札幌から夕張の往復と夕張の「ぐるっとパス」がついたきっぷです。
往復は特急の自由席が使えるほか、「SL夕張応援号」の指定席も利用できます。
■ 石炭博物館
■ 炭鉱生活館
■ ゆうばり化石館
■ 世界のはくせい館
■ SL館
■ 旧北炭鹿ノ谷倶楽部(夕張鹿鳴館)
■ 夕張市美術館
■ 郷愁の丘 昭和レトロ館
■ 北の零年「希望の杜」
■ 幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば
■ 郷愁の丘 夕張キネマ館
■ レースイの湯
これだけ1日利用できて3,150円です。
夕張をひとつのテーマパークとして見せる発想は悪くないのですが、大問題は大半の施設でいわゆる「単館料金」が存在しないこと。
「石炭博物館」なんかは学術的にも貴重な資料もおおく、これだけ見たいという人も多そうですが、このために3,150円払うのはちょっと気が引けます。
どう考えてもこの設定は失敗のような気がして、入場者数は破たん前より減っているのでは、と予想します。
(目先の収益は上がってるかもしれませんが、あまりいい評判になるとは思えず、長期的には破綻しそうな気がします。)
園内を巡回するバスに乗って、まずは石炭資料館へ。
ここでは石炭の各種資料のほか、実際の坑道や採炭の様子を展示しているのが特徴で、一見の価値があります。
特に実際に石炭を取っているのがみられる施設はそうないと思います。
そこから炭鉱生活館、ゆうばり化石館と見学して、ミニSLでさらに奥へ。
ここには巨大なSLのレプリカ?らしきものがあり、ここがSL館で、夕張で活躍したSLや、大夕張鉄道等の資料が展示されています。
その横には動いていない遊園地がありましたが、この施設は後ほどつぶされたようです。
その後、いくつか見学したあと、ホテルMtレースイの「レースイの湯」に入って札幌に戻りました。
感想ですが、「一度行ったらもういいかな」です。
ハコものの宿命としてリピーター確保はいつも問題になりますが、話のタネにはなるものの、正直なところもう一度行きたいとは思いませんでした。
これは旅行会社として、あるいは個人としてあくまでも数え切れないほどの観光地を回った直感ですが、何か心に響くものがないんですね。
たとえば、接客の態度、施設の更新性、あるいは何か感動させる何か、なんかがリピーター獲得に必要なのですが、夕張はどれもいま2つぐらいなんですよ。
確かに石炭資料館なんかは貴重ですが、貴重だからといって今の日本で生き残れるとは思えません。
少々厳しい評価ですが、今のままではこれらの夕張の施設も近いうちに再整理に迫られるのでは、と踏んでいます。
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