「岡山サイコロきっぷ」の帰りは「さくら568号」を選択しました。「サイコロきっぷ」では、経路上の特急の指定席が確保できることが発券の条件ではあるものの、列車自体に大きな制限はありません。このため、予約時点で空いている列車を探すわけですが、山陽新幹線の場合「のぞみ」「ひかり」よりも「みずほ」「さくら」を探しがちになるのは、やはり2×2の指定席が魅力的だからなのでしょう。
改めて「岡山サイコロきっぷ」の券面を見ると、今までのサイコロきっぷにはなかった「金土日出発用」の文字。これは、月~木出発と金~日出発で価格が違うために新たに表示されたものです。
前回はエントリー代4500円+発券時500円支払いのため、サイコロきっぷ本体の価格が往復500円という衝撃的な価格でしたが、今回は週末値上げに伴い3500円。それでも券面上で岡山~小倉3500円は十分衝撃的です(笑)
あとは新幹線経由が山陽新幹線経由になっていたりと、微妙なところで文体が変わっていたりしますが、週末/平日表記以外は大きくは変わっていませんでした。
岡山サイコロきっぷのエントリーは終了しましたが、コロナ渦以降の旅行客激増の局面において、再発売するかどうかは微妙なところです。
ただ閑散期の需要喚起策として自治体とタッグを組んで発売する可能性はゼロではないと思います。サイコロの指定駅の自治体はいきなり降ってわいた特需でおおわらわだったそうですが、今後は地方自治体のほうから誘致することも考えられ、十分な輸送力が確保可能であれば、発売するのではないかと。
ただし「やくも」のような指定席満席になってエントリーしても旅行に行けないような惨劇はもうあってほしくないかと・・・
満席の「さくら568号」
小倉駅は在来線乗り換え口は使えず、いったん新幹線改札口から外に出る必要があります。改札口横には岡山サイコロきっぷの特典掲示がありました。小倉のほか門司港エリアにも特典があるようです。小倉~門司港間は別途交通費が必要ですが、北九州市市内の1日乗車券が割安で買えるので、たまにはバスで門司港に入るのも楽しいかもしれませんね。
2日かけて九州を一周し、帰路は「さくら568号」です。すっかりおなじみになったN700系ですが、やはり山陽新幹線ではこれを選んでしまいます。
車内は満席。自分の席の隣席は既に客がいました。
コロナ渦中では考えられなかったのですが、客足は完全に復調したといってもいいのではないかと思います。
隣席の客は広島で下車。これで空くかな?と思ったらすぐに新たな客が。ところがその客も福山で降りたため、今度こそ空くかなと思ったら今度は福山からまた客が乗ってきました。
区間利用であっても次から次への客が入れ替わる様を見ると、本当に客足の回復を感じずにはいられません。
ただし、コロナ渦の前後で山陽新幹線に戻っていないものが一つあります。それは「みずほ」「さくら」「ひかり」の車内販売で、定期列車の「のぞみ」の車内販売は再開されましたが、それ以外は現在も一応休止中の扱いではあるものの、再開の予定はないようです。
どうも人手不足と「みずほ」「さくら」の場合8両編成で定員が少なく売り上げが立ちにくいというのがネックになっていたようで、今後このまま再開することなく廃止の方向にもっていくのではないかと思われます。
旅の楽しみが失われる感覚ではありますが、昨今の事情では仕方なし、かな。
補足ですが、山陽新幹線「のぞみ」のうち岡山・広島発着列車はグリーン車サービス用のパーサー一人のみの乗務なので、原則普通車の車内販売はありません。
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