上野から出発する在来線特急のうち、高崎線方面は並行する新幹線以外に在来線の需要が高く、上越新幹線開業後も、水上行「谷川」、万座・鹿沢口行き「草津」、高崎、新前橋行き「あかぎ」などが運転されていました。
このうち「谷川」は新幹線「たにがわ」になったため「水上」に改称。
しかし「水上」は完全に新幹線と並走することから乗客減が著しく、臨時特急化されています。
一方、「草津」は草津温泉という日本でも超メジャーな温泉地の名前を冠するだけあって、残っていましたが、徐々に減便され、万座・鹿沢口行きだったのも長野原草津口行きに短縮されています。
かつては新宿発もありましたが、現在は上野発のみ。新宿発も需要ありそうなんですが、なぜなくしてしまったんでしょうね・・・?
車輛は長らく185系電車が使われていましたが、2014年に「スーパーひたち」から撤退した651系に置き換え。以来、約9年ほど使われていましたが、今年の3/18に、651系からE257系に置き換え、特急「草津・四万」になりました。
651系最後の活躍
昼下がりの上野駅地上ホームはあまり列車の入線がなく、寂しい感じですが、この「草津3号」の入線が近づくと、行楽客と最後の651系を撮影する鉄道ファンでかなり混雑。
流石に草津温泉方面の特急なだけに、どう見ても温泉に行きたい行楽客が目立ちます。
651系はところどころ塗装がはげているなどかなりぼろぼろ。もともと白い車両なだけにくたびれ度あいがかなり目立ちます。
草津は行楽地に向かう列車なので、自由席よりも指定席のほうが混むとよく言われますが、この列車もそうでほぼ満席の指定席に対し、自由席はわりと空席が残ってました。
今回利用したのはグリーン車。ただグリーン料金は100kmを越えると料金が跳ね上がるため、上野までは自由席で赤羽からグリーン車という割とセコイことをやっています。
グリーン車は3列シートが並びます。平成初期のバブルの頃の車両とあって、シートはかなり重厚感ある作り、窓際の窓枠は大理石を模した模様。そして荷棚下の読書灯など、当時の世相を今に伝える貴重なつくりです。
逆に言えば古臭いともいえるのですが(笑)
車体は真っ白。現在窓下に帯が入っていますが、「スーパーひたち」に入っていたころはなかったと思います。
こうやってみると窓がかなり大きいことがわかりますね。
上野を定刻に発車し、赤羽でグリーン車に移動。グリーン車はおそらく8割以上が鉄道ファンではないでしょうか。
走り自体は車体が重厚感たっぷりな感じな割には軽快で、若干アンバランス。
大宮を出ると、途中熊谷以外は通過という完全に群馬と東京を結ぶ輸送に特化した特急「草津」は、3/18から特急「草津・四万」として、E257系5両編成となり、グリーン車はなくなってしまったのでした。
行楽地行きの特急なので、グリーン車の需要はありそうなんですがね。。。
ダイヤ改正後の特急「草津・四万」は全車指定席化とともに割安な料金になるのでは?と思ったのですが、どうやら「草津・四万」の特急料金は旧来の「草津」のままのようです。つまり自由席利用の方は純粋に値上げということに。
ただ、えきねっとでチケットレスが35%引きなので、こっちを狙うべきでしょう。
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