宇和島・愛南・宿毛観光きっぷ

20080322

四国運輸局と四国の西側の3つの町(宇和島市、愛南町、宿毛市)が共同で2007年4月1日~2008年3月31日まで実施している観光プロジェクト、「四国さいはて 海の絶景」プロジェクトにあわせて発売されたきっぷです。

宇和島までの特急自由席と指定区間の宇和島自動車が乗り放題です。
宇和島自動車のフリー区間は
宇和島~城辺~宿毛を中心としたバス路線区間および宇和島市内線の一部です。
主に観光に便利な路線が含まれています。
ただし本数が少ない路線が多いので、あらかじめ宇和島自動車のホームページで時間を調べておくか、宇和島駅前の観光案内所で時刻表を入手しておいて事前にバス時刻を確認する必要はあると思います。

20080322_2さて、写真は外泊です。
外泊は、宇和海に突き出た漁師の町です。
ここは平地が極端に少ないので、斜面に石垣を積み上げてそこに家を建てるという光景が広がっています。
石畳の斜面にまるで城壁のいような石積みの壁。
台風などが多いこの地区では特に壁は頑丈に作る必要があり、このような独特な石積みの壁が広がっています。
石積みの町を見るとなんとなくヨーロッパの町風景にも見えなくもないですが、家のつくりなんかはまぎれもなく日本です。

さて、この外泊ですが、バスで行くことが可能ですが、困ったことにバスは1日3本。しかも土休日は1日2本になってしまい、うち1本は夜運行なので、実質使えるのは1日1本になってしまいます。
こんなところにバスで観光にくる客はまずいないようで(笑)、近くの観光物産館に入ると、係員はしきりに高茂岬を勧めますが、高茂岬はここから車で10分、バスはなく、歩くには少々厳しい距離です。
あえてバスで来たことは言いませんでしたが、この現状がバスでの観光客が皆無であるということを端的に示しているのでしょう。

 

コメント

  1. なにわ より:

    御荘(現在の愛南町)には日本唯一の紫電改を見に行きかけたことがあります。
    ところが山上にいくロープウェーが強風で運休、未使用のハンコを押してもらってきっぷ(ワイド周遊券と同時購入なので1割引)をJTBで払い戻した記憶があります。

    ただ、帰路のバスの車窓からみた宇和海の夕日が差し込む金波銀波は美しかったです。

  2. ぱーぱー より:

    私もこのとき紫電改を見に行こうとも思いましたが、結局Steven F. Udvar-Hazy Centerで現物を見ることになったのと、時間的な制約で見送りました。

    あのあたりの西日は綺麗ですね。
    バスも場所によっては海沿いを走るので、
    日差しの暑ささえ我慢すれば、綺麗だと思います。

  3. GAIYA より:

    愛南町は「紫電改」だけじゃないのだ!展示館のある馬瀬山からは隣接の宿毛湾が望めますが、かつて宿毛湾は旧日本海軍の一大泊地でした。沖合の「沖の島」と「鵜来島」の間を世界一の戦艦「大和」が公試運転を行った地です。大戦末期には特攻兵器の基地が周辺各所に置かれ、「深浦」、「麦ケ浦」にも基地がありました。いくつかの格納壕が残っています。眼下の御荘湾(旧・平城湾)は開戦前、真珠湾攻撃の特殊潜航艇(甲標的)が夜間、湾内侵入訓練を行った地です。(真珠湾で散った隊員の碑が佐田岬・三机の須賀公園に「大東亜戦争・九軍神碑」てして建立されています)また、「大濱」、「武者泊」には砲台が置かれていました。このように愛南町は旧海軍ゆかりの地でもあります!負の遺産だからと忘れてはいけませんよ。

  4. GAIYA より:

    戦跡を旅する人の為に宿毛の情報も…宿毛湾は全国でも数少ない旧日本海軍の一大泊地でした。戦前戦中を通し大小艦艇が「訓練」、「碇泊」、「公試」を行っていた拠点だったのです。宿毛湾口の「沖の島」と「鵜来島」の間の標柱間で呉海軍工廠で建造された大型艦艇は世界一の戦艦「大和」を始めこの地で公試運転をおこなっています。宿毛湾(沖)で撮られた大小艦艇の写真が数多く残っています。宇須々木地区には「宿毛海軍航空隊(水偵錬成)」が置かれ、大戦末期には「小筑紫」、「泊浦(大月町)」、「柏島(大月町)」、「古満目(大月町)」等に特攻兵器(海龍・震洋・魚雷艇)の基地が置かれていました。逸話もあり、有名な山本五十六大将や高知出身の永野修身大将も連合艦隊を率いて入港し片島より上陸されています。現在、宇須々木地区には「宿毛海軍航空隊跡」、「弾薬庫跡」、「貯油庫跡」、「魚雷調整壕」等が物言わぬ歴史の証言者として残っています。このように宿毛は世界一の「戦艦大和と連合艦隊ゆかりの地」なのです。世界一の黒鉄の城が白波を蹴立てた海に思いを馳せて下さい!

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