特急「きぬがわ2号」特急券・乗車券(トクだ値20)

きぬがわ2号特急券

東武線鬼怒川温泉からJR東日本に直通して大宮、池袋、新宿に向かう特急「きぬがわ2号」の乗車券、特急券です。えきねっとで発売されている「特急トクだ値20」で購入しており、乗車券、特急券がそれぞれ2割引となっています。

在来線のえきねっとの割引はほぼ「チケットレス特急券」による割引に移行しており、在来の乗車券・特急券をセットにした「トクだ値」は、「いなほ」「しらゆき」そしてこのJR~東武直通特急のみとなっています。
「チケットレス特急券」は特急券のみの割引となっていますが、こちらは乗車券も割引になっており、割引率は2割引と「チケットレス特急券」の3.5割引と比べると低めですが、乗車券の割引がない「チケットレス特急券」に比べ、こちらは乗車券も2割引です。
どちらがいいかは利用シーンによって変わりますが、お得度自体はこちらのほうが上になる傾向が強いです。

首都圏だとJR~東武直通特急のみ、乗車券・特急券込みの「トクだ値」が残存していますが、これは現時点でJR~東武直通特急にSuicaでの乗車ができないことが大きいのではないかと思います。ここは今後の課題となってくるでしょう。

空港特急から観光特急へ

鬼怒川温泉駅

鬼怒川温泉駅ぬ入線した「きぬがわ2号」元空港特急だった253系による運転です。

7/2の記事から続き)

鬼怒川温泉からの帰路は「きぬがわ5号」です。JR~東武直通特急は、東武が使用している車両には列車名に「スペーシア」の名前が付きますので、今回はJR車による運行です。

特急「スペーシアきぬがわ3号」特急券
スペーシアきぬがわ3号の特急券です。新宿から鬼怒川温泉という「東武直通特急」です。以前は日光輸送で国鉄(現・JR東日本)と東武との間で競争がありましたが、ここはほぼ完全に東武が掌握しています。しかし今...

JR~東武直通特急は東武側は一貫して100系「スペーシア」を使用していますが、JR側はもともとは485系を改造して使用していましたが、成田エクスプレスへのE259系投入で余剰となった253系が東武直通用に改造され、2011年に置き換えられました。

特急「日光1号」特急券(485系)
JRから東武直通の「日光1号」の特急券です。JR線の新宿から大宮を経由し、途中から東武鉄道に乗り入れて日光に向かいます。日光はJR日光線ではなく、東武日光線の駅のため、「東武日光」の表示になっています...

成田エクスプレス時代の車体構造ではありますが、塗装が違うため別の車両のように見えます。

ヘッドマーク

国際観光地を抱えるだけあってヘッドマークは4か国語表示。ハングルで列車名表示する列車ってほかにあったかな・・・?

ヘッドマークは成田エクスプレス時代はなかったものですが、JR~東武直通特急用に改造されたときに取り付けられています。列車名を表示しますがまさかの4か国語表示。日本語/英語、中国語/韓国語(ハングル)が交互に表示されます。
もっとも中国語表記も「鬼怒川」なので、日本語とかわりないのではありますが。

側面

側面方向幕はオーソドックスなタイプ。ただ暗めなので明るいところで見ると見づらいです。とくに「きぬがわ」の文字が読みづらい。。。

側面は原型と同じLEDタイプの方向表示が健在。ただ2002年の車両で当時は現在主流の高輝度LEDがまだなく、明るいところではかなり見づらいです。特に「きぬがわ」の文字はかなり目を凝らしてみないとわからないかも。

車内

車内はリクライニングシートが並びます。なお、写真の6号車は窓枠と座席が合っていますが、その他の号車はずれているので注意。

車内はリクライニングシートが並びます。シートピッチは1100mmと新幹線普通車(1060mm)よりも広く、普通車では最高クラス。これは「スペーシア」と客室設備をそろえたかったのかもしれません。
ただし、その弊害として1~5号車は改造車の宿命からか座席と窓枠が一致しておらず、座席によっては窓枠が視界の邪魔をするケースもあります。
一方6号車は元グリーン車だったため、そもそも広いシートピッチにあわせて窓枠も広くとったため、座席と窓枠があっています。このため、空いているときは6号車がおすすめですね。

土曜の昼下がりの東京方面ということで車内はガラガラ、6号車は数人という状態で鬼怒川温泉を発車です。

鬼怒川

鬼怒川を渡ります。このあたりから視界が広がりますがまだ山が見えている状態。

「SL大樹」で来た道を戻る恰好に。鬼怒川沿いを降りていき、鬼怒川を過ぎると関東平野に出ます。
下今市では日光方面からの乗客が乗車。それでも3割程度の乗車率となっています。

ここで遅めのランチタイム。

日光高原牛焼肉弁当

日光高原牛焼肉弁当。肉がやや硬い気がしたが味がしっかりしみている。気のせいか、日光・鬼怒川には地味に牛肉駅弁が多い気が。

日光高原牛焼肉弁当。1728円也。うーん、最近は駅弁も高くなったもんだ。というかここ数年の値上がりは半端ない気がします。10年前の約1.5倍ぐらいの価格のイメージですかね。お米の値段も上がったので今後さらに値上げが加速しそうな気もします。

それはさておき焼肉弁当ですが、やや硬めで焼肉感はあるものの、すき焼き牛と焼肉の中間ぐらいな感じ。味はしっかりしみているのですが焼肉なら、もうちょっとやりようがあった感も。ぱっと見すき焼きと間違えそう。(自分はすき焼きは牛肉派です。)

気が付けば関東平野の真っ只中を快走中。

関東平野

関東平野を快走。このあたり、他地域では意外とみられない光景なんですよね。
関東平野の広さを実感できます。

関東平野の特徴は、山が見えないこと。つまり広すぎて山がなかなか見えてきません。意外とそんな広い平野は多くはなく、ぱっと思いつく限りこのような景色が続くのは関東平野以外だと石狩平野ぐらいしか思いつきません。

しばらく走ると栗橋駅に。ここで東武とJRの渡り線の途中でいったん停車。乗務員の交代が行われます。

栗橋駅

栗橋駅のホームのないところでいったん停車。栗橋駅利用者にとっては当たり前の光景かもしれませんが、旅行者にとっては珍しいシーンです。

しばらくするとゆっくりと発車。JR東北本線の下り線にいったん入り、その後上り線に転線して加速を始めます。

今まですれ違う電車が東武の電車だったのがJRの電車に代わりちょっとした違和感。
それでも約20分ほどで下車駅の大宮駅に到着しました。

大宮駅

大宮駅到着。ヘッドマークを見るとイラスト入りの「きぬがわ」表示が。イラスト入りマークってあったんだ(驚)

大宮駅に到着。何気に前面のヘッドマークを見ると鬼怒川のイラストがLEDで描かれています。あれ、イラスト入ってたんだ。ちょっと驚いた瞬間でした。

大宮駅には東武野田線も乗り入れており、東武のみで大宮~春日部~鬼怒川温泉のルートもとることもできます。しかしかなり遠回りとなるためか、東武鉄道も大宮近辺ではあまり自社の特急を無理に推すようなことはせず、このJR~東武直通特急を勧めている感じのようです。

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