東武「アーバンパークライナー1号」特急券

アーバンパークライナー1号特急券

東武野田線直通特急「アーバンパークライナー1号」の特急券です。
東武野田線は近年急速にダイヤの変更で優等列車の充実などを進めており、急行の運行のほか、通勤時間帯限定ではあるものの、定期的な特急の運行に踏み切りました。
その野田線を通る特急は「アーバンパークライナー」と呼称されるようになっています。
東武野田線の特急は以前は「スカイツリートレイン」が不定期に運行されていますが現在は運行は行っておらず、「アーバンパークライナー」のみとなっています。

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アーバンパークライナーのうち、1号は浅草始発で途中の春日部で大宮行きと柏行きに分割するという運転スタイルとなっています。
また、途中のせんげん台以降については特急料金は不要となり乗車券のみで乗車できます。このため特急券の発売区間もせんげん台までとなっており、今回のきっぷもせんげん台までとなっています。価格は通常のけごん、きぬなどより安い420円。まあホームライナー料金ですね。

なお、アーバンパークライナーは2024年3月の東武鉄道のダイヤ改正で春日部駅工事に伴い廃止されます。

急カーブの浅草駅を出て

浅草駅

浅草駅に停車中のアーバンパークライナー1号。リバティで運行されます。

浅草駅に上がると既にアーバンパークライナー1号は20分以上前から入線済。特急専用ホームのため、ホームの入り口で特急券を見せて入ります。
左端のホームはスペーシア Xにあわせてホームが改装されてこぎれいになっていますが、こちらは古ぼけた昭和の香りがするホームです。狭いところもあってホームドアとかもつけられそうにありません。

500系電車リバティで運行され、前より3両が大宮行き、後ろより3両が柏行きとあまり見かけない行き先のため、係員に確認する人もちらほら。
また柏方面に乗りたかった人が大宮行き編成に指定を割り当てられた人がいたらしく、文句を言っていた人も。そういえば、座席指定はせんげん台までですが、春日部以遠に乗ることを考えて号車を指定する必要があります。自分は券売機発券で大宮を意識して座席指定したので特に気にしなかったのですが、窓口で買う人は「せんげん台まで」って言って逆方向の車両割り当てられそうです。

普通は「岩槻まで」とか「野田市まで」など、実際の降車駅を告げてせんげん台までの特急券を発行することになると思いますが、実際号車間違いしている人を見るとちょっと心配にはなります。

浅草駅カーブ

浅草駅名物の急カーブなホームと渡り板。この部分の解消はなかなか難しそう。

東武浅草駅の名物と言えばホームの急カーブ。
特急の場合、どうしても出入口が車両の端になってしまうため、このように渡り板が設置されています。また先端部分はかなり狭くなっており、おそらくホームドアの設置はかなり難しいのではないでしょうか。
駅の延伸も難しいため編成が最大6両という制約もあり、東武の一種の泣き所ともいえる構造です。

リバティ車内

リバティの車内。浅草発車時はガラガラです。

浅草発車時点ではガラガラ。
しかし、次のとうきょうスカイツリー駅で大量の通勤客が乗ってきました。とうきょうスカイツリー駅は観光客向けのイメージがありますが、ビジネス街としての側面もありそうです。
千曳で押上方面からの多少の乗り換え客を乗せ、北千住へ。
北千住では思ったほどの乗車客はなく、最終的に5割程度の乗車率で北千住を発車しました。
冷静に考えれば北千住から柏方面は常磐線かつくばエクスプレス利用で東武野田線経由はまあないかな。大宮方面はどうなのでしょうか。

北千住を出ると本気の走りとなりました。せんげん台到着。かつて運行されていた料金不要の快速が、北千住~春日部間をノンストップだったことを考えると時代も変わったんだなあと思わざるを得ませんでした。

春日部駅での表示

春日部駅でのアーバンパークライナーの表示。分割のため両数表示が独特なものとなっています。

春日部駅は通常の伊勢崎線ホームに停車。ここで大宮行きと柏行きを分割します。
柏行きがスイッチバックしていきます。一方、大宮ゆきはそのまま一気に東武野田線に転線していきます。

春日部を出ると一気にスピードが落ち、ローカル線のような雰囲気に。
なお、「アーバンパークライナー1号」は野田線急行が通過する八木崎、豊春、東岩槻に停車する変則的な停車構成になっています。これも通勤客の利便を図ってということでしょうか。目論見通りか各駅で下車客がそこそこありました。

岩槻を出ると今度は終点大宮までノンストップ。というか岩槻を出た時点でほとんど通勤客は残っておらず、数少ない利用客はどう見ても自分のような乗り鉄ばかり(笑)
岩槻以西については大宮からのJR乗り換え客がほとんどとみて、浅草方面からの通勤輸送は考慮しなかったということでしょうか。

気が付くとJRの線路が併走しており、ほどなく大宮駅に到着しました。

3/13の記事に続く)

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