特急「あさしお12号」乗車券・特急券

20061016 

やや古い特急券です。1989年(平成元年)・・・JR転換初年度です。
特急「あさしお」は、山陰本線園部~福知山間が電化されるまで、京都~東舞鶴・城崎(現・城崎温泉)・倉吉・米子間を山陰本線経由で結んでいました。

このうち、京都~城崎間は、

京都~福知山~城崎(山陰本線経由)
京都~西舞鶴~天橋立~豊岡~城崎(舞鶴線、宮津線(現在の北近畿タンゴ鉄道)経由)

の2通りの経路がありました。
後者のほうが時間がかかるうえ、綾部、西舞鶴、豊岡の3箇所で向きが変わるという特急でした。しかも天橋立経由の特急の表定速度は、全特急中のワースト3に入っていたかと思います。
さらに京都発の特急「あさしお1号」(天橋立経由城崎行き)は、後続の「あさしお3号」に宮津線を経由している間に城崎についてしまうという、不思議な特急でした。
(晩年は「あさしお3号」が天橋立経由になっていました。なお、これを題材にした西村京太郎の「あさしお3号殺人事件」というのもあります。)

ミステリーにネタになりそうな要素をてんこもりにした形の特急「あさしお」ですが、1996年の園部~福知山間電化で、電車特急「きのさき」「はしだて」「たんば」となり、廃止されています。

今回の特急券はそんな宮津線網野から京都までの特急券です。
当時は西舞鶴~天橋立~豊岡間はまだJR西日本の宮津線でした。
乗車した翌年の平成2年にJR宮津線は北近畿タンゴ鉄道に転換されましたが、「あさしお」はそのまま北近畿タンゴ鉄道に乗り入れという形になっています。
ただ、北近畿タンゴ鉄道転換後は新車を使った「タンゴエクスプローラー」に天橋立輸送の主役を奪われてしまっていました。。。

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