九遊きっぷ(九州新幹線開業前)

九遊きっぷです。ANAの「超割」「ふるさと割引」「1日乗り放題」とのタイアップ商品として登場しました。「エアレール」と呼んでいます。
登場当初は、「超割」を利用して九州に来た(あるいは出た)客に対して、3,000円で九州内の特急指定席が乗り放題というすさまじいきっぷでした。

さすがに「指定席乗り放題」は強烈だったからか、しばらくすると「特急自由席乗り放題」に改められています。
ただし、救済措置として自由席と指定席の差額にあたる「指定料金券」を購入すれば、指定席に乗ることができるようになっていました。
グリーン車は登場当初から一切利用不可です。

1日3,000円で九州の特急乗り放題は、青春18きっぷ以上にインパクトがあり、特に18きっぷユーザーを中心に、超割+九遊きっぷの利用が広まり、鉄道ファンに飛行機への目を向けさせた商品として高い知名度を誇っていました。
JALには同様の商品がなかったというのもあり、JAL派でもANAに乗らざるを得ない状況などが生まれたりしました。

その後利用方法などで細かい変更が加えられたものの、基本的設定は変わらなかったものの、九州新幹線開業で5,000円に値上げ(ただし、九州新幹線も利用可能になった。)されました。
しかし2006年10月以降はこの「九遊きっぷ」の設定がなくなっています。

このときは九州新幹線開業直前の西鹿児島駅で購入。

新幹線開業にあわせてアミュプラザ鹿児島を開業したかったようですが、開業には間に合わず、鹿児島中央駅の改札正面の土産物街と若干の飲食店以外はすべて工事中のまま鹿児島中央~新八代間の開業を迎えました。

コメント

  1. 寅次郎 より:

    ANAで九州に着いてから「九州の鉄道乗りまくり」を目的にする層を除けば、空港から程良く遠い地への特急片道利用がメインになる切符のように見受けますね。(特に価格面から)
    例えば、往路:熊本空港イン→阿蘇観光後周辺泊(黒川、くじゅう、杖立)帰路:周辺を移動しながら観光後大分空港アウト
    ってな感じでしょうか。
    「2枚切符」の類がメジャーになったとはいえ、観光先から次の目的先に「2枚切符」が設定されているとは限らないので、昨年10月頃の消滅は惜しい限りです。

  2. ぱーぱー より:

    確かにこの価格ならば単純移動にも使えますよね。

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