山形新幹線「つばさ150号」の新幹線eチケットです。交通系ICカードに紐づければチケットレスで乗車できますが、このように発券も可能です。
ただし、発券すると獲得できるJREポイントが激減するので、ポイントを貯めている人は躊躇するかもしれません。
さて、今回は「トクだ値60」いわゆる60%オフのチケットです。
JR北海道では60%オフのチケットは以前から発売されていましたが、JR東日本管内は初めてなため発表当時は話題になりました。

販売スタイルは、JALやANAのセール運賃と同じで一定期間分のチケットを5/22、ないしは5/23に一斉発売する形とされていました。
というわけで5/22の5時にアクセスしてみたところ、お、重い!
なかなか進みません・・・
ANAやJALは、セール運賃発売時点は「仮想待合室」を用意して、一定人数分しか同時にアクセスできないようになっていましたが、「えきねっと」は特にそういった対策を取ってなかったようで、結果サーバが落ちたりしたようです。
それでも自分は10分ほどで、当初希望通り6/9の「つばさ150号」を確保できましたが、やはりというか「重い」とか「アクセスできない」とかの声が殺到したようです。
というか、(待合室方式の)JALやANAを見習って欲しかった・・・
というわけで、5/23発売開始分の発売は延期され5/27~5/29に、方面ごとに分散して発売されることになりました。待合室はすぐには用意できませんからこれが苦肉の策なんだろうな、とはITエンジニアとしての感想です。

というか、普通に予測できた気もするけど・・・
おそらくもし次回発売があった場合、何等かの施策をしてくるはずです。たぶん・・・(不安)
発売はいろいろすったもんだがありましたが、きっぷとしては半額以下で乗れるわけですから当然魅力的です。
通常のきっぷ(指定席:通常期)
運賃:7150円
特急料金:5850円
合計:13000円
トクだ値60(指定席:通年同額)
運賃:2860円
特急料金:2250円
合計:5110円
なお、トクだ値60は「新幹線eチケット」の発売額から60%引きです。
通常のきっぷで計算すると、通常期は「新幹線eチケット」より200円高いので東京~新庄の場合、約60.7%引きとなります。
ガラス張りの新庄駅から乗る
新庄駅は山形新幹線新庄開業と同時に建て替えられ、地域の交流施設「ゆめりあ」を併設しています。この全面ガラス張りの建物、冬はいかにも暖かそうですが、夏は暑そう(笑)。というか、改札口に屋外冷房が設置されていて、やっぱり暑い模様(ぉぃ)
ゆめりあの一角には鉄道ギャラリーが。主に最上地区の鉄道の歴史やジオラマ、模型などが展示されています。平日だったせいか人気がなく、一人でぶらぶら見学。
また、最上地区の特産品などを扱う「最上物産館」では、新庄駅の駅弁が扱われている・・・らしいが、この日は見当たらず。平日はないのかな?それとも15時はもう遅いのか。
新庄駅ホームに入ります。
新庄駅は、奥羽本線が分断されています。北側では横堀行きのGV-E400系が停車中。ここはかつて電車が走っていましたが、災害に遭い、電化設備を撤去してディーゼルカーで走るようになりました。
かつて特急「つばさ」なども走った幹線区間でしたが、すっかりローカル線となった感じです。
振り返ると山形新幹線「つばさ150号」がE8系で入線しました。ホームには飲料の自販機ぐらいしかないので、その他弁当などは事前に駅改札外で購入を。
「つばさ」の側面方向幕はオレンジ。西日本では新大阪~鹿児島中央の「みずほ」と同じですが、文字色が「みずほ」が黒なのに対し、こちらは白。なんだろう、この違いは。

ただ、同じオレンジでも色合いがやや異なり、こっちのほうが濃いめな気がする。
座席は現在のJR東日本の座席の標準形と言えるもの。可動式枕が特徴で、コンセントは腰部分に移りました。しかし座席色もオレンジですな。
列車はガラガラな状態で新庄を出発しました。あらかじめ新庄駅のNEWDAYSで駅弁を購入。
米沢駅と山形駅の駅弁が置かれているようです。
「米沢牛すきやきと鮭はらこめし」1500円也。米沢牛を使ったすきやきとはらこめしが両方楽しめるというのが売り。側面には「独眼竜政宗の愛した」と記載があるのですが、ソウナンデスカ?
すき焼きは冷えていても固くならないのが駅弁として不思議なところ。さけほぐしといくらのはらこめしも悪くないのですが、ちょっと致命的だったのがごはんが水分が飛んでカチンコチンに固まっていたこと。
もしかするとお米の高騰に伴ってお米の品種を変えたので、水の分量を間違えたのかもしれませんが、ちょっといただけないですね。
米沢までは比較的平坦、かつ単調な景色。
それでもなぜか周りが田んぼの中に立つタワマン「スカイタワー41」や、赤湯手前の山から駆け下りていく光景は結構楽しいです。

しかし米沢を過ぎると景色は一変。板谷峠越えで険しい山中をゆっくりと進んでいきます。冬季はしばしば大雪で運休になることも。
福島手前では奥羽本線から東北新幹線への連絡線を通ります。現在は仙台方面ホームから奥羽本線への連絡線1本のみで、これで上下まかないますが、ダイヤ構成上のネックとなってきたので、奥羽本線から東京方面行きホームへの連絡線が建設中です。
みた感じほとんど仕上がっているように見えました。
福島からは「やまびこ150号」と併結し、17両編成で東京に向かいます。
最高時速は300km/hをマーク。新世代の新幹線らしく、300km/hでも安定した走行を披露してくれました。
定刻に東京駅到着。ホームでは、帰宅帰りのサラリーマンが行列を作ってまっています。折り返し19時発「なすの267号」を待つ客です。
そういえば、6/9は月曜日。帰宅ラッシュ真っ只中で、新幹線も通勤電車と化していました。
コメント