JR四国ツアーのうち、宿泊を伴うツアーの場合はフリーきっぷの有効期間も伸びます。日帰りの場合は「JR四国日帰りプラン」となりますが、宿泊を伴う場合は「JR四国宿泊プラン」となり、名称がかわります。
基本的にはJR四国のツアーにいてくるフリーきっぷは「途中下車の旅」を除き、この券面で統一しているようです。
今回のきっぷは「JR四国ツアー」で販売されていた「JR四国フリープラン」を使用し、6000円で2日間のフリーきっぷをつけています。JR四国の特急自由席が乗り放題です。
2023年現在は「ゆったり四国鉄道の旅」という名称になっており、若干値上げされていますが、2日用7000円、3日用9000円となっています。
リニューアルされたホビートレイン
さて、京阪神からの利用で四国の乗り鉄でフリーきっぷを最大限に活用しようとすると、ジャンボフェリーの深夜便は欠かせません。
かつては5時前に高松駅に到着することができ、5時台の特急を利用することもできましたが、現行の減速ダイヤでは5時台の高松駅到着は不可能となり、6時台の列車からスタートとなります。これでも十分早いですが(笑)
ということで、高松から中村行特急「しまんと1号」。2017年時点では2000系の運行でしたが2021年に原則引退し、以降の「しまんと」には繁忙期に助っ人で入る以外は2700系による運転となっています。
土讃線の特急は現在原則として高知で系統分割され、高知駅での乗り換えが基本となっていますが、この「しまんと1号」のみは2023年現在も高知駅で乗り換えをせずに高松~中村間を直通しています。
だいたい寝不足のため、景勝地の大歩危、小歩危あたりは爆睡することが多いのですが、今回も予想どおり爆睡してしまいました。
佐川でいったん下車して所用を済ませたあと、後続の列車で窪川駅に到着。ここから予土線に乗り換えます。
海洋堂ボビートレインも2回改装され、現行の三代目は「かっぱうようよ号」と名付けられました。
初代海洋堂ホビートレインはこちら。
さらに派手になった2代目海洋堂ホビートレインはこちら。
車内はカッパをイメージした緑の配色に。引き続き継続されたフィギュアの展示もカッパがメインとなっています。
そしてどうしても目につくのが座席に設置されたカッパの人形。
並んで座れるようになっていて記念撮影スポットとなっています。親カッパ、子カッパの2体がいますが、親カッパに近づくとカッパがいきなりしゃべりだすので初見で近づくと驚く人多数(笑)
いつも通りの四万十川の清流を見ながら、「温泉駅」として名高い松丸駅で下車します。
温泉駅の癒しスポット
松丸駅は「ぽっぽ温泉」という名称で駅に温泉が併設されており、鉄道や旅行雑誌なんかでも結構な頻度で紹介されています。
しかし、川沿いに位置する松丸駅から川を渡る橋を越えると「虹の森公園」という複合公園施設があるのですが、松丸駅のぽっぽ温泉とセットで紹介されることはあまりありません。温泉だけ、公園だけ訪問する人が多くてちょっともったいないかと。
町もセットで推せばいいのに、とは思うのですが大人の事情でもあるのでしょうか。
そんな「虹の森公園」の一角に「おさかな館」というミニ水族館があります。
おさかな館は入園料800円(2023年現在900円)と比較的リーズナブル。内容としては四万十川に生息する魚をメインに展示しており、アカメなどあまりみることのない魚も展示しています。
それはそれで楽しいのですが、個人的にここの売りは「おさかな」ではなくて・・・
まずはカワウソ。当然ながら絶滅したと言われるニホンカワウソではなく、コツメカワウソがかなりの頭数飼育されています。
その愛らしい姿に一番多く客が立ち止まって見ていました。好奇心旺盛なのかこちら側を向いていることが多く、その姿を写真に収める人多数。
さらに動物園の人気者、ペンギンもいます。陸上で日向ぼっこしている個体が多く、また岩山を這うような感じで上っていったのもなんかユーモラス。
さらにワニもいます。
水をかけられると二足で立ち上がる”だいごろう”で、この日は気乗りしなかったのか、あまり動かずのんびりとしていました。
カワウソ、ペンギン、ワニといずれも小規模な動物ですが、客もそれほど多くない、そしてさほど広くもない小規模な水族館だからこそこういう身近な展示も可能なんでしょう。
年間パスポートもあるそうですが、近隣の人にとっては身近な「癒しポイント」になるのではないでしょうか。
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