〇〇のはなし指定席券

快速「〇〇のはなし」指定席券(2017年)

新下関から下関を経由して長門市、東萩に向かう「〇〇のはなし」の指定席券です。以前は「みすゞ潮彩」として、同区間を運行していましたが、2017年にこの車両を改造して「〇〇のはなし」となりました。
最近の気動車の改造はグリーン車扱いになることが多いですが、この列車は普通車指定席のまま存置されています。

きっぷの券面は「〇〇のはなし」。読み方はストレートに「まるまるのはなし」です。
ちなみに「はなし」は「話」と、「萩」「長門」「下関」の3地域の頭文字をかけたものになります。
なお、本きっぷの購入は東萩で行ってますが、東萩駅は2021年にみどりの窓口を終了して簡易委託化しており、現在は指定席券を購入できないので注意。

海沿いを走る

萩駅に入線する「〇〇のはなし」
萩駅に入線する「〇〇のはなし」。萩駅は駅舎が登録有形文化財になっています。

今回は東萩ではなく萩駅から乗車。萩駅は登録有形文化財となっている優美な駅舎を今に伝えています。
萩を出ると次は仙崎。ただし、途中の長門市で運転停車して仙崎まで運転し、仙崎からまた下関方面に向けて発車します。

途中海沿いの部分などは減速してじっくり海を見せてくれます。

1号車
1号車は、和テイストの車両。座席が畳だったりします。

「みすゞ潮彩」のときは2両編成中1両が指定席車として改造され、残り1両は自由席として地元客が乗ってましたが、「〇〇のはなし」では2両とも指定席となり、純然たる観光列車となりました。

そのうち1号車は和テイストの車内。畳の上にいすという座椅子スタイルの座席が並んでいます。

2号車
2号車は洋風の座席。れんがをイメージした壁など文明開化のころのものです。ただ一歩間違えるとバーみたいな雰囲気に。

一方2号車は、いち早く西洋文化を取り入れた長州の洋のイメージです。全席海向きにセットされ、大きな窓から日本海が見えます。
また2号車には売店も設置。

ただ種車の事情から天井には扇風機があり、壁のスイッチで自由に動かせるのは今まで通り。夏場は重宝するでしょう。

仙崎駅
仙崎駅で30分ほど停車。ただ、あまりやることがない・・・

長門市から仙崎支線に入り仙崎駅で停車。ここで30分ほど停車します。
とはいってもなにかイベントがあるわけでもなく、駅前をぶらぶらする人がほとんど。徒歩10分弱のところにセンザキッチンがあって、そこに行けばいろいろ楽しめますが30分停車だとちょっと厳しく、やや中途半端感のある時間でした。

この間に車内売店でビールを購入。

ちょんまげビール
売られているのは萩のちょんまげビール。洋風なちょんまげのラベルが楽しい。

車内販売で売られていたのは萩のちょんまげビール。ただし、醸造所は東萩の隣の駅にある越ケ浜が最寄りとなります。
しばらく車内にいると反対方向に向けて発車。しばらくすると長門市に到着しました。

長門市を発車すると、何度か海沿いを走ります。

海沿い
天候はあいにくの空模様。ただし、雲の隙間から太陽光線が照らしてなかなか神秘的な光景に。

あいにく快晴とはいきませんでしたが、それでも雲の隙間から光が差し込みなかなか幻想的な風景に。天気が良ければ日没も見えたのですが、今回は残念ながら雲の中のまま日没を迎えました。

この風光明媚な区間ではありますが、2023年7月1日の集中豪雨によって長門市~小串間は橋脚が曲がるなどの被害を受け、2024年2月時点も運休中です。もちろん「〇〇のはなし」も運休の憂き目にあいました。
現在、同区間は代行バスが運行されていますが、現時点で復旧には着工から1年半かかると言われており、運休の長期化が見込まれています。

下関駅
1号車には山口県の工芸品や名産品が展示されています。

すっかり暗くなった下関でほとんどの客が下車。
改めて車内を回ってみると、山口の名産品が展示されているところが気になりました。特産品としてフクはわかるのですが、その隣になぜか焼き鳥が。長門市は海沿いの町にもかかわらず、焼き鳥店の数が全国有数だそうで、近年は焼き鳥の町として推しているそうな。

しばし特産品に見入っていたら、列車はあっという間に新下関駅に到着しました。

(2/26の記事に続く)

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