WESTERポイント全線フリーきっぷ(全ポイント)の乗り鉄旅、引き続き博多から一気に新高岡に向かいます。「のぞみ28号」「サンダーバード29号」そして「つるぎ30号」と乗り継いで本日は城端線砺波駅近くのビジネスホテルで宿泊です。
なお、WESTERポイント全線フリーきっぷ(一部ポイント)版では、サンダーバードとつるぎはみどりの券売機で同一列車としてまとめて予約できますが、全ポイント版は完全に別列車として処理されるため座席指定は一つずつ予約する必要があり、やや面倒くさい。
「のぞみ28号」は席番号にwがついていますが、これはS-Work車両の印。最近この車両ばかり乗っている気がしないでもないですが、やはり空いていることが多く、この日も7号車は比較的ゆとりがありました。
ビジネスブースへのご案内
(9/15の記事の続き)
博多で所用を済ませて駅に戻ると既に発車5分前。あわてて乗車したため車両を取り損ねますが、WESTERポイント全線フリーきっぷの旅の3つ目の列車となる「のぞみ28号」はN700S系が確実に使われる列車となります。
発車ベルと同時に車内にすべりこみ、車内の案内表示でのぞみ28号とあるのを見て一安心。つい最近乗り間違えをしてしまったので猶更。
さて、「のぞみ28号」はN700S系なので7号車にビジネスブースがあります。もともと喫煙スペースだったところを、ビジネス客向けに7号車客専用のコワーキングスペースにしました。無料でスタートしましたが、2023年10月に有料化されています。(10分200円)
支払いはクレジットカードなので、まずは会員登録とクレカ登録を済ませて空き状況を確認。なお、URLは背面テーブルにあるバーコードを読み取るスタイル。最近よく見かける形です。なお、バーコードに編成番号が記載され、今回はJ22編成なので「ビジネスブースJ22」でした。
「空きあり」となると現在部屋が空いていることになるため、予約ができます。ここで利用時間を決めて予約します。基本的に列車に乗ってからの早いもの勝ちです。といっても山陽新幹線ではそれほど使われている様子はありませんでしたが。
予約が完了すると、10分間のキープタイムが設けられその間にビジネスブースに移動することになります。というわけで最大「予約時間+10分」の間、ビジネスブースを占有できることに。
部屋に到着すると、予約完了画面に記載された予約番号を、ビジネスブースにあるディスプレイに入力することで使用開始となります。
予約自体はスムーズなのですが最初のクレカ登録と会員登録がちょっと面倒。事前にできればいいのですが、会員登録自体もN700S系の中のみのようでこれも利用のハードルを上げているような気がします。
室内は定員2名で2名での会議も想定し、テーブルは真ん中に膨らみがあるタイプ。意外だったのが、テーブルが木目の入った落ち着いたタイプで、あまりこういう「温かみ」よりも「明るさ」を優先させるJR東海としては不思議な感じ。
真ん中にタブレットと称するタッチパネルモニターがあり、使用時間が表示され、延長もここで可能。(ただし、後ろに予約が入っている場合は延長不可)
コンセントに加えて2タイプのUSBポート(Type-A/Type-C)が完備され、USBポートからは充電が可能。USBポートからの充電はどうも5V/3Aの急速充電のようで、試しにスマホにケーブルを挿すとみるみるうちにバッテリーが回復していきました。
残念な点を挙げると防音性能。500系や700系レールスターにある公衆電話ボックス(現在の携帯電話ボックス)はドアを閉めると遮音され非常に話しやすかったのですが、こちらは遮音性についてはあまり効果はなし。2人でミニ会議するとしても新幹線の騒音と付き合いながらの会議となりそうです。
新大阪駅で下車。乗継時間に多少ゆとりがあるため、駅弁を物色することに。
8分乗り換えはやっぱりあわただしい
新大阪からは4本目の列車としてサンダーバード29号で敦賀に向かいます。車両は「ヨンダーバード」こと683系4000番台車。
乗換に時間があったため、新大阪駅構内の駅弁屋「にぎわい」をのぞいてみると、宮島口のうえのの駅弁「あなごめし」が入荷・販売中。確か週末の13時入荷だったはずですが、いつの間にか14時になっており、それが1時間経ってもまだ残っていました。
もちろんその場でゲット。お値段は10年前は1500円ほどだったのが2700円になっており、価格の上昇を実感します。もしかしてここまで残ってたのはこの価格の上昇のせいかも。ただ、うえのの「あなごめし」が広島以外で手に入るのはここぐらいしかないので、見つけたときは即買いしています。
入線したサンダーバード29号の中で早速ご開封。
あなごの出汁で炊いたごはんに焼アナゴを並べただけという非常にシンプルな駅弁ですが、ごはんだけでもあなごだけでも美味しく、もちろん両方食べてももっと美味しくいただけます。
冷えても固くならずにもちもち感と風味があるのは駅弁の経木だからこそできる芸当。ただお値段が以前よりぐっと高くなり、今後は宮島口通るたびに毎回食べる・・・というわけにもいかないかと。
気が付けば湖西線に入り、琵琶湖西岸を走ります。琵琶湖を離れてトンネルをいくつか抜けると敦賀です。
敦賀駅での「サンダーバード29号」と5本目の列車「つるぎ30号」の乗継時間は8分。乗客は小走りで敦賀駅のエスカレーターや階段を上がってきます。最繁忙期ではないためか、旅客の移動にややゆとりがあり、8分待たずして乗り換え完了。
動線をよく見ると、新幹線へ乗継の客と新幹線からの乗継の客は明確に分けられており、お互いがぶつからないように配慮されていました。このあたりは何度かの試行錯誤の結果なのでは?と思います。
「つるぎ30号」はW7系による12両編成。すっかりおなじみです。北陸ロマンのチャイムでW7系とわかります。
車内は4割程度。自分の座席の隣は空いていましたが、なぜか小松で着席。この旅で唯一隣に人が着席してきました。ちょっと驚きましたが次の金沢で下車しますますびっくり。
何事?と思って時刻表を開くと「つるぎ30号」の金沢到着の20分後に東京行き「かがやき514号」が発車。この乗り換えのようです。「かがやき514号」は小松に止まらないため、この「つるぎ30号」で金沢に出ての乗り換えでした。
金沢を過ぎると客が数人に。いくら12両の「つるぎ」とはいえ、こんなに客少なかったっけ?とちょっと不思議な気分でしたが、帰宅後北陸方面への関西方面からの客離れが深刻との記事が。
関西からの鉄道利用客が3割減とのこと。他の記事でも関西からの客はコロナ前から増えたという記事は見かけません。
東京方面からの観光客激増で特に石川、福井は潤っているそうですが、予想していたとはいえ関西から客離れ。今後北陸3県はマーケティングを従来の関西から首都圏に重心を移すようになり、東京との結びつきをますます強めそうです。
(9/19の記事に続く)
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