tabiwa山陰のんびりパス

山陰のんびりパス

鳥取県、島根県のJR線がほぼ全線乗り放題の「tabiwa山陰のんびりパス」です。文字通りtabiwaでのみ発売され、3日間普通列車乗り放題で4500円。もとを取ること自体は簡単でしょうが、いつものように元が取れるか計算してみました。米子起点で考えると、

区間 往復運賃
津和野 8140円
浜田 5280円
出雲横田 3960円
鳥取 3380円
智頭 4620円

単純往復で米子起点だと、結構端まで移動することになります。快速列車がほぼ全廃されたうえに大幅な減便もあったため、意外とこのきっぷのみだと時間がかかります。
このため有効期間3日を生かして拠点から日帰り往復を繰り返すか、それこそ3日かけて山陰をくまなく周遊するかが基本になります。
自分は前者の戦略をとり、3日を「あめつちで木次線往復」「波子まで麦酒を呑みにいく」そして今回は「道の駅で定番の写真を撮ってみる」という感じで考えてみました。

こじつけでもなんでもいいので旅には目的が必要かと自分は思ってます。「あてのない旅をする」なんてカッコイイ?響きもありますが、個人的には正直それでうまくいく試しはない気が。一つ軸を据えたほうがやりやすい気が。

エリア

提示画面。フリーエリアは鳥取県、島根県のJR線ほぼすべて。

なお、本記事は画像多めです。スマホ閲覧の方はご注意を。

お魚市場と中華料理

おさかな市場

新しい浜田の観光名所となった「浜田お魚市場」浜田駅からバス15分ほど。1時間に1本なので訪問は計画的に。

普通列車で浜田まで移動し、そこからバスで約20分。「はまだお魚市場」です。正式名称が「山陰浜田港公設市場」の名のとおり、いわゆる浜田港で水揚げされた魚を卸す仲買人市場ですが、一般の人も入れます。カレイ、アナゴ、のどくろ、バトウなどが有名ですが、とくにアジは「どんちっちアジ」としてブランド化されています。

仲買人棟と商業棟に2つに分かれ。商業棟の2階にはフードコートが。ここでは主に海鮮類を中心とした食事が可能です。仲買人棟で購入した魚を料理してもらうことも可能。
今回は「お食事処ぐっさん」へ

海鮮ユッケ丼

海鮮ユッケ丼。いわゆる漬け丼です。2000円。流石に市場にあるだけあって、味はなかなか、なのですが・・・

海鮮ユッケ丼(2000円)を選択。びっしり敷き詰められた海鮮に満足・・・なんですが。なんだろう、この物足りなさは。
しばし考えたところなんとなく理由を発見。2024年9月に入って立て続けに「氷見の見海鮮漬け丼」、そして前日の五十崎の「あなご天丼」に感動したばかりでいまいちパンチ力に欠けるのですね。

「新高岡->富山」乗車券(あいの風とやま鉄道連絡)
新高岡から富山の乗車券です。新高岡から富山だと北陸新幹線経由が一般的ですが、高岡からあいの風とやま鉄道経由で発券することも可能です。 通常ですと新高岡から高岡のJR線運賃150円+高岡から富山までのあ...
特急「スーパーおき4号」チケットレス特急券
スーパーおき4号のチケットレス特急券です。「波子」という駅はなじみがありませんが、バブルリングで全国的に有名になったのシロイルカのいるアクアスの最寄り駅です。 以前は無人の田舎駅だったのですが、アクア...

おそらく初見だったら大いに感動したのでしょうが、比較対象がまずかったということでしょうか。

もやもや感をもったまま、「はまだお魚市場」からバスで西浜田駅まで移動。

西浜田駅

西浜田駅は旧駅舎が取り壊されて非常に簡素な駅舎になっていました。駅舎があるだけましというべきでしょうか。

西浜田駅は浜田の街中になる駅ですが、立派な旧駅舎は解体されて簡素な駅舎になっていました。昨今全国各地で合理化と経費節減のため旧駅舎の取り壊しが進んでいますが、ここ数年でその流れが加速しているように見えます。

台湾料理 萬盛

西浜田駅から踏切を渡って国道に出たところにある「台湾料理 萬盛」。街の大衆中華という感じですが。。。

時間があったので近くをあるくと、「台湾料理 萬盛」が。いわゆる街の中華料理屋でしょうか。ちょうどやってたので入店することに。

天津ラーメンとマーボー丼

天津ラーメンとマーボー丼。これで860円。値段と全くマッチしないこのボリュームはなんなんだ・・・

街の中華屋と思ってたら、店の人が中国語なまりがあり、八角の香り漂う店内はガチの台湾料理の様子。メニューは定食が600円~800円ぐらい。というわけで好物の天津ラーメンとマーボ丼のセットメニューを注文します。860円也。

・・・がやってきたのは、最近流行りの半チャンセットとかいうかわいいものではなく、1.5人前はあるかといわんやの天津ラーメンとマーボ丼。。。完全に値段にだまされた!
と同時に、お魚市場でのもやもやもなんとなくクリアに。そう、コスパなんですよね。なんとなく自分の中での食事に相場というものができていて、それを越えるものがでてくれば驚きです。もちろん味も重要ですが。

天津ラーメンもマーボ丼も変に凝った作りではなくシンプルイズベストですが、この店リピートありかな、と思ったり。

晴れたらいいね

折井駅

海に面した折居駅。駅名標のバックに日本海が広がります。

西浜田駅から折居駅に移動。ここは日本海に面した駅でもともと鉄道写真家の間では有名でしたが、その後いろいろなネタの「聖地」にされたりと、かなり有名になってしまいました。このように日本海に近いロケーションです。

駅舎

駅舎は海をイメージした青色に。ちなみに駅舎を出て目の前が海水浴場。

駅舎は日本海側に面しており、青く塗られています。駅舎の入り口は日本海からの強風を防ぐため、閉めるように書かれています。

こ線橋1

こ線橋も青く塗られており、風雪を防ぐため北国の駅のように全面覆われています。その先に窓が・・・

日本海に面するということは特に冬は風雪が激しいことを意味しており、こ線橋も全面覆われています。

こ線橋2

こ線橋の窓からは日本海の荒波が。ただの窓がまるで額縁のように見えます。

そして唯一こ線橋にある窓からは日本海が広がります。

大麻簡易郵便局

静かな漁村のイメージですが、郵便局も駅前に。郵便局というより漁師の家のようにも見えます。しかし「大麻」簡易郵便局って・・・(笑)

駅前には郵便局も。さすが全国津々浦々にあります。名前がちょっと怪しいですが。

ドライブイン日本海

昨今ブームになりつつあるコインレストランも駅前に。

駅前は国道9号が走っており、そこには「ドライブイン日本海」が。昨今レトロブームとなっているコインレストランです。

自販機

24時間営業。そしておなじみ?のうどんの自動販売機が。天ぷらうどん350円。肉そば350円。お手軽です。

店内は、なつかしのうどん自販機。インベーダーのゲーム筐体など。うどん自販機はたまたま商品補充の時間で、中身を見せてもらいました。

肉そば

自販機で「肉そば」を購入。外に出て日本海の風を受けながら自販機そばを食べます。

自販機で「肉そば」を購入。外に持ち出して折居駅と日本海を見ながら食べます。肉は丼の底に沈んでおり、掘り起こして食べることに。やや硬めの肉でそばもややのびてしまってますが、350円とこの景色はプライスレス。

食べていると上記画像の右奥の踏切で写真を撮る人達が結構います。

折居駅踏切

折居駅踏切。ボカロ「少女レイ」のモデルになったと言われています。

この踏切、ボカロ曲「少女レイ」のモデルになった踏切とされており、巡礼にくる人が絶えないとか。この日も肉そばをすすっていたら10人ほど見かけました。

さて、この折居駅から国道9号線を徒歩15分ほど歩くと道の駅「ゆうひパーク三隅」があります。

名前のとおり、夕日が見える道の駅ですがもう一つ特徴があり、ここは鉄道写真のメッカでもあります。

スーパーおき

海岸線沿いを走るスーパーおき。山陰の鉄道写真でおなじみです。

夕陽が見える展望台を見下ろすと、山陰本線の線路が。このように日本海と山陰本線をセットにした写真が簡単に撮れます。
道の駅に通過予定時刻が掲示してあり、時間がやってくるとにわか鉄道写真家がわらわらやってきます(笑)

スーパーまつかぜ

折居駅で先のスーパーおきと交換したスーパーまつかぜもやってきました。このように海と並行に撮ることも可能。

日本海をバックに写真を撮ることも可能。ここまで手軽に撮れる撮影スポットは珍しく、折居駅とセットで訪問したいところです。

折居駅から徒歩15分ほどですが、行きは山登りなのでバス(浜田益田線)もあります。ただし、本数が極端に少ないので事前の確認は十分に。

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