新幹線「ひかり449号」特急券

20060511

ひかり449号の新幹線特急券です。ひかりRailStarでの運転です。
このひかり449号は、今年の3月に登場した「速達RailStar」のうちの一本で、途中停車駅を新神戸、岡山、福山、広島、小倉に絞り込み、新大阪~博多間を2時間35分で結びます。

従来は、山陽新幹線の場合、速さをとるならば「のぞみ」、多少遅くても快適性をとるならば「ひかりRailStar」という選択肢になっていたのですが、この速達RailStarの登場でこの構図が崩れてしまいました。

・ひかり449号・・・新大阪8:10→博多10:45(新神戸・岡山・福山・広島・小倉停車)
・のぞみ1号・・・新大阪8:32→博多10:55(新神戸・岡山・広島・小倉停車)
・のぞみ3号・・・新大阪8:58→博多11:37(新神戸・岡山・福山・広島・新山口・小倉停車)

のぞみ1号は最高速度が300km/hの500系車両なうえに、停車駅も少ないのでさすがに速いですが、
のぞみ3号は車両性能的にはひかりRailStarと同じ700系(最高速度285km/h)。しかも停車駅が速達RailStarよりも多いため、わずかながらもかえって時間がかかるという、所要時間逆転現象が出ています。

「のぞみ」と「ひかりRailStar」の自由席は料金同額で、車内設備も同じですが、指定席の場合、料金はひかり「RailStar」のほうが安く、車内設備は「のぞみ」は通常の2×3人がけシートに対し、「ひかりRailStar」は2×2人がけシートで、居住性は圧倒的に後者のほうが上です。

つまり、「のぞみ3号」と「ひかり449号」の山陽新幹線指定席に限っていえば、「のぞみ3号」のほうが「遅くて」「高くて」「居住性悪し」という3重苦を抱えてしまうことになってしまうんですね。。。。

JR西日本がどういう意図でこの速達RailStarを設定したのかはわかりませんが、
利用者側からすると、時刻表を丹念に見て、こういうおいしい列車を探すのも一興かもしれません。

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