と6号車に比べると顕著に違うのがわかりますでしょうか。7号車のほうが明るめになっています。

7号車の車内

7号車の車内。天井の照明が国鉄時代のままでかなり明るめです。また、ハイデッキ構造になっていません。

7号車は車内は座席こそ交換されたものの、天井処理が国鉄時代のまんまで、カバーに囲われた蛍光灯がずらりと並びます。また、座席が一段高くなるハイデッキ処理は行われておらず、着席すると普段と目線が一段低いことがわかります。

ゆったりやくも。車内

こちらは本来の「ゆったりやくも」座席がハイデッキ化されたほか、照明がスポット照明になっています。

一方本来の「ゆったりやくも」では座席ごとに明るくするスポット照明がメインとなり、車内全体は暗めとなっています。ハイデッキ構造となっているため座席が全般的に高くなり、やや圧迫感を感じることも。

こうしてみると同じ車両なのにかなり雰囲気が違いますね。特に夜は違いが大きく、いつもの「ゆったりやくも」の照明に慣れていると、たまに7号車の煌々と照らされた車内に踏み入れるとなんだか違和感を感じてしまいます。(笑)

6/15より「やくも」から381系が撤退し、全車273系に置き換えになりますが、お盆の時期に381系が復活されることは公表済です。
ただ、この異端である7号車が登板する可能性は低く、もし6/14までに「やくも」に乗る機会があり、「7号車」があれば、一度ちらっと見たほうがいいかもしれませんね。

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