JR東日本と一部の第三セクターが2/14~3/14の平日の間、1日乗り放題の「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」です。
特急自由席が乗り放題、指定席は2回まで利用可能で1万円です。
しかし、「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」のときにもう特急自由席乗り放題のフリーきっぷを出さないのでは?と偉そうに言いきってしまいましたが、まさか1年後にまた出すとは。
利用期間は2024/03/14(木)まで。発売期間は利用日の14日前までに購入する必要があるため、もう購入はできません。。。
きっぷ名称が呼びにくいからかJR東日本からして「キュンパス」と呼んでいるため、マスコミなどでも「キュンパス」と呼ばれることが多いようです。
実際は「キュン」と「早割」の間にハートマークが入ります。
1日乗り放題で1万円は2011年の東日本大震災復興祈願としてほぼ同条件で「東日本パス」として発売されていました。
2011年のものからえきねっと限定、平日限定、そして14日前までの発売と条件が厳しくなってはいるものの、価格が同一というのは改めて驚きました。
券面を見ると、正式名称が長すぎて1行に収まり切れず、2行にまたがっているのが面白い。そのあおりを受けて、券種である「乗車券・自由席特急券」がフリーエリア表記(JR東日本全線)の横に来ています。2011年のと券面を比べるとかなり体裁が変わっているのがわかりますね。
それにしても「#たびキュン」「#キュンパス」「#旅せよ平日」ときっぷの券面についにハッシュタグが記載されるようになりました。これも時代というものでしょうか。SNSを一切やらない自分にとってはよくわかりませんが。。。
損益分岐点とえきねっとの罠。
いつものようにどれぐらい乗ればトクなのか。東京起点で特急指定席、通常期で計算してみると、こんな感じ。
区間 | 片道・運賃料金 | お先にトクだ値 |
---|---|---|
東京~新青森(はやぶさ) | 17670円 | 13090円 |
東京~秋田(こまち) | 18020円 | 12460円 |
東京~山形(つばさ) | 11450円 | 7860円 |
東京~仙台(やまびこ) | 11090円 | 7610円 |
東京~新潟(とき) | 10760円 | 7380円 |
東京~長野(あさま) | 8340円 | 5680円 |
東京~松本(あずさ) | 6620円 | 4620円 |
東京~長野原草津口(草津・四万) | 5320円 | 4560円 |
東京~仙台(ひたち) | 9280円 | 8260円 |
比較として通常購入の場合と、えきねっとの「お先にトクだ値」を利用した価格を記載しています。
えきねっとには半額となる「お先にトクだ値スペシャル」もありますが期間限定で席数も少なく、しかも購入はかなり大変なので、通常でもっとも安くなる「お先にトクだ値」との比較としました。
もっとも「お先にトクだ値スペシャル」は割引率が基本50%なので、単純に「片道・運賃料金」が10000円以内だと、半額で5000円以下となり往復で10000円に行かないので「お先にトクだ値スペシャル」のほうがトクという計算になります。
「キュンパス」は1万円ですから、片道で「お先にトクだ値」より安いのは東京~新青森・秋田のはやぶさ、こまちコンビ。
一方日帰り往復を考慮すると「お先にトクだ値」往復分より安くなるのは、新幹線の各駅となります。もちろんはやぶさ、こまちで日帰り往復すると「お先にトクだ値」の半額以下と強烈な安さになります。
逆に効果が薄いのが在来線各線で、「あずさ」の松本や「草津・四万」の長野原草津口は「お先にトクだ値」を利用するとそっちのほうが安くなります。
逆に「ひたち」の仙台は例外的にオトク度が高いですが、「ひたち」の東京~仙台はえきねっとで「キュンパス」で座席指定できないので注意。理由は後述します。
・・・とまあ冷静に考えれば乗り放題だと遠くに行きたいというのが人の性。ほとんどの人が新幹線利用になったのではないでしょうか。
で、ここで「えきねっと」使用で「キュンパス」などフリーきっぷで座席指定を使用する場合の注意点が一つ。
「えきねっと」で座席指定をする場合は、乗車日時と乗車駅、降車駅を指定するわけですが、問答無用で最速ルートになること。
なので、東京~仙台で指定すると「はやぶさ」がメインとなり、どう頑張っても東京~仙台の常磐線経由「ひたち」は出てこない事態となります。
なので「ひたち」で東京~仙台乗り通したい場合は一度きっぷに引き換えてから指定席券売機か、みどりの窓口で座席指定を受ける必要があります。
「キュンパス」の購入自体はえきねっと限定ですが、座席指定はえきねっとのほか、みどりの窓口や指定席券売機で購入できます。しかし、えきねっと買うのならば座席指定もえきねっと中心になるのが人の性。
実際に使ってみるとそれが如実に表れる結果となったのですが、そのことについては次回の記事にて。
(3/3の記事に続く)
コメント