旅客サービス施設使用料料金券

「旅客サービス施設使用料」の利用券

あけましておめでとうございます。
再開してから2日に1回のペースで更新していけてます。
まだ段ボールに入れっぱなしの未整理のきっぷもあるので、整理がてら徐々に上げていこうと思います。

今日はちょっとした懐かしネタ。
「旅客サービス施設使用料」の利用券です。1999年の関西空港のものです。たしかロサンゼルス経由でラスベガスに行ったときのものです。当時はJALのロサンゼルス線が関空に就航しており、関空経由で渡米していました。
旅客サービス施設使用料とは、空港の施設を使用するときの料金です。
Passenger Service Facilities Charge の頭文字をとって「PSFC」と一般的に呼ばれています。

こんなの払っていないよと言われる方もいるかもしれませんが、現在も制度自体はあり、国際航空券のチケット代金の中に含まれています。航空会社は代理で徴収し、PSFC分を空港会社に支払っています。
このため航空券を払い戻すときは、PSFC分については無手数料で返金されます。
またマイルで特典航空券を購入した場合もPSFC分は航空会社ではなく、空港に支払うことになるため、マイルの対象外になることが多いです。

PSFCが航空券の中に含まれるようになったのは21世紀になってからで、以前は空港で直接支払っていました。
自動券売機でPSFC分を支払って上記のようなチケットを購入し、出国の際に自動改札機にこのチケットを通す仕組みです。
記載のとおり、欠航になったりすると払い戻されるため、目的地に到着するまではチケットを持っておく必要がありました。このため、手元に残ったものです。
画像のとおり回数券も設定され、主に団体旅行などで使われています。

以前は国際線のみにこのPSFCの設定がありましたが、国内線は「旅客施設使用料(PFC)」として、2004年の羽田空港を皮切りに2005年に新規オープンした中部国際空港(セントレア)にも設定。現在は全国13ほどの空港で設定があります。

国内線はいずれも航空運賃に含まれており、意識する必要はありません。(逆にしれっと値上げしれているともいう)
ただ、これはあくまでも空港単位で発生する料金のため、例えば羽田空港と成田空港、伊丹空港と関西空港と神戸空港のように、マルチエアポート制(その範囲内でどの空港を利用しても同じ空港扱いになる制度)適用空港であっても、PFCの違いによって空港によって差異が出ます。例えば関西空港、伊丹空港、神戸空港の場合、神戸空港はPFCの徴収がないため、関西空港や伊丹空港に比べるとその分航空券の代金は安くなります。

一方、2001年にニューヨークでおきたアメリカ同時多発テロ事件をきっかけに、各国は手荷物検査や警備体制を強化。その費用を捻出するために旅客保安サービス料(Passenger Security Service Charge=「PSSC」)設定されるようになりました。こちらは設定当初から国際航空運賃の中に組み込まれています。
このため、PSSCに関しては、PSFCのような単体のチケットは確か存在しないはずです。

ちなみに裏面は広告欄。
JR西日本の関空特急「はるか」です。確か自由席が設定された直後の広告で、自由席が強調されています。

PSFCの裏面
裏面ははるかの広告。

関西空港~京都73分は、2005年の福知山脱線転覆事故による減速ダイヤ以前のもので、現在の最速は76分のはず。

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