そうだ、北海道、行こう
コロナも落ち着いてきた5月のある日、北海道のJR線が乗り放題のフリーきっぷ、「北海道LOVE!6日間周遊パス」が発売されることを知りました。
12000円は出色の設定で、しかも4回まで指定席が使えるというのは、非常においしい。
そもそも札幌~函館特急往復で普通に12000円超えてくるので、その他いろいろ乗れば、さらにお得じゃね?と。
コロナ渦でロクに乗り鉄もできず、そろそろ乗り倒したいという気分がますます高じ、思い切って出かけることにしました。
いきなりのアクシデント?
第一走者は、札幌7時30分発の特急「宗谷」号。
かつて急行だった「宗谷」は特急格上げ時に「スーパー宗谷」を2往復、「サロベツ」を1往復としました。運行は両方とも「札幌~稚内間」で、「スーパー宗谷」がキハ261系、「サロベツ」がキハ183系による運転でした。
しかし、老朽化や需要の減退等様々な理由で、キハ183は撤退。一方キハ261系は足りなくなるため、3往復の札幌~稚内間の列車のうち、1往復をスーパーを外した「宗谷」として運行、残り2往復は「サロベツ」として旭川~稚内間運行として、旭川で特急「ライラック」と乗り継ぎができるようにしました。
きっぷの券面が宗谷「号」と号付ですが、これはかつて急行「宗谷」が2往復運転していたころの名残でしょうか。特急になってからのスーパーの付かない「宗谷」そのものは1往復運転しか記憶にありませんが・・・
さて、駅前のホテルで早めの朝食をとり、7時15分ごろ札幌駅ホームに上がると・・・?
6時56分発の網走行き特急「オホーツク1号」がまだ止まったままです。さらに、左側には「すずらん2号」も発車待ちしており、奇しくも3本の特急そろい踏みとなりました。
このうち「宗谷」と「すずらん1号」は定刻7時30分発なのでそのとおりですが、どうやら「オホーツク1号」のキハ183系に故障が発生して出発できない様子。
自分としては、まさかここで国鉄特急色車両にあたるとは思ってなかったので驚きましたが、最近キハ183系の故障が多いとは聞いていた矢先にリアタイでの故障目撃に、かなり深刻な症状なんだな、と感じたものです。
結局、オホーツクは車両を車庫に引き上げ、代替車で運転されたそうです。この影響で2時間以上遅れ、網走行きが北見行きに短縮されたとのこと(折り返しの「大雪4号」も北見始発で運転)。
ちょっとだけ豪華なラベンダー編成
さて、本日の宗谷号は「ラベンダー編成」による運転です。
「ラベンダー編成」とは「はまなす編成」とともに、キハ261系5000番台車と呼ばれる、イベントなどにも使える「多目的特急用車両」として開発されました。
グリーン車はなく、普通車のみの5両編成。このうち増1号車に割り当てらてる車両はフリースペース車両。残り4両が一般車両となっています。
4両中3両が指定席、残り1両が自由席で、一般車両では指定席と自由席で席の差異はありません。
フリースペース車両は後日紹介するとして、一般車両ですが、基本的にはJR北海道の普通車指定席で導入されたグレードアップ座席に近いですが、ヘッドレストがあまり角度がなく、また腰のあたりにサポーター?らしきものが追加されています。
このサポーターが腰痛持ちの私にはかなりありがたく、通常リクライニングを倒すと腰のあたりが浮いてきつかったのですが、この列車はそういうこともなく非常にありがたかったです。
人にもよるでしょうが、個人的にはこの装備が広がってほしいなあ、と。
(従来のグレードアップ座席も腰部分は多少出っ張っているのでましでしたが。)
もっとも大多数の人でありがたかったのはやはり全席コンセント設置でしょうか。
真ん中のアームレストに設置されて、取り回しも比較的楽です。
またWiFiもありますが、携帯の電波が届かないところは入らなかったので、おそらく携帯の電波を車内Wifiとして使用しているのでしょう。
正直、座席面ではこの座席がJR北海道の標準になってほしいなあとは思う今日この頃です。
(10/12 の記事へ続く)
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