若桜鉄道トロッコ乗車券(SL)・他

若桜鉄道トロッコ乗車券
八頭号入場券

若桜駅構内の車両展示エリアに入るには入構券が必要です。300円也。若桜駅の窓口で発売。

鳥取県にある第三セクター「若桜鉄道」の終点若桜駅にあるC12によるトロッコ列車の乗車券です。

若桜鉄道は旧国鉄若桜線を転換した鉄道会社で、観光客誘致のためSL運転を計画。若桜線にもゆかりのあるC12を導入して、若桜駅で展示運行を始めました。
乗車のためには、若桜駅の車両展示エリアへの入場券(300円)と、若桜鉄道のトロッコ乗車券(200円)が必要となります。トロッコ乗車券はA型硬券スタイル。地紋がかなり目立つ独特のスタイルとなっており、C12が描かれています。
なお、C12の運行は4月から11月までの第4日曜日。そのほか団体とかで動くこともあるそうです。

一方、入場券は、展示されている車両のイラストが描かれており、今回は「八頭号」となりました。

若桜駅構内

若桜駅構内。右側に留置されている車両が「八頭号」。真ん中が12系客車。

若桜駅構内では留置中の車両があり、今回の展示は「八頭号」。WT3000型車両で、2017年にJR九州の車両デザインで有名な水戸岡鋭治氏のデザインによってリファインされています。ということで車内は木をイメージした感じで、見る人が見れば一発で水戸岡鋭治氏デザインとわかりますね(笑)

12系

元ムーンライト高知用の12系客車。導入時はピカピカだった気がしますが、かなり褪色が激しく、ぼろぼろです。

さらに若桜駅には元「ムーンライト高知」で使用されていた12系客車が留置されていました。もともとはSL牽引の客車のために導入したそうですが、長期間野ざらしになっていたせいか褪色や腐食が激しく、かなりぼろぼろです。この客車使う予定あるんだろうか・・・?

石炭使わなくても蒸気機関車

C12

C12蒸気機関車。ただし、石炭をボイラに焚いて動かすのではなく、コンプレッサーによって動きます。

若桜駅の展示車両の目玉がなんといってもC12型機関車
ただし、車籍がないので若桜駅構内から外には出れません。また、蒸気機関車というと石炭を焚いて水を沸かして発生した蒸気によってピストンを動かしますが、ここではその過程をすっ飛ばしてコンプレッサーから直接圧縮空気によって車輪を動かす仕組みになっています。
厳密には蒸気機関車ではないのですが、こういう保存のやり方もありなんだなあ、と感心してしまいました。

SLと貨車と転車台

SLと貨車と転車台。転車台は手で回すタイプ。ときどき手回しイベントも行われています。

この日はC12の前の無蓋貨車を連結。こちらもれっきとした旧国鉄で使われた貨車ですが、これまた動態で残っているのは貴重な1両となっています。

圧縮空気による運転なので、機関車の運行は非常に静か。もちろん煙も吐きません。
まるで模型の車両のようにレールを走行する音だけが聞こえてきます。
SLとしてシュッシュぽっぽの音がないのは邪道だという声もありますが、個人的にはかえって新鮮に見えました。

代わりにというか運転台見学も可能、汽笛も鳴らすことができます。
汽笛を鳴らすと豪快に若桜谷にこだまします。まさに「やまびこ」。

トロッコの車内

トロッコ?の車内。基本的にスタンディングスタイルでの乗車となります。

無蓋貨車に乗車。まさに「トロッコ」です。車内?は簡易的な腰掛があるだけで、基本的には立ったまま乗車となります。
ある程度客が集まったら発車。そろそろと機関車がバック運転します。

C12お面

C12展示運転中は基本的に機関車のお面を見続けることに。ちなみに左側奥が道の駅若桜「桜ん坊」

10km/hぐらいでそろそろ動き、150mほど進むといったん停車。今度はトロッコを押す形になって元来た駅に戻っていきます。
隣接して道の駅「若桜 桜ん坊」があり、そこから見物していた人達もわんさか。

乗車時間は5分足らずですが、なかなか面白い体験でした。

こいつ、動くのか・・・?

12系

道の駅側から見た、SLの展示運行線に留置中の12系客車。

若桜駅でSLの体験乗車してから一週間後、再び若桜を訪問。
今度は車できたので、道の駅「若桜 桜ん坊」に車をとめて、何気なく若桜駅方向を見るとブルーの車体が。
近寄ってみると、先日C12で往復した展示線に12系客車が鎮座中。

お前、うごくのか・・・(´・ω・`)

てっきり若桜駅で動かぬオブジェになっていたと思い込んでいたので、まさか動かしてたとは思ってませんでした。
というかまだここの12系は動態状態ということになり、どんどん数を減らしていくなか、非常に貴重な車両となりつつありますが、今後どうなるのでしょうか。

さよなら展示「オハ12形」特別展示

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