本ブログの背景にも使用している「稚内⇔西大山」の往復乗車券です。稚内から札幌、東室蘭から五稜郭、青森から東京、博多から西鹿児島(現在の鹿児島中央)、そして西大山とむすびます。
有効期間は一か月を超える34日間。もちろん一気に旅行したわけではなく、週末ごとに切り刻んで旅行していました。当時の記録を見ると、当時家は京都でしたので、こんな感じ。赤字がきっぷ使用開始・再開、青字が中断・終了です。
・2/24 稚内発(利尻・スーパー北斗)
・2/25 京都着
・3/5 京都発(なは)
・3/6 西鹿児島着
このあと九遊きっぷで1日周遊しています。
・3/7 西鹿児島発(普通列車)西大山往復
・3/7 西鹿児島着
そのあと新幹線つばめ試乗会参加のあと、飛行機で伊丹経由で帰宅しました。
3/19からムーンライト九州で九州入り、博多~熊本~大分~宮崎まわりで鹿児島入り。
・3/21 鹿児島中央発(つばめ・リレーつばめ・あさかぜ)
・3/21 京都着
・3/26 京都発(のぞみ、北斗星・サロベツ)
・3/27 稚内着
なお、この期間内の2004年3月13日に、九州新幹線新八代~鹿児島中央間が開業し、西鹿児島が鹿児島中央と改称されました。このため、行き券に西鹿児島駅のスタンプが、帰り券に鹿児島中央駅のスタンプが押されています。
在来線が廃止して新幹線が開業したときのそれまでのきっぷの扱いですが、九州新幹線開業時は、在来線の乗車券でそのまま新幹線経由で乗車できることになっていました。
なは、北斗星、あさかぜ、利尻、スーパー北斗、リレーつばめに、ムーンライト九州と、今は亡き列車のオンパレード。そして、大半は夜行列車であることもちょっとした驚き。20年前は全国で元気に夜行列車が走ってたんですね。
さて、その往復乗車券ですが、2025年3月で廃止すると報道されました。また同時に往復割引もなくなるとのこと。往復割引とは、片道601km以上を往復すると、片道あたり1割引するものです。たかが1割、されど1割。このクラスのロング往復乗車券ともなると、5000円以上割引されます。
「複割」の文字も来年には過去帳入りするのでしょうか。
稚内駅と西大山駅
稚内駅には日本最北端の文字が出ています。
また、車止めには、「最北端の線路」の看板が立っていました。
車止め付近には「最北端の線路」の看板が。写真は旧駅時代のものですが、新駅舎になってからこのあたりは広場となっており、車止めだけがモニュメントとして残されています。
一方看板は、新駅駅舎内の車止めに移設され、現在も現役です。
一方、最北端があれば最南端もあるわけで・・・というわけで西大山駅ですが、ん?「本土最南端?」
日本最南端の駅は沖縄のゆいレールの赤嶺駅です。
このため、西大山はゆいレール開業時に、「日本最南端の駅」から「本土最南端」となったのですが、それだと沖縄が本土でないことになるため「JR日本最南端の駅」に書き換えられました。
西大山駅ホームからは開聞岳が綺麗に見えます。
JR日本最南端の標柱と開聞岳をセットにした構図は写真集などでもおなじみ。運転本数が極端に少ないため、訪問は苦労しますが午後なら比較的楽。ただし、開聞岳を順光で撮りたい場合は、朝一番の列車に乗るのが必須でしょう。
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