鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス

鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス

前回までの旅は「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」を使った乗り鉄旅でした。
JR東日本は、JR東日本の発足記念として登場した「E・Eきっぷ」を皮切りに、JR東日本乗り放題のフリーきっぷを定期的に出していました。

しかし、2020年の三連休東日本・函館パス廃止以降、大人の休日倶楽部パスなど、特定の年齢層向け以外のJR東日本乗り放題のフリーきっぷは途絶えていました。
2022年10月に鉄道開業150周年記念として、久々に全年齢対象のJR東日本乗り放題のフリーきっぷが発売され、全国旅行支援とあわせて利用する人が多かったようです。そして2023年3月に「鉄道開業150年記念ファイナル」として再発売されることになりました。

しかし、「JR東日本パス」の名称は2022年が初めてではなくおそらく2003年が初めてではないかと。このときはJR東日本の特急自由席乗り放題、指定席2回まで利用可能で、12000円。有効期間は2日間で、このときも当時の「はやて」があっという間に埋まってしまったような気がします。
また2011年にも発売され、このときは1日のみ利用可能で10000円。まあ2枚買っても20000円なので、ある意味使いやすかったというか、なんというか。

JR東日本パス
8/7は体調を崩して寝込んでいたいたため、1回更新を飛ばさせていただきました。スミマセン。 さて、今回はJR東日本パスです。 JR東日本線と一部の第三セクターが特急自由席まで乗り放題です。 □価格:1...

本当に使いやすいのか・・・?検証

さて、今回の旅行でも感じたのですが、やはり期間限定のフリーきっぷがあると集中してしまうきらいがあります。
JR東日本/北海道の旅行の鉄則に「大人の休日パス」期間中は避けるべしというのがあり、「大人の休日パス」の期間中はそこを狙って大量のJR東日本のジパング会員が押し寄せるので、避けたほうがいいってやつです。
「大人の休日パス」は50歳以上限定ですから、全年齢が対象の「JR東日本パス」は・・・まあ、なにをいわんや、ですね。

しかし、実際に行程を組み立ててみて、本当に使いやすかったのか?と言われると、今回はちょっと疑問符が。

今回発売された「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」の利用条件です。

ルール

JR東日本パスのルール。以前の三連休パスなどど同じ・・・に見えますが?

以前、2009年まではJR東日本が3日間のり放題の3連休パスというものが発売されていました。

夏の三連休パス
「夏の三連休パス」です。 三連休パスは毎年7月の3連休から発売されることが多いですが、なぜか2007年7月分の発売に関しては「夏の」が頭について発売されました。 効力等は通常の三連休パスと変わらず、名...

こちらは26000円。
今回との違いは、

・以前は函館付近のJR北海道線(中小国~函館~森)が利用できた
・以前は長野以北が在来線だった。
・価格が今回のほうが3850円安い。

といったところでしょうか。特急自由席乗り放題で、指定席が4回まで利用可能なのは以前も今回も変わりません。
なので、函館行く人以外は今回のほうがオトクなのは間違いないのですが、今回のほうが窮屈に感じられました。

理由は1点。明確です。

全車指定席列車が増えたから。

2009年当時は「はやて」「こまち」「スーパービュー踊り子」「成田エクスプレス」ぐらいしか全車指定席列車がありませんでした。
N’EXは基本乗ることはないでしょうから、4回分の指定席はほとんどの人がほぼ無条件に「はやて」「こまち」に充てていたのではないかと思います。
ところが2022年は、「あずさ・かいじ」「ひたち・ときわ」「踊り子」といった東京近郊の特急列車や、「かがやき」「つばさ」といった新幹線も加わり、これらの中から4回分指定席を割り振らないといけません。
さらに先日乗車した特急「いず」みたいな臨時列車も全車指定席なので、4回分の検討にいれないとならず、非常に頭の痛い話です。

盛岡~新青森、秋田~盛岡、福島~新庄間、および仙台~盛岡各駅停車の東北新幹線は回数分消費なしで乗車できましたが、東京近辺の全車指定席列車はそういった救済措置は一切ありません。このため、指定席の選択が非常に慎重になります。

今回の旅行では実は特急自由席はほとんど乗っておらず、「乗り倒し」とは程遠い結果になってしまいました。
逆にJR東日本としては、このような状況から価格を多少下げてでも増収になると判断したのではないかと思います。

JR東日本のフリーきっぷの今後

おそらく特急の全車指定席化は今後も進み、首都圏では2023年3月18日より「草津」「あかぎ」が全車指定席化されました。これで東京近郊で自由席が残るのは房総方面のみとなりますが、これも早晩手が入るのではないかと思います。

あとの新幹線列車や「いなほ」「しらゆき」「つがる」はもしかしたら自由席は残る可能性はありますが、JR西日本も全車指定席の列車を増やしてきたので、歩調を揃える形で「はくたか」などは全車指定席化に踏み切るかもしれないです。
このままだと「特急自由席乗り放題」が空手形になる可能性も出てきます。

いずれにしても今後もJR東日本全体をエリアにしたフリーきっぷは出るとは思いますが、特急券込みはちょっと考えにくいのではないかな、と思います。
かつてのスリーデーパスみたいな乗車券のみタイプにして、えきねっとチケットレスと組み合わせる形が今後主流になりそうです。あるいは紙のチケットを廃止してスマホ乗車券にする可能性もありそうです。
既にJR四国では購入から利用までスマホのみで完結するJR四国乗り放題のフリーきっぷを出しているので、おそらくJR東日本ものんびりホリデーSuicaパスに続いてスマホ完結型のフリーきっぷを出してきそうな気がします。

のんびりホリデーSuicaパス
ホリデーパスの後継として休日おでかけパスが登場しましたが、そのころにはSuicaが一般的となり、紙のきっぷの需要は薄れてきたようです。 一方で、都電などはPASMOに1日乗車券の機能を追加するなど、早...

 

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