鉄道開業150年記念秋の乗り放題パス

鉄道開業150年記念秋の乗り放題パス(2022年度版)

2022年10月24日からの一連の旅行はこの「秋の乗り放題パス」をベースに旅程を組み立ててます。
もともとは「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」として、主に10月の任意の3日間、全国のJR線の普通列車乗り放題で、さながら秋の青春18きっぷといったところでしたが、3日分のみ、青春18きっぷに比べて1日あたり割高、子ども用がある(半額)といった特徴がありました。

2012年に「秋の乗り放題パス」に改められ、9180円から7500円に値下げされたものの、「任意の3日」から「連続した3日」に改められ、やや使いにくくなった感もします。
その後、2020年には従来横長だった券面が定期券サイズに小さくなり、自動改札を通れるように改められました。現在は消費税増税の影響で7850円になっています。

2022年は「鉄道開業150年記念」が頭につくようになっています。効力自体は変わってないのですが、特典が追加されており。
特にスマホでデジタルスタンプラリーについては昨今流行りのスマホを使ったスタンプラリーなのですが、ついにマルス券に日本地図が登場しました。

秋の乗り放題パス「日本地図」
アスキーアートで描かれた日本地図。。。

たまにマルス券でビジュアルに凝った券面を見ますが、今回もなかなかの怪作なんかじゃないかなあ。

今回の2泊3日の乗り鉄旅行では、ベースのきっぷとして本券を用意し、特急区間を「サイコロきっぷ」などで埋めるようにしました。1日あたりの単価が安いので、こういう使い方がやりやすいです。

江北駅の光景

「江北駅」駅名標
「江北駅」元肥前山口駅の駅名標です。自分はいまだに肥前山口のイメージが抜けきれません。

前回の記事で特急「かささぎ105号」で肥前鹿島駅に向かったあと、いったん江北駅に戻りました。
「肥前山口駅」は2022年9月に「江北駅」に改称されました。
長崎行き、佐世保行きの特急の分岐駅としてかなり広い駅です。そして、日本最長片道きっぷの終着駅としても有名です。
ホームには石碑も立ってます。いかにも旅情を誘うものです。

江北駅のホームに立つ石碑
江北駅ホームに石碑が立っています。「門司鉄道管理局長」ということは国鉄時代のものですね。

実はとある理由で思い入れが深い駅なのですが、降りたことなかったのでこの機会に降りてみることにしました。
駅は柱上駅舎で、時間帯によっては無人になるようです。到着時は改札が開いてましたが、駅に戻ってくると改札は無人になっていました。

江北駅
江北駅の駅舎です。駅南側はイオンモールなど大規模ショッピング施設が広がってますが、北側は比較的落ち着いた雰囲気です。

江北駅はジャンクション駅として構内は広いですが、降りてみると普通の1地方駅って感じで、特に目立つものはありません。
かつて、肥前山口駅では駅弁が売られていました。記憶に残る「とある理由」とは、特急の長崎行き/佐世保行き分割時に積み込まれた「むつごろうちらし寿し」が、自分が一番最初に食べた駅弁だからです。
もちろんむつごろうを食するのは多分初めてだったと思いますが、子ども心にかなり苦手だった記憶があります。
「むつごろうちらし寿し」は2022年に「ムツゴロウちらし寿し」として復刻したそうで、江北駅北口近くの店(エキ・キタ枡屋)に行ってみましたが、現在は前日までの要予約ということで外してしまいました。完全にリサーチ不足です。。。

Choo Choo 西九州 TRAINで行く有明海

駅に戻ると、すでに次に乗る諫早行きは入線していました。

Choo Choo 西九州 TRAIN
10月にデビューしたばかりの「Choo Choo 西九州 TRAIN」にいきなり遭遇。奥の青い車両が本来のキハ47。

ホームに降りるとまっていたのは白い車体にいろいろなイラストがちりばめられたイラスト列車でした。
Choo Choo 西九州 TRAIN プロジェクト」としてEXILEのTAKAHIROの監修で地元佐賀・長崎の名産品や動植物などが描かれており、もちろんムツゴロウも登場。
描いたのは地元の小学生がペイントしたそうです。

Choo Choo 西九州 TRAINの内装
内装は大きく手を加えられておらず、古めかしいボックスシートです。

内装は一部ボックスがロングシートになっていますがそれ以外は大きく手は加えられていません。
西九州新幹線までは、主に717系電車を使用していました。(811系や415系も使用)しかし、開業後、肥前鹿島の次の肥前浜より西は在来線は電化を取りやめることになり、この区間気動車が走ることになりました。
本来ならば新鋭のハイブリッド車YC1系が入ることになるんでしょうが、車両が足りなかったようで、諫早~肥前浜・江北間は旧式気動車が入るようになっています。
この旧式気動車であるキハ47形は、専用の青い塗装に塗られましたが、このうち、1編成だけがこのChoo Choo 西九州 TRAINとして運行されるようになっています。

Choo Choo 西九州 TRAINは、定刻に江北駅を発車しばらくは平野地帯を走りますが、肥前浜を超えるといよいよ有明海が見えてきます。

海沿いを走る
肥前七浦を過ぎるといよいよ海が見えてきます。海を見ながら走るのは在来線ならでは。

国道207号線と並走して海沿いに走ります。国道もそれほど車は多くなく、場所によっては山がすぐ近くまで迫っているところもあり、人口がそれほど多くないことを示します。客も肥前鹿島を過ぎると数人まで減ってしまいました。
これが江北~諫早間の当初第三セクター転換を予定していた最大の理由でしょう。列車の本数も特に肥前鹿島~諫早間は極端に少ないです。結局沿線自治体が三セクに最後まで同意しなかったため、この区間は長崎県、佐賀県が施設を管理し、JR九州が運行する上下分離方式で運行されるようになっています。

海沿いを走るにつれて日が傾いてきました。

波瀬ノ浦橋付近
鉄道撮影スポットの波瀬ノ浦橋です。車内からは道路橋が、夕日に反射して輝いて見えます。

有明海から諫早湾に入り、海から離れると諫早市内です。約2時間弱の海沿いののんびりした旅は思ったより早く終わってしまいました。
キハ47による旅も悪くないとは思うのですが、どう見ても今回の置き換えが電化廃止に伴う車両不足による一時的な置き換えとしか思えず、おそらくYC1系の増備が進めばほどなく置き換えられるのではないかと思います。YC1系は基本的にロングシートであまり景色は望めず、ボックスシートでのんびり旅行はいまのうちかと。

諫早駅に到着したChoo Choo 西九州 TRAIN
諫早駅に到着。旧式気動車のキハ47はいつまで使われるのでしょうか。

 

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