「サロベツ4号」指定席券

「サロベツ4号」指定券(北海道LOVE!6日間周遊パス用)

乗り鉄ならではのトンボ帰り

前回の記事で、ラベンダー編成に乗って稚内に着きましたが、折り返し「サロベツ4号」になります。
そしてその「サロベツ4号」に乗って折り返します。もったいない気もしますが、正直稚内は利尻島や礼文島に行くとき以外は冬に来たいと思うので、今日はおとなしくトンボ帰りです。

さて、この「サロベツ4号」ですが、元は急行「天北」です。札幌から稚内まで天北線経由で運転されてました。天北線廃線とともに宗谷本線経由に変更され、「宗谷1,4号」として運転されてましたが、その後分離され、愛称も新たに「サロベツ」として運転されるようになっています。
特急格上げ後はキハ183系の専用編成で運転。長らく札幌~稚内の運転でしたが、2017年のダイヤ改正で旭川~稚内の運転に変更して2往復化しています。

「サロベツ4号」ラベンダー編成
「はまなす4号」は「宗谷」の折り返しのため当然ながらラベンダー編成での運転。
「サロベツ」のヘッドマーク
「サロベツ」のヘッドマークはうまく写真が撮れず、見づらいですが、専用のものが用意されました。

「サロベツ4号」はラベンダー編成だった「宗谷」の折り返しになるため、こちらも当然ラベンダー編成。見た目の違いはヘッドマークのみです。
LEDのヘッドマークはかつてのキハ183系の特急「サロベツ」のヘッドマークをもとに、文字部分がローマ字になったもの。写真では見づらいですが、利尻富士と、北海道を代表するエゾカンゾウの花が描かれています。

フリースペースは気分転換に

さて、ラベンダー編成の増1号車は自由席という名のフリースペースとなっています。

「増1号車」フリースペース
「増1号車」はフリースペース。空いているときは気分転換の場として最適。(写真は「宗谷」のもの)

さて、ラベンダー編成は5両編成。今回のきっぷは「1号車10番D席」と、最も稚内よりの利尻島側の座席を指定しています。
じゃあこの座席が一番稚内よりの座席かというとそうではなく、さらに稚内よりに「増1号車」が連結され、こちらは自由席となっています。

「増1号車」はフリースペースとされ、一種のラウンジとなっています。利尻島側に4にんがけと大型テーブルが置かれたボックスシート、反対側には窓向けに配置した一人掛け、ないしは2人掛けシートがあります。
コンセントやWiFiももちろん設置。
なんとなく配置逆じゃね?と思うのは私の気のせいかもしれませんが、道内各所で運用される予定なので、ここだけに合わせるわけにもいかず、難しいところです。

個人的な予想ではキハ261系1000番台車のグリーン車の2+1シートの車両構造を変えずに座席配置をしたらこうなったのではないかと予想。本当かはわかりませんが・・・

あくまでも気分転換のための車両ということで座席的には長時間滞在は不向き。
しかし、定員25名とかなり少ないこともあって、自由席が混雑している場合はこの車両に居座る客が多くなり、利用できなくなることが予想されます。
この日はガラガラだったので、入れ替わり立ち代わりの利用となっていました。

北海道らしい景色とは・・・?

さて、稚内を出発し、次の南稚内を過ぎるとほどなく市街地を抜けて丘陵地帯を走行します。
そして、丘陵地帯の途中で、日本海が見え、その先に利尻島、さらに利尻富士が見えるポイントがありますが・・・・

「サロベツ」から見た日本海
「サロベツ4号」から見た日本海。この日は利尻富士は見えませんでした。

残念。。。

列車から利尻富士はなかなか見えないとはよく言われますが、個人的には見える確率は約8割ぐらいかな、と。それぐらい割とよく見える印象があったのですが、この日は見事に撃沈しました。

ちなみによく見える日は、下り列車の場合、豊富過ぎたあたりから前方左前に徐々に見えてきます。ご参考までに。

さて、北海道は車窓が素晴らしいといいますが、じゃあ北海道らしい景色ってなんだろうなあと、聞かれると割と困ることも多いかと。
先の利尻富士も見る人が見れば、北海道らしい、と思われますが万人がそうかと思うかというと微妙。

でもこっちはもっと北海道を連想しやすいのではないでしょうか。

放牧風景
広い土地にホルスタインを悠々と放牧しています。

ホルスタインの放牧+広い土地というだけで、ザ・北海道を感じさせるのではないでしょうか。
車窓を眺めつつ、「これは北海道だ」らしい景色を乗り鉄中に見つけるのもいいかもしれません。
割とこういうテーマに沿った乗り方していると、長時間乗車も変わってくるのではないかな、と思います。

そうしているうちに旭川に到着。もう17時前ですが、この日の乗り鉄はまだ続きます。

(10/14の記事に続く)

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