快速「九千坊号」指定席券

20061005

熊本~人吉間を結ぶ臨時快速「九千坊号」です。
九千坊とは、球磨川に棲むとされる、唐天竺からやってきた伝説の河童の頭領のことだそうです。
なのでヘッドマークにはカッパの絵が描かれています。

車両はローカル気動車1両編成で、2×1の転換クロスシートを装備したキハ31型気動車。このうち4人がけ3区画を畳敷きにして指定席にしています。
指定席は1ボックス3人定員です。
この座席、見た記憶があるなあ、と思ったらもと「いさぶろう」「しんぺい」で使われた車両でした。
指定席がついていますがワンマン列車で、特に車内改札等はありません。

20061005_2 快速列車ですが、停車駅が非常に多く、通過駅はまれです。
また、下りについては、快速列車なのにもかかわらず、熊本→八代間は途中有佐で後続の普通列車に抜かれてしまうという珍現象が見られます。臨時列車の悲しさでしょうか。

さて、八代を出ると、いよいよ球磨川が寄り添うようになります。
ワンマン列車ですから、案内放送はテープになりますが、それでも見所では減速してくれます。
なかなか面白い感じです。

こういう観光列車は観光客が押し寄せてなかなかのんびりと・・・はいかないのが実情ですが、この日の「九千坊号」は日曜にもかかわらずガラガラで、いたってのんびりとした道中でした。
途中の瀬戸石駅ではトイレ休憩を兼ねた長時間停車がありますが、10人ほどの乗客が駅前をぶらぶらしていました。

最近観光列車が大流行し、客を集めていますが、客が集まりすぎると窮屈になりがちです。
こういうのんびりとした列車のほうが個人的にはありがたいと思います。
特にこのあと「いさぶろう」に乗り継いだのですが、こちらは団体さんとも多数乗車して大盛況になっており、かなり窮屈な思いをしたのでますます「九千坊号」ののほほんとした感じがいいと思いました。

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