2023年3月、大阪駅のうめきたエリアに大阪駅の地下ホームが開業しました。
従来の新大阪から西九条までの東海道本線と大阪環状線を結ぶ梅田貨物線を地下線として大阪駅に寄せ、大阪駅を開業したものです。
このため、従来新大阪発着だったおおさか東線が大阪駅発着になったほか、くろしお、はるかなど、従来新大阪駅から大阪駅をスルーして直接天王寺方面に向かっていた列車も大阪駅に停車するようになりました。
具体的なイメージはきっぷの中面がわかりやすいです。
今回「はるか」「くろしお」そしておおさか東線の列車と大阪駅に乗り入れる列車向けに大阪駅発着の乗車券、特急券の硬券セットが発売されました。3枚分で3500円。
通販(「DISCOVER WEST MALL」)で限定発売で、
3/18から4/28まで好きな1日でそれぞれ利用可能です。
3枚の内訳は、
・久宝寺から大阪のおおさか東線経由の片道乗車券(310円)
・大阪から白浜の指定席特急券(2090円)
・大阪から関西空港の自由席特急券(990円)
合計3490円。と発売額は合計額よりも10円高いです。
もっとも4/1から久宝寺から大阪は320円に値上げされたのと春休みは繁忙期にあたるため指定席特急料金が200円増しになっているので、春休みに使えばチョッピリお得ではありますが、それをいうのは野暮というものでしょう。
なお、扱いは「普通乗車券」ではなく「特別企画乗車券」の扱いとなり、通常の乗車券・特急券とルールが違います。
例えば、久宝寺から大阪の乗車券は大都市近郊区間内なので、通常ならばおおさか東線経由でも天王寺経由でもどっちを乗車してもかまいませんが、本券はおおさか東線固定になっています。
このほか、指定席特急券の変更はできない、などのルールもあります。
大阪駅地下ホームに行ってみよう。
さて、うめきた地下口へのルートですが、わかりやすいのは大阪駅中央口から北方面にあるくと、うめきた地下口への地下エスカレーターがありますので、そこから降りると5分かからずにうめきた地下口に着きます。
時間的には5分もかかりません。東京駅の京葉線ホームみたいなイメージを持たれると、あまりの近さに拍子抜けします。
みどりの窓口はありませんが、みどりの券売機プラスAIが登場。
みどりの券売機プラスは、受話器でオペレータと対話しますが、プラスAIは、受話器の相手がAIによる自動受付になっています。メリットとしては順番待ちに巻き込まれないこと。
逆にデメリットはAIの精度でしょうか。鉄ヲタ満載感の経路のきっぷで、AIをギブアップさせることもできるかも。(オペレータに切り替えも可)
一方、改札内からうめきた地下口に向かう場合は、ホームの神戸方面に歩くことになります。
改札内から行く場合はホームから行くことになります。11番乗り場を除く各ホームを神戸方面に向かって歩くとエスカレータがあるため、そこから地上に降りていきます。
地上に降りると、そこは新たに新設された大阪駅西口のコンコースとなり、ここから改札外に出ることも可能です。
このあたりはもともと高架下を利用した梅三小路という飲食店街だったはずですが、すっかり大阪駅の一部になっています。
一方、うめきた地下口方面はこの西口のコンコースから地下に降りたところになります。
位置関係がわかりやすい地図があったので撮ってみました。
こうやってみると、従来の大阪駅とうめきた地下駅は案外近いですね。少なくとも北新地よりはかなり近い。
しかし、こうやってみると梅田ダンジョンはますます複雑化していくわけで(笑)
新しいものいろいろ
さて、大阪駅のうめきた地下口ですが、自動改札に加えて「顔認証改札口」がお目見えしました。これは顔認証で個人認識して、登録しているカードなどから引き落としされていくものです。
もっとも使えるのはあらかじめ登録した大阪~新大阪間だけで、現在は実証実験の段階だとか。
なお、この「顔認証改札口」は普通のICカードもタッチ通過できるので、結構通っている人はいました。
改札を通過して、地下口のコンコースに出ると、プロジェクションマッピングが地下空間の殺伐さを忘れさせてくれます。
そのプロジェクションマッピングの左手奥に「駅弁」の文字が。行ってみると?
駅弁の自動販売機です。商品を入れたばかりのようで、多数の駅弁が売られていました。
近寄ってみると?
近づくと真ん中のパネルが変化して、商品がディスプレイに並びます。商品を選択して、ICカードもしくがクレカで決済すると、対応する番号の扉が自動的に開いて駅弁が取り出せる仕組みです。現金は利用不可。
せっかくなので朝食がわりに一つ購入しました。
うめきた地下コンコースでもう一つ話題になっているのが可変の案内表示。
2020年ごろ天王寺駅で試行されていたものですが、本格導入はこのうめきた地下口が初めてではないかなとなります。
サインボードが時間とともに変化していきます。また、現在は実験段階ですが、あらかじめスマホに登録しておけば、位置情報からその登録した客個人向けに特化した案内表示も可能。将来WESTERに搭載するそうです。
また、トイレも現在個室がどれだけ空いているかリアルタイムにわかり、この情報もWESTERアプリで分かります。
3D画像は使いにくい?
うめきた地下口には案内所はないですが、AIによる案内端末があります。
写真にとるとわかりにくいですが、案内画像が3Dによる立体映像で表示されます。
ボタンクリックなども3Dボタンなので、タッチも空中で行うことになります。
なんとなくソードアートオンラインのステータス表示の気分(わかる人にしか通じないか・・・)
ただ、この3D画面の操作はかなりコツがいり、最初のうちはボタンをクリックしたり、マップを移動させるためのスワイプ操作でも空中で指をふらふらさせていました(笑)
次回はうめきた地下駅のホームに向かいます。
(4/30の記事に続く)
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